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コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第31話 「肩から毛が!」 第49話 「木造と隙間風」
第32話 「木材使用量」 第50話 「夏は森林浴」
第33話 「白神山地に異変」 第51話 「森林環境税」
第34話 「木材とデフレ」 第52話 「ログハウス」
第35話 「木は強い」 第53話 「合板の起源」
第36話 [花粉の少ない杉」 第54話 「集成材は強い」
第37話 「木とコンクリート」 第55話 「木材が使われなくなる日」
第38話 「折れたバットが箸に」 第56話 「畳の日」
第39話 「ネズミの生存率実験」 第57話 「敬老の木」
第40話 「卓袱台」 第58話 「木は孫に」
第41話 「木は火に強い」 第59話 「角材に乗ってクルクル」
第42話 「間伐材の封筒」 第60話 「木材年間使用量」
第43話 「植林(黄肌)」 第61話 「最近の商売」
第44話 「黄肌は薬」 第62話 「国旗(国木)」
第45話 「仏像」 第63話 「アテの木」
第46話 「スランプ脱出か松井君」 第64話 「銀杏(ギンナン)とオカマちゃん」
第47話 「建築基準法改正」 第65話 「古材と老人」
第48話 「ヒートアイランド現象」  

22・12・2003 「古材と老人」

ここ数年、古材が注目を集めています(最近ちょと下火になりましたが)。
年季の入った色合いと光沢が落ち着いた魅力となり、居酒屋で古材の再利用が多く見られるようになりました。
見た目に良いだけでなく、強度的にも新材より高いものもあります。
これは、木の細胞を取り囲む壁の成分であるセルロースが古くなるにつれて結晶化して固くなるためです。
他の素材では考えられない現象ですよね、おそるべし木材!
現在、古材の需要が多く、新材よりも値が張ります。
古くなるほど価値が上がる事って、とても素敵なことだと思います。
人間も年を増すごとにシプくなってかっこいい人っていますよね。
私は中東でよく見かけたのですが、哲学的なシワの入った老人たちがただベンチに座っている姿、かっこよかったです。
日本は若い方がいいっていう文化がいつの間にかできちゃったようで、古材のような魅力をもった老人って居なくなってしまったような気がします。(文:木材バカ四代)

11・12・2003 「銀杏(ギンナン)とオカマちゃん」

木の中で一番原始的な(最初に生まれた)ものは「ソテツ」です。
約2億年前から地球上に存在し、今では「生きた化石」といわれています。
ヤシの木に似た木で、オスの木とメスの木があります。
二番目に地球上に生まれたのは「イチョウ」です。
今はギンナンが美味しい季節ですよね。
イチョウにはそのギンナンを実らせるメスと、実らせないオスの木があります。
それ以後、いろんな木が誕生してきますが、進化してオス・メスの区別が無くなりました。
ということは…、人間も進化するとオス・メスの区別が無くなるのか?
オカマちゃんは進化した人間だということか?
「いや〜ん!」(文:木材バカ四代)

01・12・2003 「アテの木」

もうすぐクリスマスですね。
異性とデートする予定がある人!いいですね〜。
ところで「あなたなんてもうアテにならないわ!」なんて、女性に言われた事ってありますか?
ショックですよねー、そんなこと言われたら。
ちなみに私はダメ男なので言われた事ありますよ!?(笑)
実はこの言葉、木が語源なのです。
アテとは、斜面に育った木の根元の一部を指してそういいます。
風雪に耐えぬいた部分なので、反ったり曲がったり裂けたりします。
木材にした時に狂いやすい材料になるで、「期待できそうもない」という意味で使われています。
今度女性に「アテにならない人ね」と言われたら、「私は風雪に耐え抜いて生きてきたので、アテにならなくて当然なのだ」と、言い返してください。
「ひねくれ者!」と一蹴されて終わりでしょうが…。
楽しいクリスマスを!(文:木材バカ四代)

