1. ホーム
  2. コラムバックナンバー2017
コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第724話 「クリスマスツリーの起源」 第725話 「将棋始めました」
第722話 「今年は沖縄へ」 第723話 「十月桜」
第720話 「自民党とCLT」 第721話 「山門と女神の関係」
第718話 「過ぎてしまった合板の日」 第719話 「ビストロ台東いよいよ開催」
第716話 「隅田川がテーマの浮世絵展」 第717話 「辛夷の樹」
第714話 「バタ角が国産材に」 第715話 「ニワトコという十字架の木」
第712話 「1945年以降の建築と暮らし」 第713話 「木製車イス登場」
第710話 「残念な手すり」 第711話 「目指せ四季島」
第708話 「都心最高峰の山、登頂成功」 第709話 「木製の大型艦」
第706話 「木のコブ」 第707話 「小樽の町並み」
第704話 「プレカット工場」 第705話 「木を爆買する」
第702話 「キズつけるより傷つきたい」 第703話 「すごい木育広場@国見」
第700話 「靴の中敷き」 第701話 「シナの国に行く」
第698話 「抜型用合板再利用」 第699話 「金のなる木」
第696話 「ろくもんでの旅」 第697話 「生誕の地、普代村」
第694話 「代々継ぐポイント」 第695話 「生の声」
第692話 「つつじの蜜」 第693話 「ハニフ1形式」
第690話 「木の化石」 第691話 「木のようで木じゃない」
第688話 「集成柱と無垢柱」 第689話 「新園児のブナの椅子」
第686話 「ベットの裏に隠された秘密」 第687話 「MDFが曲がりすぎて…」
第684話 「熱海に行ってきた」 第685話 「全国合板1枚作品コンペ」
第682話 「撞木の読み方って何?」 第683話 「ニューヨークは木製」
第680話 「薪ストーブと私」 第681話 「久能山の東照宮へ」
第678話 「お待たせ最多件数更新」 第679話 「あれから6年が過ぎ」
第676話 「新しい事を始める」 第677話 「軽い成長」

25.12.2017「将棋始めました」
今年初めのコラムにて新しいことを始める=将棋、宣言いたしました。
そしてやっと、某カルチャークラブの「女子のための将棋入門」に10月より通い始めました。
初回、2回目と楽しく参加してきました。
会社の将棋部に所属する方、町会の寄り合いで将棋を指す機会がある方など、ワタクシ以外の生徒さんは入門レベルを超えている方と判明。
お教室を続ける?
すでに迷っている段階です。
自分のペースで入門書物を参考に覚えているところであります。
将棋会館が立地する千駄ヶ谷駅のホームに「王将駒の水飲み場」があると伺ったので行ってきました。
しかし、駅のエレベーター工事の為に撤去されており、見ることができませんでした。
工事後に再び設置されるか未定だそうです。
代わりに天童市のポスターを一枚撮影、カチャリ。
将棋の駒の生産日本一を誇る山形県天童市。
街の中には将棋をモチーフとしたモニュメントがあふれています。
毎年4月には舞鶴山山頂で人間将棋が行われているそうです。
将棋を指すほうは進歩しせんが、将棋ゆかりのある所へは足がドンドン進みそうです。
来年も一年、よろしくお願いいたします。(文:山ちゃん)
18.12.2017「クリスマスツリーの起源」
クリスマスが近づいてきました。
クリスマスソングが店頭やラジオから聞こえ始め、イルミネーションも始まっています。
そしてこの時期におなじみのクリスマスツリーも、町中にお目見えしています。
モミの木などの針葉樹に飾りをつけるというキリスト教の風習として、クリスマスツリーは世界中に広がっています。
ただその起源は、意外と古いものでは無いようです。
確認されている最も古い例は、16世紀初めのクラーナハ(ちょうど西洋美術館で展覧会が開かれていますね!)の銅版画に描かれたものなのだそうです。
もともとドイツ各地では、古くから冬至などの際、生命力の象徴として信じられていた常緑樹の枝を飾り付ける風習がありました。
その後キリスト教が広まる過程で、それらの風習と結びついて生まれたのがクリスマスツリーなのだそうです。
日本でも明治以降、クリスマスの風習とともに急速に一般家庭にも広まっていきました。
実際、緻密な時代考証でも昨年評判となり、未だに上映が続いているアニメ映画「この世界の片隅に」のなかでも、昭和8年12月のクリスマス商戦で活気あふれる広島の光景が、映画の冒頭にあります。
それは今と変わらぬクリスマスのシーンです。
みなさま良いクリスマスをお過ごしください。(文:ドサンコ)

参考:平凡社 世界大百科事典
11.12.2017「十月桜」
先月、飛鳥山公園まで行ってきました。
紅葉の時期で木々が綺麗でしたが、私のお目当ては十月桜でした。
花が咲くのは10月から12月にかけてと春です。
2回楽しめる桜ですが、決して満開にはならないそうです。
この時期までに咲かず、蕾のままのものが春に咲きます。
だから2回楽しめるのです。
人々の注目を集める紅葉の時期と、満開に咲く桜の時期にヒッソリ咲く十月桜。
他の木が華やかで注目される中、マイペースで周りに流されず自分らしく生きているように感じて渋いと思ってしまいます。
まだ花が咲いていると思うので見に行ってみてはいかがですか?
公園樹なので近所の公園で咲いているかもしれませんよ。
新宿御苑と飛鳥山公園には十月桜があります。
決して花の数が少ないと嘆かないでくださいね。
花がまだ咲いているか分かりませんが…(文:兄貴6)
04.12.2017「今年は沖縄へ」
先日、大阪に本社があるパワービルダーさんの親睦旅行に参加させていただきました。
大阪組は約200人、東京組は約50人参加という大規模の親睦旅行です。
今回の目的地は沖縄でした。
私は沖縄を訪れるのは初めてなので楽しみでした。
旅行のはじめの羽田空港では前回のコラムに書いた木製車イスを見かけることが出来て幸先のよいスタートが切れました。
実物をみるとバーチの合板で作られていて、とてもスタイリッシュな車イスでしたよ。
今回最も楽しみにしていたのは首里城の見学です。
首里城は14世紀末に創建された中国と日本の文化が混合する琉球独特のお城で、沖縄戦で消失してしまったそうです。
悲しい出来事です。
それを1992年11月に正殿をはじめ一部が復元されたそうです。
その正殿の唐波風妻飾りや獅子と金龍の彫刻は見事なものでした。
他にもちゅら海水族館やオリオンビールの工場見学など、イベント満載の充実した旅行でした。

ちなみに沖縄県といえば琉球松が有名ですが、琉球特有の松で生長が早く、20年から30年で伐採できるため重要な造林樹種であるそうです。(文:ゴン)
27.11.2017「山門と女神の関係」
先日、散歩で上野公園を歩いていると噴水池の中に大きな建築物を発見。
近づいて見ると垂木をパネルに組み上げ、それを骨組みの短管に固定をした「TOKYO数寄フェス2017」の作品でした。
上野公園ができる前、一帯は寛永寺の仏閣が立ち並んでいたそうですが、その中の山門「文殊楼」をモチーフにした作品です。
数千本の欠点の少ない垂木を組み上げた、幾何学的に美しく想像力を掻き立てる山門です。
「TOKYO数寄フェス」は昨年から始まったイベントで、今年は参加地区も広がり、当社のお客様も参加していています。
今年は忙しかったので、来年はガッチリ見に行こうと思っています。