21・11・2003 「国旗(国木)」

早いもので今年も残り一ヵ月あまりとなってきました。
年が明ければ2004年。そうです、オリンピックイヤーなのです。
世界中のいろんな国から選手がやってきますが、その選手を紹介するときのテレビのテロップや、選手のユニフォームなどに国旗が表示されていることがありますよね。
小さくてよく分からないものも多々ありますが、よく見ると「樹木」がデザインされている国旗をたまに見ることがありましたので、ちょっと調べてみました。
カナダはカエデ、パラグアイはヤシ、ベリーズ(北アメリカ)はマホガニー、レバノンはレバノン杉、ペルーはキナノキ。
また、ガテマラ、エルサルバドル、サンマリノでは月桂樹があしらわれています。
そして、豊かな森をイメージした緑色を使った国が、ギニア、モーリタリア・イスラム共和国、ガーナ、ブラジルなど十数ヶ国に及んでいます。
結果、木に関係のある国旗は30カ国近くにのぼりました。
結構たくさんあるのですね。
ところで、ペルーのキナノキって、皆さんご存知でしたか?
日本ではアカネ科に属する植物で、ペルーではその樹皮が古くは伝染病であるマラリアの薬などに用いられ、現在では心臓の不整脈などにもよく利くとされているそうですよ。(文:正さん)

11・11・2003 「最近の商売」

最近、石膏ボードとかコンパネとかの流通性が悪くなってきています。
今までは発注すると翌日入荷していましたが、今は2〜3週間程かかっています。
住宅着工数が好調なのと、合板のF☆☆☆☆への切り替えが原因かと思われます。
当社浦安営業所の合板類は90%F☆☆☆☆になりました。
また、最近になって工務店様からもF☆☆☆☆商品のお問い合わせやご注文が増えてきました。
シックハウス法が世の中に浸透してきたからだと思います。
今後、商品の安定供給と価格の安定を切に望んでいます。
折角消費者サイドの法律ができたのに(問題点はたくさん有るけど)、価格が高騰したら困るのは消費者ですから。(文:Akio)

04・11・2003 「木材年間使用量」

日本人は一年間にどのくらい木材を使っていると思いますか?
一人あたり1立方メートル(1m×1m×1m)弱です。
「そんなに使っているかなぁ」という感じはしますが、例えば40坪の木造住宅を建てると約26立方メートルの木材を使用しています。
「私は家を建てたことないしぃ」という方も、紙はたくさん使っていますよね。
紙はもちろん、木からつくられています。
他にも身近な所に木から出来た何かを使っていませんか?
何か意外なところに木が使われているのをご存知の方、ドシドシお便りください。
このサイトで紹介させていただきたいと思っています。(文:木材バカ四代)

22・10・2003 NEWS
サイトをガラっと刷新しました。

22・10・2003 「角材に乗ってクルクル」

「私は材木屋です」と人に言うと、こんな事を言う人が結構います。
「おっ、材木屋か。それじゃ川に浮かんだ角材に乗ってクルクルやってるの?」
おいおい、材木屋のイメージってそんなんかい!
江戸時代より東京の木場には材木問屋が集まって、たくさんの筏師が働いていました。
筏師の中でも、木場内で働く筏師は「川並み」と呼ばれていて、彼らの仕事の余技として角乗りが生まれたのです。
角乗りは伝統芸能として引き継がれ、今では東京都指定の無形民族文化財になっています。
材木屋自体が無形文化財にならないようにがんばらなくっちゃ!(文:木材バカ四代)

11・10・2003 「木は孫に」

10月19日は孫の日だそうです。
当社は創業してからもうすぐ百年を迎えようとしています。
私で四代目になります。
社歴が長けりゃすごいってことはありませんが、長く続けることによって価値が高まる事もあると思います。
当社の商品である「木」はまさに、年月を経て生長しないと価値が出ないものです。
林業家の方々が育てている木は孫の代になって初めて値のつく商品になるという、壮大な計画です。
ロマンさえ感じますね。

当コラムも50話を超えました。
当サイトも1万アクセスを超えました。
長く続けることによて、一人でも多く木が好きな人を増やしていきたいと思います。
ということで、当サイト1万アクセスを記念して、サイトを刷新する予定です。
もうすぐ完成しますので、ご期待ください。
さらに、「11111番目の木が好きな人」になった方にプレゼントを用意しました。
11111番目にアクセスされた方は、メールしてくださいね。
材質は無垢の楢材とウォールナット材です。表面にレーザーでお好きな文字や絵を彫られる、あなただけのオリジナル名刺入れができます。(文:木材バカ四代)