噴水池の近くに「自由の女神」の半身像が展示されています。
最初は宮城県多賀城市のパチンコ屋の看板として製作されたものだそうです。
後に石巻市の公園にモニュメントとして移設されましたが、3.11の津波で下半身を失い、撤去され長い間倉庫に眠っていました。
その後、仙台出身の芸大生、村上愛佳さんが引き取り、上野公園に「自由な女神」として展示しています。
パチンコ屋の看板が時を経て、上野の杜で芸術作品となったのです。
上野の杜はすごいです。(文:Akio)
20.11.2017「自民党とCLT」
先日行われた衆議院選挙は与党の圧勝で終わりましたが、その自民党の林業関係の公約の中に「CLTの利用促進」という項目がありました。
CLTとは「Cross Laminated Timber」の略称で、ひき板の繊維方向(木目方向)が互いに直行するよう積層接着したパネルのことを言いいます。
さながら、分厚い単板の合板ということですよね。
1995年頃から、豪州を中心に発展しその後は欧州で使用がさかんになってきたそうです。
建築の構造材として十分な強度があるため、一般住宅はもちろんのこと、最近では10階建てなどの大きな建造物にも使われ始め、近年各国で急速に伸びているそうです。
その大きな魅力のひとつが、工場でピッタリのサイズに加工してくるため、現場での手間が少なくなり工期が大幅に短縮されるということだそうです。
CLT工法により9階建て集合住宅を4人の作業者で9週間で作ったそうで、RC造であれば30週間はかかったということです。
また断熱性にも優れ、火をつけた部屋が1000℃に達しているのに、そのとなりの部屋は室温18℃しかなかったという実験結果もでているそうです。
さらには、そのコンクリートとの比較による軽量さ(重量約4分の1)から耐震性にも大いに力を発揮するとのこと。

日本でもようやくJAS規格で認定され、2016年4月より建築基準法告示が公布され利用が始まったそうです。
遅れること20年というのは日本らしいといえばらしいですが、公共建造物を中心に利用促進していくそうです。
さらに、製材用には使えず用途がなかった曲がった木もCLTには使用でき、全体として森林資源の価値を高めることにつながると。
国産スギのCLTパネルの開発製造も順調に始まっているとのことですので、近いうちにお目にかかれそうですね。
そんなCLTマンションで暮らしてみたいですな〜。(文:正さん)
13.11.2017「ビストロ台東いよいよ開催」
わが町、台東区は年中いろんなイベントがあります。
年末にかけては酉の市と羽子板市が有名ですが、その他にも毎週のようにやっています。
町の人たちがボランティアでやっているイベントも多々あります。
今度の土日、11月18日と19日には、「ビストロ台東」という食のイベントがあります。
台東区には美味しいものがたくさんあります。
その美味しい食材(ペリカンパン、開花楼の麺、浅草ハム、今半、上野みはし、舟和いもようかん、雷おこし等々)をアレンジした料理を、私が所属する東京商工会議所が低価でお作りします。
これは台東支部青年部の30周年記念事業です。
どんなイベントにするか、企画会議が数多くありました。
各企業の代表者が連日のように集まりました。
出ては消え、消えては出てくる企画の数々。
私が出した企画もいろいろありましたが、マニアックすぎてすべて却下(苦笑)。
そして私が反対した企画が最終的に決定(汗)。
それでも協力しますよ、もちろん。
設営では材木屋の強みを活かして合板や垂木をご提供。
佐久間木材のトラックで荷物運びも!
当日は私が浅草ナポリタンをつくります。
御徒町駅南口広場で11時から17時まで。
ぜひお越しください。(文:木材バカ四代)
06.11.2017「過ぎてしまった合板の日」
過ぎてしまいましたが、11月3日は「合板の日」でした。
合板自体は紀元前3500年前の古代エジプトの時代からありましたが、日本で近代的なロータリーレースの機械で製造されたのが1907年の11月3日だそうです。
合板は当店の母体佐久間木材の主力商品です。
この日はつまり我が社の記念日でもあるわけですね。
目出度いです。
ちなみに日本でロータリー式合板の製造を始めたのは浅野吉次郎氏。
なんと13歳で家業の桶製作会社を継いだそうです。
早熟ですね。
豊田自動織機の豊田佐吉と並び、愛知の三大発明王の一人と言われました。
当時は合板のことを、「合せ板」「アサノ板」「浅野式合板」と言っていたそうです。
ちなみに「ベニヤ」とは単板のことで、単板を合わせたのが「合板」です。

浅野家と佐久間家の結びつきは… 特にありません。
ただ、佐久間木材の創業が1905年なので、ほぼほぼ合板の歴史が我が社の歴史でもあるわけです。
去年、11月3日の「合板の日」を記念して、イベントを企画しようと思っていたのですが、今年もふんわりとスルーしてしまいました。
やるのか!来年は!?(文:木材バカ四代)
30.10.2017「辛夷の樹」
先日神奈川県の寒川神社に参拝してきました。
ここは相模国一宮の由緒ある神社です。
かの武田信玄も安全祈願で参拝し、自身の兜を奉納したという有名な神社。
皇家にも非常に縁のある神社でもあります。
ふと見てみると、参道の横に皇后陛下が植樹された木がありました。
難しい読み方ですが辛夷(こぶし)と読みます。
サクラの咲く前に白い花を咲かせる広葉樹。
昔の農家の方はこの花が咲くころにサトイモの植え付けに着手していたそうです。
ですので別名芋生え花と言われていたそうです。
木材としての利用はほとんどなく、あまり聞かない木なのですが、庭木などの観賞用、花蕾は風邪薬、花は香水の原料などに使われるそうです。
花言葉は友情・友愛。
白く美しい花で選んだのか、この良い花言葉で選んだのか。
今度は花の咲いている3月くらいにまたこの寒川神社に見に来たくなりました。(文:くりすけ)
23.10.2017「隅田川がテーマの浮世絵展」
待乳山聖天の別称で知られる浅草の古刹、本龍院で浮世絵を集めた展覧会「待乳山と隅田川」展が開かれました。
浅草寺の学芸員さんがギャラリートークをしてくださる日に行って参りました。
隅田川は江戸の交通・物流の要で、川沿いには多くの名所が散在して観光・レクリエーションの場でもあります。
待乳山は聖天様をお祀りする霊山として1400年以上の歴史を有しており、人々の信仰を集めるとともに、江戸時代は風光明媚な名所として有名でもありました。
葛飾北斎や歌川広重などの所蔵品を中心に、待乳山周辺を描いた貴重な浮世絵を見ることができました。
浮世絵版画は出版社にあたる版元の指示のもと、絵師、彫師、摺師の分業により完成するチームワークの産物です。
特に錦絵のような多色擦の場合、絵師が思い描く世界を表現するには、卓越した技術が不可欠だったそうです。
彫師が削る版木は、山桜の木を使用します。
山桜は木材が硬く木目が細かく一定で、乾燥時と濡れた時の伸び縮みが少ないことが特徴です。
この特徴が、浮世絵美人画の女性の髪の生え際など、細やかな表現が出来ることを可能にしています。
彫師の命である小刀の先端は一枚の紙よりも薄く研がれていて、掘る部分によって刃先に異なる角度がつけられているそうです。
江戸の風情を伝える浮世絵は、卓越した職人とチームワークによって作られていることを再認識しました。
緻密な手間をかけているのに、木版画の量産によって庶民にも買える(蕎麦一杯の価格)値段であったこと改めて素晴らしい!!(文:山ちゃん)
16.10.2017「ニワトコという十字架の木」
東京の秋も深まってきましたが、私の故郷北海道では、さらに季節が進んでいるようです。
友人の話によると、大雪山系の旭岳などは先月すでに紅葉のピークを迎えていたようで、標高の低い町中の街路樹もすでに実がなりつくしているようです。
そんな街路樹としてポピュラーな木で、私も小さい頃から姿形は目にしていたものの、最近たまたま知る機会があるまで名前を知らなかった木があります。
それはニワトコです。
国内では本州・四国・九州にも、海外では朝鮮や中国にも分布しているそうです。
厳密には北海道のニワトコはエゾニワトコとして区別はされているようですが、どこでも薬として使われることが多いようです。
なお、洋の東西を問わず霊的な意味を持たされているようで,北欧では不死の象徴とされていいるようです。
また、キリストが磔刑に処せられた時の十字架に使われていたり、そのキリストを裏切ったユダが首をつった木として言い伝えられているため、不吉な木の一つにされていたりもするとか。
アイヌの方達も薬や魔をはらうと考える一方、お葬式で使うことがあることから神話などではあまり縁起の良いものとは扱われないようです。
ちなみに名前を知るきっかけになったのは、映画『ハリーポッター』にニワトコがでてきたことからです。(文:ドサンコ)

参考:平凡社 世界大百科事典
10.10.2017「バタ角が国産材に」
弊社の林場を見ると違和感を感じました。
米栂のバタ角が置いてある場所に、赤身の混ざっている角材があります。
いつのまにかバタ角が米栂から杉に変わっていたのです。
建材担当者に聞いたところ、米栂が入ってこないとの事。
ネットなどで調べても、米栂のバタ角は売切れまたは掲載されていませんでした。
杉は国内に沢山あるので、良い傾向だとは思います。
国内で賄える物はどんどん使用し、安い物があるからと輸入しないでもらいたいです。

国産材を沢山使えば、山の手入れも進み昨今の土砂崩れも減るかもしれません。
世界の中でも日本は国土面積に対する森林の保有率は高いのですから。
将来を考えると全ての物で自給率を上げなければならないと思います。
選挙の争点にしてもらいたいですが…。
ちなみにバタ角というの名前の由来は、型枠にコンクリートを打設する時に、型枠が歪んだりしないよう端で押えるために使用したことから、端太(バタ)角と名付けられたと言われています。(文:兄貴6)
02.10.2017「木製車イス登場」
先日、ある航空会社が日本国内の空港に順次「木製車イス」を導入するというニュースを耳にしました。
おかげさまで私は車イスを利用することなく過ごしていますが、木製の車イスとはどのような物なのか気になり調べてみました。
木製ということでなんとなくゴツゴツしたイメージでしたが、写真を見て驚きました。
デザインが洗練されていておしゃれで格好よかったからです。
主要パーツは丈夫で美しい白樺の木を利用しています。
留め具は樹脂が使われていて、完全な非金属の車イスとなっているそうです。
これにより車イスに乗ったまま保安検査場をスムーズに通過でき、これまでのわずらわしさを軽減できるようになったそうです。
また、ひじ掛けを外すことで機内に搭乗することも可能になりました。
車イスをご利用になる方にはとてもよいニュースですよね。
さすがはおもてなしの国の思いやりのあるうれしいニュースでありました。
近々空港に行く用事があるので、お目にかかれると良いなぁと思ってます。(文:ゴン)
25.09.2017「1945年以降の建築と暮らし」
先日、竹橋にある東京国立近代美術館に行って来ました。
「日本の家・1945年以降の建築と暮らし」展を鑑賞する為です。
入って直ぐに、丹下健三さんが1950年代に建てた自宅の図面や写真が目に入ります。
町の公園の中にある東屋のような、門や塀がない開放的な家です。
戦後の解放感あふれる時代とはいえ、外から中が丸見えで大変だなと思いました。
しばらく歩くと、篠原一男さん設計の住宅のビデオが目に入りました。
部屋の真ん中に斜めに支柱が立っていたり、収納スペースがなく機能的でない住宅だと思いましたが、住んでいる人は「この空間が美しい、丸い窓から見た外の景色の解放感が素晴らしい。」と絶賛していました。
篠原一男さんは「住宅は芸術である」「住宅は美しくなければいけない」と著書で書いています。
終わりの方の展示を見てビックリ。
以前、三田で錆びた鉄骨がむき出しで、工事が途中で止まっている現場があり、建設屋さんが倒産したのかなと思っている所がありました。
なんとその建物が紹介されています。
建築家の岡啓輔さん設計・施工の「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」です。
平成17年から岡さん1人で作り続けているそうです。
完成予定日は分かりませんが、まさに芸術です。
10月29日まで展覧会は開催されていますので、再度見に行きたいと思います。(文:Akio)
19.09.2017「目指せ四季島」     
この5月に運行を開始したJR東日本さまの超豪華寝台列車「四季島」。
その内装の豪華さと目が飛び出るお値段、そしてその抽選倍率に注目が集まっていますが、私は最近の豪華寝台列車につきものの、「どんな木材が使われたか」調べてみました。

まずはすべてスイートルームになっているという客室内のイスとテーブル、さらにはラウンジとダイニングのイスとテーブル。
これらは青森産ブナを曲木して作られています。
曲木とは乾燥させた木材を高温の蒸気で蒸し柔らかくし、そのあと型にはめて形を作っていくことを言います。
ブナにはもともと水分が多く含まれるため、狂いやすいという欠点があったのですが、逆に曲木には適していたということです。
そして曲線状になった木材を組み上げ、職人さんがカンナでていねいに削っていきながら仕上げていくのです。

次に見つけたのは、四季島スイートと言われる一室しかない最高級スイート内でした。
この部屋にはなんとヒノキ風呂が設置してあるのです。
そのヒノキは天然の木曽ヒノキを使用しているそうです。
現在では、木曽ヒノキの年間伐採量は30年前のなんと5分の1にまで減ってしまっているそうです。
高度成長期に伐採しすぎたことと、昭和34年の伊勢湾台風が大きな要因のようです。
人工林もありますが、やはり天然物に比べると品質が劣るようです。

あとは何かにツキ板を貼った木材っぽく見えるものも結構使われているようでした。
ほかのJR各社の豪華列車に比べると、意外にムク材が少ないんだなという感じがしますが、でもその分、材質にも技法にもたっぷりとこだわってますね。
一生に一度でいいから乗ってみたいです。
しかし最安でも1泊2日で32万とは…。
先ほどの四季島スイートの3泊4日コースだとなんと95万!
社長!我が社の久しぶりの社員旅行にぜひご一考を!(文:正さん)
11.09.2017「残念な手すり」
早朝、鳥越神社に手を合わせに行きます。
木々が多い鎮守の森は貴重ですし、1300年のずっと鎮座しているので空気が違います。
まず東側にあるイチョウの木に直に触れて、日々木材で商いさせていただいていることへの感謝の念を伝えます。
そして拝殿で柏手を打ち、西側の一番木々が生い茂っているところで深呼吸をします。
夏は蚊に刺されがちなので短時間で済ませますが、冬は深呼吸を繰り返すことによって体が温まります。
私の貴重な習慣です。