02・10・2003 「敬老の木」

先日(9月15日)の敬老の日に祝い事があり、その手伝いをしました。
お年寄りの元気さには驚かされました。
お年寄りと言うと怒られるかな?でもそれなりに年をとっていられました。
木にも年があり、年齢(年輪)があります。
木は何百年生きても、季節が来ると花を咲かせ、若々しい葉を見せてくれる木があります。
植林をされた杉やヒノキなどは、何十年と生長して人間の生活の為になってくれる木もあります。
間伐されて日の目を見ないで一生を終わる木もいます(間伐材として有効に利用されている木もありますが)。
このように、木にもいろいろな人生(木生ですが)があります。
そこで、いつもお世話になっている木に対して、題名にありました「敬老の木」、つまり木を敬う事を皆さんにお願いしたいです。
木をいつまでも大切に。(文:イマイちゃん)

22・09・2003 「畳の日」

9月24日は畳の日です。
昔からの日本の文化である和風住宅が、今は洋風住宅に変わりつつあります。
しかし最近すこし、和風の空間が見直されつつあります。
畳の上でくつろぐと心が落ち着き、気分爽快になります。
その秘密が素材のイグサにあるのです。
イグサは天然の湿度調整機で、常に呼吸しており、空気がきれいになるという結果が出ています。
また、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドをイグサが吸着してくれるのです。
天然の植物の力ってすごいですね。
これから家を建てる方、またはリフォームされる方、和風空間を忘れずに。
日本人のアイデンティティーを忘れずに。
畳の生活も最高です。(文:バタヤン)

13・09・2003 「木材が使われなくなる日」

木製パレットの生産量が前年に比べ14%減りました。
一方、金属性パレットは31%増、プラスチック製パレットは12%増えています。
金属製やプラスチック製はリサイクルできるから「地球にやさしい」と言われていますが、果たして本当に「地球にやさしい」といえるのでしょうか。
先日の新聞記事を紹介します。
「○菱○機は、大型機械類の輸送に使われている木材包装を廃止し、鋼材による包装に切り替える。これにより、木造住宅1300棟分/年の森林保全につながる」
まずこの記事のヘンな所は、包装用木材は住宅用木材としては使えないので、木材包装を廃止しても住宅1300棟分の節約にはならないということです。
もう一つは、包装材を製造する場合に消費されるエネルギー量を考えていない事です。
木材1立方メートルを製造する場合の炭素放出量は16kg/立法メートルなのに対し、鋼材は532016kg/立法メートルです。
このことから、木材は環境への負荷が小さい省エネルギー材料であることがよくわかります。
間違った「地球にやさしい」には気をつけましょう○菱○機さん。(文:木材バカ四代)

03・09・2003 「集成材は強い」

先日、新聞を見ていたら(一般紙)「ドームも橋も木で造る。同じ重さなら鉄より強い」という記事が一面にデカデカと載っていました。
しかも広告面ではなく、科学の紹介記事で。
内容は「秋田の大館樹海ドームは秋田杉の集成材を使い、グランド面積は東京ドームとほぼ同じ」とか…
「集成材は強度を数値で表せるので構造計算ができ、大規模な木造建築が可能になった」とか…
「10年程前にできた出雲ドームは米松を使っていたが、やまびこドームやMウェーブ(長野オリンピックのスケート場)は国産のから松を使っている」とか…
「太い木材は火事になっても中まで火が通り難く、800度で軟らかくなる鉄より長く構造を保てるので、ドームなどの構造材として適している」とか…
5〜6年前に松本市のやまびこドームを見に行った事がありますが、木材でこんなに大きな空間が取れるなんてと、その広さに感動しました。
天井の高さの関係でプロ野球は開催出来ないようですが、早くクリアして日米野球決戦を見たいものです、国産材のドームで。(文:Akio)