ところで、ほとんどの神社仏閣がそうなのですが、もともと木製だった箇所を木製じゃなくなってしまった箇所ってありますよね。
例えば鳥居や手すりなどなど。
価格やメンテナンスなどの理由でしょうから、残念ですけど、それはそれでしょうがないと思います。
でも、でも、デザインを木製の時のままにしている必要はないのではないでしょうか。
構造上必要ないのに、クサビまでデザインで残していたりして、「偽物感」が満載になる気がします。
こんなこと思っているのって私だけでしょうか?
石製なら石らしい、モルタル製ならモルタルらしいデザインでいいはずです。

だれにこの思いをぶつけていいのか分からず、思わずこの度、書かせていただいちゃいました。
誰か、ご賛同いただける方いますか?(文:木材バカ四代)
04.09.2017「木製の大型艦」
東京抜型工業会の日帰り旅行に参加しました。
コースは横須賀港で、観光船に乗り軍艦巡りという素敵なコース。
空母は残念ながら不在でしたが、複数のイージス艦またそれを護衛する護衛艦、そして潜水艦の出航というレアな光景も見ることができて非常に大満足なイベントでした。
その沢山の護衛艦の他に沢山の掃海艇。
掃海艇とは世界のあらゆる海にある、前大戦で撒かれた機雷を除去する専用の艦。
日本の自衛隊の掃海艇は設備、数ともにトップクラスだそうです。
機雷というのは船舶が通る際に変化する音や磁気、水圧を感知して爆発するものです。
戦争が終わった今でも沢山の機雷がまだ世界の海に残っていて、今でも自衛隊が世界の海に行って除去しています、誇れる国際貢献です。
機雷が磁気によって反応するので、掃海艇は護衛艦みたいに見た目がゴツイですが、鉄製ではなく今までは木製で作られてきました。
調べてみたら主な木材はベイマツやケヤキやタモなど。
ただ木船建造技術者の減少などが原因で、最近の主な掃海艇は繊維強化プラスチック製で、まだ何隻かの小型掃海艇を残っているものの、大型の木製掃海艇は昨年の「はちじょう」という艦が最期の艦となってしまいました。
現役時代は世界で一番大きい木の船だったそうです。
今回はその引退した「はちじょう」を横須賀港で見ることが出来ました。
貴重な木製の大型艦が見られて良かったです。(文:くりすけ)
28.08.2017「都心最高峰の山、登頂成功」
山の日に新宿区戸山公園の箱根山へ出かけました。
東京の西側には奥多摩の高山が頂きを連ねておりますが、東側には都心最高峰の山がございます。
なんと44.6メートル!(笑)
この地には、尾張藩の徳川光友の下屋敷があり、作庭の際に池を掘った土で築かれた人造の山なのです。
お椀を伏せたような形から、「玉円峰」と呼ばれいたそうで。
庭園内に小田原の宿場町を模した街並みがあったので、後に「箱根山」と呼ばれるようになりました。
山頂からは新宿高層ビルが見えて、公園内には教会と幼稚園、麓は30棟程の団地が点在しています。
春にはサクラやツツジ、秋は紅葉がみごろです。
出かけた日は、深緑のなか蝉時雨が大音量で鳴り響いていました。
とても夏を感じる一日となりました。
JRと都営バスを利用しましたが、帰りに道案内地図を見たら都営大江戸線・副都心線、東新宿駅から徒歩5分で公園に着くことが判明しました。(文:山ちゃん)
21.08.2017「小樽の町並み」
今年もお盆が終わりました。
私は例年北海道へ帰省し、そしてほぼ毎回小樽へ行きます。
小樽の町並みは、運河通りに象徴されるように石造りの建物を想像しますが、実はあれらのほとんどは「木骨石造」という作り方をしています。
木骨石造りとは、骨組みを木で作り、その外側を石で包んだもののことを言います。
そのため、小樽の石造りに見える建物の多くは、実際に中に入ると木の柱や梁を見ることができます。
小樽では、明治20年(1887年)ごろから木骨石造の建物が建てられ始め、明治37年の大火をきっかけに、市街では木造から耐火性の高い木骨石造りへと切り替わっていきました。
この作り方は、夏涼しく冬暖かいことから物資を保管する倉庫に向いたこと、さらには外壁に貼る石が小樽や札幌などの近郊で採れること、木造の技術を使うことで工期の短縮(コストの削減)ができたことなどから、急速に発展していた小樽で一気に普及したのだそうです。
しかし、大正中期以降は木骨モルタル造り(木骨で外側にモルタルを貼ったもの)や、タイル貼り、さらには鉄筋コンクリート造りの建物が建てられ始めたため、次第に木骨石造りの建物は建てられなくなっていったのだそうです。
ブラタモリの小樽編でも語れていましたが、急速に発達し急速に寂れていったために、立て替えをすることができず、小樽には木骨石造りの建物がかなり残ったのだそうです。
ただ、今はその残された建物が貴重な観光資源になっているのですから、人間万事塞翁が馬ですね。(文:ドサンコ)

参考資料
小学館 精選日本国語大辞典
平凡社 大百科事典
小樽市HP 
ブラタモリ 小樽編
07.08.2017「木のコブ」
バス停でバス待っている時に、横にある木をじっくりと見ていました。
すると、コブのような物を発見。
木のコブについて調べてみました。
木のコブは、根頭がんしゅ病というそうです。
細菌により地面に接している部分にできることが多いそうですが、高い位置にできる事もあります。
高い所にできるコブは未だに理由は分からないそうです。
人や木の病気はまだまだ解明されていないものが数多くありますね。
どちらも解明される事を願います。
コブの画像をいろいろ見て見ましたが、色々な形があり、面白いです。
普段、幹を見て歩く人は少ないと思います。
よく見ると幹や枝にコブのある木があったりします。
たまには木をじっくり観察してみてはいかがでしょうか?
特に日本人が好きな桜の木にコブが結構ありますので、見かけたら観察してみてください。
老木にコブは多いそうです。
人間も老いると調子悪い所ができてしまうのは仕方ないのですかね…(文:兄貴6)
31.07.2017「木を爆買いする」
最近、銀座や秋葉原での「爆買い」の話題はすっかり聞かなくなってしまいましたね。
そんな一昔前の話題であった爆買いですが、実は今「木材」が爆買いされているのです。
その爆買いの様子が先日テレビのニュース番組の特集で放送されていました。
ご存知のように木材価格の低迷により日本の林業は厳しい状況が続いています。
木材の生産量は昭和30年代をピークにおよそ4分の1にまで落ち込んでいたのですが、その後徐々に回復してきてはいます。
その要因のひとつが輸出なのです。
木材の輸出量はここ10年で30倍以上に成長しているのには驚いてしまいました。
自分が入社した頃には輸入された木材が多かったですから…。
その特集では中国人のバイヤーが一度に5万本もの丸太を買い付けていましたが、まだまだ足りない、さらに量を増やしてほしいと言っていました。
九州の一つの森林組合では、その要求をまかないきれずにライバル関係であった四つの森林組合と力を合わせて輸出のための協議会を設置したそうです。
その結果、1年間の売り上げは発足前の1.6倍、16億円にもなったそうです。
また一方では、木材に加工という付加価値をつけて輸出を伸ばしている企業も取り上げられていました。
韓国の韓屋(ハノク)という伝統的な木造建築に使われる材料だそうです。
30坪の家を作るのに現地の職人が加工すると2ヶ月かかるところを、この企業の加工技術では3日間で出来上がるので、時間と手間賃が大幅に削減できるわけです。
世界に目を向ければ、さらに日本の木が見直されて山もうれしい悲鳴を上げる時代が来るかもしれません。
来てほしいです。(文:ゴン)
24.07.2017「プレカット工場」
先日、通算三度目のプレカット工場見学に長野へ行って来ました。
35年前に黎明期のプレカット工場(静岡県天竜市)に初めて行った時のことを思い出します。
柱・梁などは乾燥材でなく、削り加工をして精度を上げてから、プレカットの機械に入れていました。
入力も大変で、FAXで送られて来た図面には、柱が空中に浮いて…。
何度も図面のやり取りをして、建前を迎えます。
しかしながら、下小屋で大工さんが墨付けをして刻むより、プレカットは間違いがなく上棟式も夕方前には準備完了。
お施主さん、棟梁・頭を中心に宴の始まりです。
材木屋も招待され御馳走を食べ、ご祝儀を頂き帰路に着きます。
良い時代でした。
最近は、材料も集成材の柱・梁が中心で強度等の数値も表記され、プレカットの加工精度も上がり、足場屋さんが建前を行う現場があります。
上棟式も行われず、ちょっと寂しいです。
加工精度、加工個所も増えたのに、プレカット加工代金は半減しました。(スゴイです)
長野のプレカット工場は整理整頓された広大な敷地に、最新鋭の全自動加工ラインにより、月6000坪分の木材を在庫して、24時間生産できる体制を整えているそうです。
柱材・梁材はもちろん、羽柄材・束材・合板(床・野地)の加工も行われ、間柱の筋交い加工は、見ても何の加工か理解できぬほど複雑でした。
近い将来には、建て主が直接プレカット工場に発注し、ブロックを組み立てるように、自ら自宅を建築できる時代が来ると思わせる見学会でした。(文:Akio)
18.07.2017「すごい木育広場@国見」
昨今、全国で道の駅がたいへんなブームとなっておりますよね。
東京に住む私にはあまり縁がないのですが、地方に行くとちょいちょい寄り道させていただいております。
以前福島県産杉を大量に使った新国見町役場庁舎をご紹介しましたが、先日ほぼその真向かいに道の駅「国見」がオープンしました。
いや、すさまじい杉の大行進で建物に入る手前の駐車場の屋根からもう杉がビッシリです。
中に入っても壁から天井からド迫力の杉の大群が目に飛び込んでき、杉で酔っぱらってしまうほどでした。
しかし最近の道の駅の進化はズゴイですね。
地元の農産物を売っているだけでなく、桃畑の中で結婚式ができちゃったり、そのデカイ施設の一角には「木育広場つながる〜む」なるものまであったりするんですよ。
その日は、もう営業時間を過ぎていたため入れませんでしたが、いただいたパンフレットによれば、おもちゃコーナー、ももころがし、ももくぐり&平均台、ジャングルジム、木のボールプール、滑り台、そしてなんとボルダリングのコーナーまで全部県産杉で作られた7つのゾーンがあるそうです。
木育の施設は最近ではめずらしくないかもしれませんが、ここまで充実した設備をもつ施設はそう多くないのではないかと思います。
次回はもう少し早い時間に訪問してぜひ入室させていただこうと思っています。
あっ、子供連れじゃなければ入れなかったらどうしましょ。(文:正さん)
10.07.2016「キズつけるより傷つきたい」
先日、社内で梱包研修をしました。
梱包専門でお願いしているパートの方はいらっしゃいますが、社員も梱包作業をやります。
各自自己流の梱包のやり方になりがちなので、改めてみんなで話し合おうってことになりました。
今後の梱包スキル向上につなげるためにも、いい機会です。

話し合ってみると、注意している点が各自ちょっと異なり、気づきがありました。
お客様によっても、梱包に求める点って違うと思います。
輸送中、商品にキズが付かないようにしっかり梱包するのは当然ですが、あまりにしっかり梱包し過ぎると、ゴミの処分が大変です。
うちとしても梱包資材代が負担になってしまいます。

大きなサイズや重い重量ですと、フォークリフトで運べるようにパレットをはかせることになります。
パレットは商品にキズが付き難くなりますし、運びやすいのですごく便利。
でも、お客様がパレットを処分するのって大変ですよね。
通常、運送会社のトラック上で荷解きし、パレットはそのまま運送会社に引き取ってもらうことになります。
ご注意ください。

さて、この日の梱包研修のラストは、私が実際に梱包することに。
不格好な梱包になってしまって社員から失笑ものでした。
でも普段、他の社員にやってもらう一方なので、みなさんの苦労がよく分かってよかったです。
梱包って時間がかかるんですね。
やり慣れてくれば時短できるようになるのでしょうが、それでも時間はかかります。
気持ちを込めて、これからもキズをつけずにお届けしたいと思います。
商品にキズをつけてしまうよりも、社員に失笑されて傷つくほうを私は選びます(笑)。(文:木材バカ四代)
03.07.2017「シナの国に行く」
先日 長野県松本市で毎年開催されていて、全国のカエル好きが集まると言われる「かえる祭り(別名ケロウィン)」に行ってきました。
主にかえるグッズの販売のイベントなのですが、会場内にはかえる好きをアピールしてか、いろんなところにアクセサリーを付けたり、なかには被り物もする人たちもいて、たくさんの人だかりで大盛況でした。
さて会場の縄手通りから松本城へ向かう道の街路樹をふと見ると、なんとシナの木。
たいてい街路樹は大きい木だとイチョウやトウカエデやケヤキだったりするので、シナの木があるのは珍しいことです、さすが長野県は信濃の国。
一説にはシナの木がたくさんあったから信濃の国だったという説もあります。
私は佐久間木材で抜型用合板を担当しているので、このシナの木には愛着が人一倍あります。
木材としてのシナの木は、表面の色が白くて綺麗。
非常に加工しやすいですし、他の材質に比べ狂いが少ないなどの理由で、家具や楽器、建築材料などで多く使われています。
そして抜型合板の表面はほとんどこのシナ。
これは昭和30年代に当社が抜型用合板を始めてから現在に至るまで60年、ずっと変わっていません。
沢山の木の種類がある中、これだけ変わらずずっと同じ材質のものが使われ続けている事ってすごいことだと思います。
これからもこのシナに感謝をしながら頑張って販売していきたいと思います。(文:くりすけ)
26.06.2017「靴の中敷き」
人様にお見せするものではありませんが・・・ローテーションとしてよく履く私の靴です。
ひし形模様と色が綺麗で魅かれて、2セット買った中敷きを使用しています。
この中敷きはコルクの上にシートを貼り付けたものです。
コルクは、コルク樫の樹皮を剥いで作られており、弾力性・断熱性・吸音性が優れています。
水や気体もほぼ通さないので保温性もよくて身近なところでよく目にしますし、利用されていますよね。
コルク面が2mm+シート面が1mmほど、使用年数も2年以上経ちましたがダメージもなく履き心地もとても良いです。
たまに防水スプレイをして風通しのいい場所に置くだけで、お気に入りの靴も永く愛用できますし一石二鳥です。
足裏は一日コップ一杯の汗をかくようです。
梅雨はジメジメと湿気が多くて足も蒸れますし、体のメンテナンスにもとても気を使う時期です。
靴を履くときに華やかなで機能性のよい中敷きを見るとテンションも上がり、色々と助けられております。(文:山ちゃん)
19.06・2017「金のなる木」
金のなる木は存在します。
家賃や金利などを比喩的にあらわすことわざとしての「金のなる木」も存在しますが、今回は実在する「金のなる木」のことです。
それは和名「フチベニベンケイ」という南アフリカ原産の常緑木のことです。
「花月」という名の園芸種としても流通していますが、金のなる木という名のほうが通りが良いようです。
フチベニベンケイは、もともと丸い肉厚の葉を持っていることから、金のなる木という俗称がついたようです。
また、新芽の内に五円玉の穴の中を通し、そのまま抜けないようになるまで育てることで、枝から金が成ったようにみせることが流行ったことがあるらしく、成金草とも呼ばれるのだとか。
フチベニベンケイという立派な名前やCrassula portulaceaというカッコイイ学名もあるようですが、いかんせん「金のなる木」や「成金草」というパンチの効いた名前のほうが人口に膾炙してしまったようです。
事実だったり学問的に正しいことよりも、インパクトがあったり"面白い"ほうが広まってしまうものなのだと実感してしまいました。(文:ドサンコ)