22・08・2003 「合板の起源」

当社では合板の取扱量が多いので、今回は合板の起源のお話を一つ。
合板の歴史は意外と古く、なんと古代エジプト王の墓の出土品(木製家具・箱・棺)に見られるのです。
丸太をかつら剥きしてつくった単板(ベニア)を90度ずつ方向を変えながら重ね合わせ、奇数枚積層接着したものを合板といいます。
この直交積層によって製材の板では得られない狂いにくさと強度特性が得られます。
古代エジプトの時代に合板を作る技術があったなんて驚きですね。
日本で初めて合板が使われたのは奈良時代で、正倉院の木工品にあります。
機械化された製法の現代合板は、1870年にオーストリアとフランスで、それを日本に輸出したのは約20年後の明治時代だといわれています。
昭和25年ごろに尿素系の接着剤が開発され、飛躍的に接着性能が向上し、工業製品として市場に広まりました。
今ではあらゆる所に合板が使われています。(文:木材バカ四代)

12・08・2003 「ログハウス」

ログハウスって、欧米のものだというイメージがありますよね。
確かにログハウスは北欧で生まれて、アメリカ新大陸の発見とともにヨーロッパの移住者がアメリカ各地に広めました。
実は日本にも昔からログハウスがありました。
正倉院の宝物庫などで、校倉方式の建物です。
でも戦後日本ではほとんど校倉方式の建物は建たず、昭和40年代以降に住宅が輸入されだし、小径丸太の利用開発の一環としても建てられるようになりました。
その後、自然志向の高まりと共に、別荘を中心に校倉方式の住宅の需要は徐々に増えつづけています。
夏は木が湿気を吸ってくれるので、涼しくビールを飲み、冬は暖炉の火を眺めながらウイスキーをチビリチビリ飲む。
最高じゃないですか!(COMBAT)


04・08・2003 「森林環境税」

高知県が全国に先駆けて森林環境税を導入しました。
県民税への500円の超過課税です。
「あー高知県民じゃなくてよかったー」と思っている皆さん、実は国土の70%が森林である日本国全体が大きな問題を抱えているのです。
山村の過疎・高齢化と、長期にわたる木材価格の低迷、労働力コストの増大などで森林所有者は生産意欲を無くし、手入れが行き届かない放棄林が増えました。
過密状態の人工林の中は日照不足で下草が生えず、保水機能の低下や土壌の流出、生態系への悪影響が深刻なのです。
20以上の自治体が同種の税を導入しようと検討中だそうですが、行政任せにすることなく、私たち一人一人が地球環境のことを考えて日々の生活をする事が一番大切なことだと思います。
ところで「戦争」が一番の環境破壊ですよね。
今回のイラク戦争も、一番の被害者は地球かもしれません。(文:木材バカ四代)

22・07・2003 「夏は森林浴」

ついに寝苦しい夜が続く嫌な季節がやってきましたね。
夏休みの予定は決まりましたか?
海に行く人、山に行く人それぞれでしょうが、暑いのが苦手な人は海水浴よりも森林浴がお薦めです。
森林には不思議な力が宿っているようです。
真夏日に木陰に入り、一瞬ヒヤーっとして涼しい事がありますよね。
「森林は天然のエアコン」と呼ばれています。
森林の中と外の温度を比べると、中のほうが5〜6度も低いのです。
それは葉っぱによって日差しが遮断される為に木が行っている「蒸散」という効果によるものです。
蒸散とは、水分を吸収して空気中に水蒸気として排出することです。
そして水分が蒸発する時に周りの熱を奪うことになります。
太陽からの熱量が樹木の蒸散によって地表に届くのは僅かに過ぎません。
また樹木の枝や葉がある為熱の発散を防ぎ、気温が急激に下がるのを防いでいるので、昼は涼しく夜は温かく過ごす事ができるのです。
ん〜、今すぐ森林浴をしたくなってきました。
でも森林の中に入るまで歩くのが疲れるんですよねー?!(ヌキ)