参考文献
日本国語大辞典 小学館
みんなの趣味の園芸 NHK出版
12.06.2017「抜型用合板再利用」
お客様の所へ配達に行くと、外に右写真のものが置いてありました。
よく見ると金額が書いてあります。
端材を再利用して本棚を作り、販売していたのです。
レーザーカットし、焦げた部分を削っているので手間がかなりかかっています。
しかし、売れなくて値下げされたそうです。
本棚の前で話をしていたら、ご近所の人が興味を持って話かけてこられました。
私は他の配達も残っているので、車に戻り出発の準備をしていました。
すると、ご近所の人はすぐに居なくなりました。
出発の準備も整った後に、先ほど途中で中断した話をお客様と少ししました。
以前には、オーダーメイドの本棚の依頼を受けて、今回のような端材でなく、原板からカットして作った事もあったそうです。
本業の仕事が暇な時にしか作れませんが、今後も作りたいとおっしゃっていました。
続けていれば、ご近所さんからリホームなどで使用する曲線部材など、思わぬ大きな注文や依頼があるかもしれませんね。
その後、本棚が売れたのか?
配達に行ってないので分かりません。
抜型用の合板は他の合板より高価なものです。
他の抜型屋さんにも色々な事に再利用していただきたいと思います。(文:兄貴6)
05.06.2017「生誕の地、普代村」
先日の大型連休を利用して自分の生誕の地である岩手県の普代村に行ってきました。
普代村は岩手県でも北の方に位置していて太平洋沿岸のリアス式海岸がとてもきれいな風光明媚な村であります。
今回の旅の目的は大正8年生まれの祖母のお見舞いでした。
その祖母がお世話になっている老人ホームの近くに「鵜鳥神社(うねとりじんじゃ)」があり、祖母を訪ねた時にちょうど例大祭がとりおこなわれていました。
この神社は海上安全、豊漁、縁結び、安産の神として古くからあがめられ、この日は大勢の参拝客でにぎわっておりました。
また、この神社の例大祭の始まりは源義経にまつわる伝説が残されていて、義経が蝦夷地を目指す途中で金色の鵜がこの山で子育てしているのを見て神鳥であると思い、7日7夜海上安全と武運長久をお祈りしたという逸話が残っています。
また、この例大祭では重要無形文化財として登録されている「鵜鳥神楽」という山伏の修行の霊場して発展した神楽が奉納されていました。
このような神楽を目にしたことは初めてで固唾を飲んで見入ってしまいました。
それから、神社の参道から本殿までは約800メートルあり、まるでもののけ姫に出てくるような山道を息を切らして上っていくと、途中には樹齢500年以上といわれる夫婦杉があり感動させられました。
無事に本殿に着き祖母の長生きと家族の安全を祈願してきました。
古きよき伝統がいつまでも続くことを改めて思った旅行となりました。(文:ゴン)
29.05.2017「ろくもんでの旅」
先日、久しぶりに親戚に会いに、信州・上田へ行って来ました。
鈍行各駅停車と源泉かけ流しのお湯を楽しむ旅です。
上野から高崎までは高崎線、高崎から横川までは信越線、その先の軽井沢までは路線バスの旅です。
(新幹線が開通すると、横川・軽井沢間は廃線となり鉄路は無くなりました)
軽井沢から上田までは、しなの鉄道を利用します。
今回は観光列車「ろくもん」に乗車しました。
軽井沢から長野までの景色を楽しみながら、信州の山の幸を堪能できる列車です。
洋食のフルコース等を楽しめる車両と食事なしの車両があり、それぞれ楽しめます。
車両の内装がスゴイ!
あの九州のななつ星を手掛けた水戸岡鋭治さんのデザインです。
長野県産の木材をふんだんに使った快適な空間です。
主にカラマツを使用したテーブルとイス、カラマツの板をアール加工した網棚。
窓枠もカラマツ、日除けは竹製のブラインド、床はナラ材。
子供の遊び場には「木のプール」。
圧巻なのは食堂車両の個室的空間の間仕切りに障子を使用していること。
木の優しいぬくもりは、心を和ませるようです。
(自宅の内装には木を使いましょう)
何よりも和むのは客室乗務員の気配りと、しなの鉄道の皆さんの「おもてなし」です。
ホームの駅員さんはもちろん、本社前を通過する時、社員の皆さん総出で列車に向かって手を振ってくれます。
また、乗ってみたい列車です。

もう一つ、予約が取れたらJR東日本の「四季島」にも乗りたいです。(文:Akio)
22.05.2017「生の声」
北海道の合板工場へ久しぶりにお客様をお連れして行って来ました。
その方は、とある地方からの参加となりましたので、いつもなら直行便に乗るところ、千歳で待ち合わせてから陸路で旭川へ向かうこととなりました。
弊社とは数十年の長いお付き合いをさせていただいている、非常に品質管理の厳しい事業所の資材受入れ担当の方で、一度合板が作られていく過程を見てみたいと常々おっしゃられていたのですが、それが今回ようやく実現したということになります。
羽田出発から約5時間後ようやく工場に到着。
あいさつも早々に早速工場内へ。
この工場、規模は小さいのですが原木をむいて乾燥させた単板状態から合板になるまでの道のりを、非常にコンパクトで分かりやすくご覧いただける流れになっております。
工場の担当者もいつもとは違ったこわばった表情で一生懸命に説明をしているのですが、ところどころで、お客様より鋭い質問がバンバン飛び出してきます。
まだお若い方ですが、かなり勉強されているのでしょう。
ひと通り見学したあとの合同ミーティングでは、工場での養生期間や合板の検査基準に関し、非常に厳しい意見が出され工場の関係者もワタシもタジタジに・・・
いろいろ擦り合わせを行い、工場としても決して現状に満足しているわけではなく、今後に期待してほしいというところで、気が付くともうとっくに日が暮れておりました。
場所を変えた夜の晩餐会でも、いろいろな話で大いに盛り上がり、気が付くと日付が変わっておりました。
翌朝もゲンナリしているワタシを横目に、たくさんのおかずとご飯2杯ペロリと平げたその方は、「いやぁ〜すべてのことに満足しました〜」とのお言葉を残し帰路に着かれたのでした。
やはり工場の方にお客様の「生の声」を聞いてもらうことは非常に大事なことだと、改めて強く思いました。
Kさん、今後ともよろしくです!(文:正さん)
15.05.2017「代々継ぐポイント」
うちの会社は明治三十八年に創業しました。
今年で112年で、私で四代目です。
特に代々伝わる社訓や家訓はありません。
なぜ、そんな会社が長く続いているのか、ちょこっと分析してみました。