12・07・2003 「木造と隙間風」

さぁ皆さん!蒸し暑い日本の夏がやってまいりました。
戦後わが国では、急激な経済成長と共に、住宅が木造からコンクリート造りやプレハブ造りへ移行し、それにつれサッシやビニール材なども普及し、住宅の気密性が格段に向上しました。
喜んでいるのは「ダニ」です。
室内のダニの数は30年前に比べて2.5倍以上に増えています。
今月から実施された建築基準法によって、ホルムアルデヒド等による室内常時換気の為の換気扇を設けることが義務付けされました。
でも昔ながらの木造住宅は自然に家の中に隙間が出来、換気してくれたものです。
蒸し暑い日本の夏は、ダニやカビを防ぐ為にも木造が一番ではないでしょうか?(COMBAT)

02・07・2003 「ヒートアイランド現象」

「今、東京がアツイ!」って、江戸開府四百年祭のキャッチコピーのようですが、本当に東京は暑くなっています。
夏場の最高気温は緑の喪失によって1.4度上昇、都市活動に伴う廃熱によって0.4度上昇しているそうです。
私は12月生まれのせいか、暑いのは苦手です。
そんな思いが通じたのか、東京都は条例をつくり、屋上緑化を広めていくそうです。
いいですね、ドンドン広めていきましょう。
とは言っても、屋上に土を敷き詰めたら重量的にどうなの?とか、土埃がすごいかも?とか、排水はどうするの?とか、技術的な課題はいろいろあります。
そんな中、我が家のベランダ(16?)にウッドデッキを敷きました。

コンクリートむき出し状態よりも太陽熱の照り返しが少なく、ちょっと涼しくなると思います。
屋上緑化より簡単だし。
材質は米杉です。
デッキ材としてよく使われるイペやジャラよりも耐朽性は少し劣りますが、軽くて加工しやすいのがいいところです。しかも安い。
今年の夏は例年と違い、待ち遠しいです。(文:木材バカ四代)


23・06・2003 「建築基準法改正」

7月から改正される建築基準法は、シックハウスの主因とされるホルムアルデヒドの使用を大幅に制限しようというものですが、それを巡り業界は現在てんやわんやの真っ只中です。
でも果たして本当にそうなのでしょうか?
まぁもう既に法律で決まってしまった事ですから、今更このようなことを言ってもちょっと遅いのですが…。
アトピーも住宅が原因となることもあるとされましたが、現代の人々って何か災いがあるとすぐ誰かや他のもののせいにしないと気がすまなくなっているように思います。
そんな事を言うんだったら私達や合板工場の人、もっと言えば接着剤を作っている人なんかもうみんな倒れていてもおかしくないじゃありませんか。
現代社会ってこういうような事って少なくない気がします。

こういえば今年はうちの倉庫にツバメが来ないな〜、何か関係あるのかなぁ〜。(文:Akio)

11・06・2003 「スランプ脱出か松井君」

好調なスタートを切ったヤンキース松井君でしたが、その後ややスランプになってしまいましたね。
不慣れな中ですから、いろいろ大変な事があったのでしょう。
しかしその要因の一つが、やはりバットにあったそうです。
今年から使っているホワイトアッシュは、「反発力」に優れている一方で、その弱さ(折れやすさ)もすさまじいとか。
昨年までアオダモを使っていた松井君。
年間数本、折るかどうかだったのに、今年はすでに一ヶ月で同じくらい折ってしまっています。

人一倍バットを愛する男ゆえに、折れたから「はい、次のバット!」とはいかずに、ずいぶんと悩んでいたそうです。
そんな時、M社より新しいメープルのバットが用意できたとの一報が!
もともと松井君はアッシュよりメープルのほうがお気に入りだったそうですが、その材の確保が容易でなかった為、アッシュを使っていたんだとか。
彼曰く「メープルのほうがもちが良く、反発力はアッシュ並み」だということで、今後は期待できそうですな〜。
っと、言っている間に打ち出しましたよ!
でも松井君!今度スランプになったら日本のアオダモを思い出してくれよ。(文:正さん)