初代が39歳の時に関東大震災で社屋が倒壊。
初代が49歳の時に他界し、二代目が跡を継いだのは21歳の時。
そして二代目が34歳の時に東京大空襲で社屋全焼。
二代目の相続対策でビルを建築途中、二代目が急死。
三代目は大きな借金を抱えることになります。
三代目が闘病中に入社し、四代目になったのが私。
社内最年少で一番経験の浅い30歳の時。
個人負債〇〇億、会社負債〇〇億を抱えました。

このように見てみると、順風満帆に続いたわけではありませんでした。
各代が潰れそうな危機を乗り越えています。
特に代替わりの時に危機があります。
私は最近、これは良いことなのではないかと思えてきました。
続いてこられたのは、逆に安泰ではなかったからなのではないでしょうか。

ということは、私が五代目にバトンタッチする時も…!?(文:木材バカ四代)
08.05.2017「ハニフ1形式」
先日 大宮にある鉄道博物館に行ってきました。
昔懐かしい蒸気機関車や、初代の新幹線、私が子供の頃の特急列車など、他にも沢山の車両が展示されていました。
その展示されていた車両の中で私が特に目に付いたのは、現在のアルミやステンレス製の車両ではなく、ほとんど木製車両「ハニフ1形式」。
国鉄最初の電車だそうです。
明治時代の車両ですが、素晴らしいこの外見の美しさ。
近くの子供と一緒になって写真をバシャバシャ撮ってしまいました。
最近ではJR九州の「かわせみ やませみ」が車両内装にふんだんにヒノキ、スギが使われ、話題になっていましたが、電車車両のボディに木材をしようすることは安全性の問題から難しい昨今。
ただ調べたところ、なんと台湾に台湾ヒノキを使った檜木車両というのが現役で走っているそうです。
世界的にも非常に珍しいこの車両。
是非運行しているところを見たいとこなのですが、台湾とは言えちょっと遠いなー(涙)(文:くりすけ)
01.05.2017「つつじの蜜」
「花の雲 鐘は上野か 浅草か」松尾芭蕉
暖かくなると梅まつりを皮切りに、桜のお花見と花を愛でる人で賑わっています。
花見のスポットへ出かける事は楽しいですが、寒いし混雑しているし…。
予定をたてずとも、近所の公園・お寺や庭のある立派な家で咲いている花を楽しむことが出来ました。
あらっ、こんな所に桜の木が!
発見とお得感と、経過観察をしていました。
今はつつじがあらゆる所で咲いています。
お隣の文京区、根津神社の境内のつつじ苑で3000株ものつつじを見ることができます。
文京区の花はつつじ。
混雑した所が苦手という方は、山手線駒込駅と巣鴨駅の斜面につつじが一面植えられていて、一斉に咲く様子はとても綺麗ですので是非確かめに行ってみてください。
毎年JRの方々がお手入れされているのでしょうか?
私が高校の時(通学時に利用していた)から継続して管理されています。
小学生の時、友達と遊び疲れてお腹が空いて、つつじの蜜をよく吸っていた事を思い出しました。
お腹を満たすため、多くの花々をむしり取ってしまいました、甘くて苦い思い出です。

台東区の花は、朝顔。
台東区の木は、やはり桜、でした。(文:山ちゃん)
24.04.2017「木のようで木じゃない」
先日、新宿御苑に桜を見に行きました。
そのとき苑内に、「日本で最初の擬木の橋」と書かれた看板がありました。
その後、気になったので調べてみました。
擬木とは、コンクリートやモルタルなどに着色剤を上塗りし、樹皮や板目、年輪の模様をつけ、木材に似せたもののことでした。
公園などの柵としてもいまだに良く目にしますが、あれは擬木という名前があったのだと、今回調べてみて初めて知りました。
ちなみに御苑内にある日本初の擬木の橋は、その材料を明治38年にフランスから購入し、さらには3人のフランス人に来日してもらい現場で組立てたのだそうです。
その後、何度か修理しつつもそのままの姿で残されているそうです。さすがに100年以上も昔からあるもののためか、なかなか趣のある色合いになっているのではないでしょうか。 (文:ドサンコ)

参考 小学館 『精選版 日本国語大辞典』
17.04.2017「木の化石」
化石展に行って来ました。
化石展でメインと言えば恐竜です。
復元された恐竜は圧巻でした。
しかし、私の一番気になったのは写真の化石です。
恐竜の骨でも牙でもありません。
木の化石です。
樹種などは説明に書かれていませんでしたが、木に見えませんよね?
葉っぱなどの化石は見てすぐに分かりますが、木その物の化石だと見た目に素人では分かりません。
しばらく見入ってしまいました。
数千年後には合板の化石が発見されたりするのでしょうか?
そんな事を考えてしまいました。
しかし、恐竜の化石よりも木の化石が気になってしまうとは・・・
職業柄、仕方ない事なのでしょうか?(文:兄貴6)
10.04.2017「新園児のブナの椅子」
先日、うれしい仕事を受注しました。
それは、写真に写っている幼稚園児用の椅子で、百脚分の材料でした。
ブナのムク材で製作しています。
ブナはブナ属ブナ科の落葉高木で、北海道西南部から本州、四国、九州の温帯に広く分布しています。
特に有名なのは世界遺産に登録されている白上山地のブナの原生林ですね。
また、その雄大で美しい姿から「森の女王」と呼ばれています。
ブナを漢字で書くと木へんに無いと書きますね。
ブナの材は腐りやすく狂いやすく、木材としては価値が無く、昔は多く伐採されて杉や桧の人工林が造られていった悲しい由来があるそうです。
確かに今回も反りを直すのに苦労したと加工業者さんから聞かされました。
それが近年の技術の向上によってさまざまな用途に使用されるようになっています。
弊社@合板のサイトでも「ブナ合板」を取り扱っており、たびたびお問合せを頂いています。
ただ、残念ながら受注生産。
お客様にお待たせして心苦しく思っています。
でも独特の模様がきれいですので是非是非ご採用いただきたい合板です。
さて今回のブナの椅子に座ってお勉強する園児たちには、狂うことなく素直にまっすぐ成長してもらいたいと思うところでございます。(文:ゴン)
03.04.2017「集成柱と無垢柱」
先日、久しぶりに木造プレカットの仕事をしました。
本格的な住宅ではなくパチンコ屋さんの景品交換所(約4坪)の建築です。
コンテナハウスで良いと思ったのですが、夜間に壊されないよう丈夫な家が必要だとか。
土台は桧、柱は杉集成柱、梁は赤松集成、外壁は厚物のサイデング。
本格的です。
これなら、窃盗団も侵入に時間がかかりそうです。
違う現場で無垢の長柱(6000×120×120)の注文がありましたが、新木場の問屋さんにはありませんでした。
木材市場にはありますが、時間と送料がかかるので断念しました。
結局、在庫をしていても狂いの少ないホワイトウッドの集成柱にしました。
大工さんに事情を話しましたが、少々ガッカリされていました。
平成12年から施行されている「品確法」以降、狂わない木材が要求されています。
それ以降、建築用木材の乾燥化、集成材化が進んでいます。
その為か、真壁(柱が見える)の工法が減り、大壁(柱が見えない)工法が増えています。
無垢の無節の柱の需要が減ってきている理由かと思われます。
以前は節ありの柱の20倍の価格だった無節の柱でしたが、現在は10倍程に値段が下がりました。(需給のバランスの為)
これでは山林家は生産意欲がなくなります。
更に節ありの柱しか売れないとなると手入れはしたくなくなります。
山の荒廃が始まりますが、戦後の無理な植林をした山が広葉樹林に変わる時かもしれません。(文:Akio)
27.03.2017「MDFが曲がりすぎて…」
まさか18ミリのMDFがこんなに曲げられるとは…。
しかも割れない。
それは衝撃的な出会いでした。
新潟のY社さまを訪れたときのことです。
ふと横を見ると鮮やかな曲面を見せたMDFが。
「何これ?」とワタシ。
「MDF削っていろんなものに使える土台作ってみたんです」とYさん。
工作機械を駆使し曲げる部分を削り込み試行錯誤の末、割れずに曲がる絶妙な厚みをつかんだそうです。
そもそもは、本業である「抜型」の販促で展示会などにでたときに商談テーブルとして使ったり、まわりにこうした印刷物を貼り付けることによりポップになったりと、何にでも使えそうなので作ってみたそうです。
事実過去に出展した際、訪れた人やほかのブースの方からかなり興味を持っていただいたそうで、実際「ご注文」いただいた会社さまもあるとおっしゃっていました。
MDFはその使いやすさから非常に多く流通している商品で、当店でも多種多様な用途でのご使用例をいただいております。
時にその用途に驚かされることもありますが、これはその最たるものではないでしょうか。
好調な本業とは別にいろんなジャンルにどんどん挑戦されているYさん、見習いたいものです。
あっ、ご興味をお持ちになられたかたはお気軽にお問い合わせください。(文:正さん)
21.03.2017「ベットの裏に隠された秘密」
東日本橋にダイニングバーやカフェを備えたホステルがオープンします。
先日、プレオープンに行ってきました。
無垢の木材をうまく使ってとてもおしゃれな空間です。
隣で飲んでいる見ず知らずの人とも普通に会話ができるような空間でもあります。
食事もお酒も美味しいです。
地下1階がダイニングバーで、1階はテイクアウトできるカフェ、そして2階から7階がホステル。
私もよく外国で使ったドミトリー(集団部屋)もあります。
共用のシャワールームが室外にある安めの外国人向け宿です。