02・06・2003 「仏像」

近頃、長野方面で白装束騒動がありましたが、そんな中、善光寺では7年ぶりの御開帳で多くの人が訪れております。
そのニュースを見てふと思ったのですが、善光寺の仏像は何の木で出来ているのでしょうか。
昔から仏像はいろいろな木が使われてきましたが、もともとは白檀(びゃくだん)で彫られていました。
しかし日本では白檀が取れないので、替わりの木が使われたのです。
飛鳥時代は香木の樟(くす)が使われ、平安時代以降は檜が多く使われるようになりました。
もともと使われていた白檀が大変良い匂いがするので、替わりの木も匂いの良い木が使われたようです。
仏壇のある家にはたぶん仏像が置かれていると思いますが、皆さんはその仏像が何の木か知っていますか?
手先が器用な人は自分の仏像を彫ってみてもおもしろいのではないでしょうか?
自分の顔そっくりの仏像…、それはやっぱり嫌かなぁ〜。(文:兄貴6)


22・05・2003 「黄肌は薬」

前回、キハダを植林してきた話をしましたが、今回はそのキハダの意外な一面を…。
どの家庭でも薬の正露丸はあると思うのですが、その成分の中に「オウバク」があります。
このオウバクの原料となるのがキハダです。
キハダの内皮を精製したものですが、味が苦く、粘液性があり、唾液を黄色くします。
オウバクの成分ベルベリンは腸内殺菌作用があり、胃腸機能促進(整腸剤)にしたり、他の生薬の粉末と一緒に水で練って打撲傷などの外用にも使われます。
7月頃が一番ベルベリンが含まれる量が多く、しかも皮が木部から離れやすく、コルク状になってはがれます。
キハダってすごいですね、木材としても一流だし、薬にしても一流です。
ということは、それを植林した私も一流って事か!?(文:木材バカ四代)

12・05・2003 「植林(黄肌)」

私、富士山に行って来ました。
日本一の不二の山、美しさ世界?1の単独峰、霊峰です。
いつの日か富士山の頂上で「バンザイ」をしたいと思っていますが、今回は山登りではなく、植林・枝打ちボランティアをしてきました。
私が植えたのは「黄肌(キハダ)」という木です。
名前の通り黄色い材です。
光沢があって木目が美しく、加工性もよいので家具材、特に江戸指物によく使われている木材です。
「おぉー、私の可愛いキハダちゃん。」
植林してみるとむちゃくちゃ愛着が湧いてきますな。
早く生長して私の家具に生まれ変わっておくれ。

それまで100年は生き抜いてやるぞ!(文:木材バカ四代)

02・05・2003 「間伐材の封筒」

今の時代はエコロジーとリサイクルという言葉は、当たり前のように耳にするようになりましたよね。
家電リサイクル法ができたり、車の部品もリサイクルできる材料が使われていたり等等。
実は「木」も、数十年で新しい資源が取れる、究極のエコロジーでリサイクルできる循環資源なのですよ。
それが今の日本では外国の木材に約8割ものシェアを奪われ、山は循環の輪が切れようとしています。
そんな中、最近嬉しいニュースがありました。
「間伐材15を使った封筒が出来た」というニュースです。
みなさんもどんどん使ってください、日本の山のために。
もちろん佐久間木材でも使い始めました。
くわしくは…http://www.rainbow.gr.jp/FUTOH/1.htm(文:木材バカ四代)


22・04・2003 「木は火に強い」

木は鉄やアルミより火に強いって本当?
5cm×10cmの梁を「木」と「鉄」と「アルミ」でつくり、燃やす実験をしました。(当社ではありませんが・・・)
「鉄」は熱いうちに打てというぐらい、5分も経たないうちに強度が半分以下、10分で20%以下になってしまいます。
「アルミ」はもっとひどい、3分でグニャグニャです。
それに比べて木はどうでしょう。
強度が80%に落ちるのには10分、20分かかってやっと半分。
木の強度は熱で少し下がるけど、中まで熱くなるには時間がかかるし、表面は焦げても内部は何ともなく、熱で軟らかくなる性質がないのです。
木造の家が燃えても、真っ黒に焦げた木の骨組みは残っていますが、鉄やアルミでつくった家はペチャッとつぶれちゃう可能性が高いのです。
木は太けりゃ火に強いってわけです。(文:木材バカ四代)


12・04・2003 「卓袱台」

最近は床暖房が普及し、床にペタンと座る事が多くなりましたが、私が子供の頃、食事は正座(あぐら?)して食べていました。
なんでも、昭和30年頃から供給された公団住宅でダイニングキッチンが採用され、その影響で座る生活から立って生活するスタイルに変わったそうです。
江戸時代以前から続く床座生活が、一瞬で椅子座生活に変わったのです。
その過程で消えていった生活道具があります。
その一つが卓袱台(ちゃぶだい)です。
星一徹がひっくり返すあのテーブルです。
床暖房が普及した今、逆に床座生活に戻り、寒い冬にはぽかぽかした床に座って日本酒を飲む、卓袱台の上にはおいしいつまみ、そんな卓袱台中心の生活、ホッとしますね。
ちなみに当社は昔、卓袱台を製作する木工所にセンの木を納入していました。(文:Akio)
15・04・2003 NEWS
Earth
Day Tokyo 2003
地球に感謝し、美しい地球を守る意識を共有する日
  4月19日・20日 代々木公園他
1970年から始まった「アースデイ」は世界200カ国で開催される世界最大の環境保護イベントです。
私たち木材を扱う人々も参加します。
くわしくは http://www.earthday-tokyo.org/

02・04・2003 「ネズミの生存率実験」

ネズミをそれぞれ「木」[金属」「コンクリート」の箱で飼って、その生存率を観察したデータがあります。
木の箱に飼われていたネズミの生存率は生後20日において100匹中88匹。
それに対して金属の箱に飼われていたネズミは生存率は42匹。
コンクリートの箱では7匹という結果でした。(静岡県木材協同組合連合会データ)
ネズミが可哀想な実験をしたなぁと思いましたが、人間も毎日「家」という箱の中に住んでいるわけで・・・。
あなたは今、どの箱にお住まいですか?
恐・・・。(文:木材バカ四代)


22・03・2003 「折れたバットが箸に」

春の訪れと共に、今年もまたプロ野球の開幕が近づいてきました。
今回はこのコーナーで度々出てくるまたまたバットのお話です。
バットの材質といえばアオダモ・ヤチダモ・トネリコ・ホワイトアッシュ、また近年海の向こう大リーグではメープルが人気となっていて、あの松井選手も今回はじめてメープルのバットを何本か作ったそうです。
しかしながら昨今の剛速球投手や多彩な変化球により、そのバットが折れてしまうこともしばしばありますよね。
その数、国内ではプロアマ合わせて年間20万本程になるらしいです。


そんな中、先日「アオダモ資源育成会」なる所が、その折れたバットを回収(年間4〜5万本の回収を目標)し、箸や爪楊枝に加工してデパートや野球場で販売していくと発表しました。
加工は福井県の箸製造業者が行うとのことですが、その売上の数%を同会の資金に回し、植樹などに充てていくそうです。
何ともすばらしいリサイクルですよねぇ。
私も「あ〜早く清原選手のバットから作った箸で飯を食ってみたいなぁ〜」と思う今日この頃です。(文:正さん)
06・02・2003 NEWS「リンク集」

リンク集をつくりました。
全国の中から木にこだわりのある工務店を選り集めてみました。

木の家に興味のある方、ご覧下さい。

12・03・2003 「木とコンクリート」

最近、よくガーデニングをしている洒落た家を見かけます。
いろいろな種類の樹木や植物が植えられていて、見ていると心が休まります。
こういう家がもっと増えれば、住みやすい町になると思いませんか?
しかし最近はちょっとした空き地でもコンクリート一面のタイムパーキングに変わってしまい、灰色の町になったようです。
色の中でも、木の葉の緑色は今の不況を象徴するような暗い灰色とは違い、心休まる健康的な色です。
そんな緑を身近にたくさん増やせば、この暗い不況も気持ちと一緒に明るくなるかもしれませんね。(文:木材バカ四代)

03・03・2003 「花粉の少ない杉」

「皆様、大変長らくお待たせいたしました。スギ花粉が飛び交う季節がやってまいりました。」って、「待ってない!」ですよね、花粉症の皆様。
3〜4月はスギ花粉で鼻水ジュルジュル涙ポロポロ頭ズキズキ、最悪の季節です。
ひどい時は仕事が手につかないほどしんどい日もあります。
この時期、日本のGDPは下がってしまうはずだぞ、なんとかしろ政府!
こんな声が届いたのか、独立行政法人「林木育種センター」が花粉の少ないスギを112品種開発したそうです。
各県で生産・配布する予定だと言う事ですが、スギが生長するまであと30〜40年かかりますから、当分今の状態が続くのでしょう。(文:木材バカ四代)

17・02・2003 「木は強い」

ちょっと硬いお話をしましょう。
と言っても木は硬くないという話です。

木材は重さの割にとても丈夫な材料です。
鉄やコンクリートも確かに丈夫な材料ですが、重さは木材と比べ物になりません。
同じ重さの材料を比べると、杉を引張った時の強さは鉄の4倍あります。

押しつぶした時の強さはコンクリートの6倍あるのです。
木造の家は軽くて強度があると言う事です。(文:木材バカ四代)

07・02・2003 「木材とデフレ」

最近「デフレ・デフレ」って言われていますが、戦後の日本はずっと「インフレ」でしたよね。
40年前、あんぱんは10円、映画は150円、給料は今の20分の1だったそうです。

しかし、しかし、国産の木材の値段は40年前と変わっていないのです。
だから日本の林業家は木材を売っても安くて、伐採コストに見合いません。
木材は「インフレ」とは無関係なのでした。(文:木材バカ四代)


28・01・2003 「白神山地に異変」

青森・秋田にまたがる世界遺産・白神山地。
最近ではTVのコマーシャルでも紹介されたりして、皆さんもよくご存知だと思います。

ところがその白神山地に近年、何やら異変が起っているとの先日のニュース。
一体どうしたのかと耳を傾けたところ、本来は平地でしか生えていないオオバコやシロツメクサが白神山地の核心地域で生えているのがわかったとの事です。
将来的にはブナの原生林の生態系に影響を与える可能性もあるとか。
原因としては、それらが登山ルート脇やキャンプ跡地で密集していたという事から登山者の靴や靴下によって運ばれてきたと推測されているようです。
実際核心地域への入山許可者の数も、1997年の513人に対し、昨年は846人になっているとか。
早急に対策を講じて守ってもらいたいですね、世界遺産を。(文:Akio)


16・01・2003 「木材使用量」

日本で一年間に使われる木材を100本の丸太に例えてみると、住宅建築・家具用で54本、紙の原料用で42本、薪用が4本となります。
これが世界中となると、建築・紙用あわせても47本で、なんと残りの53本が薪用となります。

どうしてこんなに違うのかというと、その53本のうち46本までもが発展途上国で使用されているからです。
これらの国々でもっと産業が発達していけば、日本に輸入される量も減り、価格も上昇し、国産材が見直されていくのではないかと思います。
日本の森林量は10年前に比べ、天然林で10%・人工林で40%も増えております。
一刻も早く発展途上国の産業の発展を期待したいですね。
日本も出来得ることはしなくてはと思います。(文:木材バカ四代)

07・01・2003 「肩から毛が!」

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

年末年始、皆さんはいかがお過ごしでしたか?
私は不覚にも食あたりで大晦日と元旦に寝込んでしまいました。
忘年会が重なって内臓が弱っていたのでしょうね。
最悪のスタートとなってしまいましたが、これからぐんぐん回復していきまっせ。
さて、本年一発目から変な話ですが、肩から毛が生えている人って見たことありますか?

木材業界にはいるんですね〜、そんな人が。
重い木材を担いで運んで、担いで運んで、そんな事を何年も続けているうちに、肩に当たる部分から毛が生えてくる。
かっこいいですなー、仕事人って感じです。
現在ではフォークリフトが普及して、木材を担ぐ回数が減ってきていますが、肩から毛が生えてくるほどの仕事への「情熱」は失いたくないものです。(文:木材バカ四代)