当店がお手伝いさせいただいたのは一見見えない部分。
ベットの裏板です。
二段ベットの場合は下段の方は常に見えます!
ご堪能あれ(笑)。

トラック一杯に積んで二回に分けて納品したのですが、スタッフが非常に感じのいい方々で、笑顔で自ら荷下ろしされた姿が印象的でした。
本来は接客やお酒を作っているスタッフなのに…。
不平不満を言葉や顔に出さずに、笑顔で自ら動くって、ホントに重要だと思います。
仕事は楽しく一所懸命…私の好きな言葉です。(文:木材バカ四代)

CITAN 東京都中央区日本橋大伝馬町15-2
13.03.2017「全国合板1枚作品コンペ」
先日お客様から嬉しいメールを頂きました。
当社からお買い上げいただいた合板を使って作った作品が、見事に優秀賞を受賞されたそうです。
もちろん作品のアイデア・技術・商品加工精度などが評価されての受賞ですが、当店も少しでもお役に立てたかと思うと非常に嬉しく思います。
その作品をtwitterで見てみたら、「すごく欲しい」との声が多数。
反響の大きさを知りました。
その作品が受賞した大会とは、日本木材加工技術協会等主催で行っている「全国合板1枚作品コンペ」。
恥ずかしながら私はその存在を今回初めて知りました。
全国合板1枚作品コンペ」とは合板の強さ、美しさ、優しさ、面白さ、ユニークさ、繊細さなど多面的な合板の魅力を、1枚の合板(910ミリ×1820ミリ)を材料として加工した作品で表現する大会。
ホームページで過去の受賞作品をみたらデザイン力と商品の技術の高さにただただ驚かされました。
この大会特に年齢制限がないみたいです。
当店のお得意の職人さんたちも参加してくれないかな。
ものづくり職人の意地を是非見てみたいと思いました。(文:くりすけ)
06.03.2017「熱海に行ってきた」
熱海へ家族と旅行をし、大正時代の名邸である起雲閣へ行きました。
モダニズムな建築様式が素敵でした。
大正時代に活躍した内田信也氏が母の静養の為に建てた別荘で、伝統的な和風建築の(麒麟・大鳳)は座敷居心地がよく落ち着く空間。
座敷の周囲を座敷と同じ高さにした畳廊下で、囲む造り入側造りとなっており、車椅子で生活をしていたお母様への思いやりを感じました。
廊下のガラスは職人が1枚ずつ流し込んで作った大正ガラスになっていて、凹凸があり微妙なゆがみがとても綺麗な印象。
壁も加賀の青漆喰と呼ばれる石川県加賀地方の伝統的な技法で塗った群青色の鮮やかな色で素敵でした。
格子状の飾り棚が廊下の一方にあったので不思議に思い、ガイドさんに質問すると耐震の為の支えとして設置したもので棚ではないそうです。
素敵な風景が多く、写真を数多く撮りましたが、見た目も美しく重要な役目の為こちらを掲載。
敷地内の各建物から眺めても眺望がよくて、散策もできる庭が中央に配置されています。
大正時代からの美しい建築に、緑が多くて広大な庭が当時のままの風景で、体感できる場所はとても貴重でした。
熱海城・熱海梅園・来宮神社と大楠パワースポット・眺めの良い岬・・・・観光場所も多くてこちらも満喫出来ました、有難うございました。(文:山ちゃん)
27.02.2017「ニューヨークは木製」
去年の年末、実家でテレビを見ていると面白い番組が放送されていました。
世界の大都市の屋上だけにスポットをあてた紀行番組です。
そのなかでニューヨークの場面が印象に残っています。
ニューヨークのシンボルと言われているという屋上の貯水タンク。
実は、これ木製なんです。
木槽とよばれる木製の水槽は、ヒマラヤスギでできているのだとか。
木槽は、耐水・対弱酸性・耐アルカリ性に優れ、補修と清掃が楽で、使用後のリサイクル(再生紙、ウッドチップなど)も出来るという利点があるのだそうです。
またニューヨークには厳しい寒暖差があり、これに耐えるのに最も適しているのは木槽なんだとか。
ちなみに、羽田空港の第二ターミナルビルでも木槽は使われていて、来場者の生活用水はほぼここからまかなわれていたり、帝国ホテルなどでも使われているのだそうです。
そう言えば、そもそも味噌やお酒なんかも木の樽が使われていますね…。

人工知能だのゲノム編集だの、セルロースナノファイバーだのといった先端技術が相変わらずニュースを湧かせている今日この頃です。
でも結局は、性能と価格のバランスがとれていて、経済的な採算がとれることがいかに重要なのかが、これらを見て強く感じました。
おそらく木槽よりも耐久性なり、メンテナンスフリーな化学製品はあるのでしょう。
しかし、どんなに凄い性能があっても、製造や維持管理にコストや環境負荷が掛かりすぎてしまうもの、そもそもお客さんが支払いの出来ない価格(需要の無いもの)ではだめなのでしょう。
採算のとれないものは淘汰される=商売にならないものしか存在し続けられないというのが、良いか悪いかは議論が分かれるでしょう。
ただ、少なくとも過剰なスペックは、地球環境なり、扱っている人間なりといったどこかに無理がきてしまうのは間違いないのではないでしょうか。(文:ドサンコ)

参考
NHK 絶景!世界の屋上クルージング 12/30放送回
日本木槽木管株式会社
20.02.2017「撞木の読み方って何?」
昨年の大晦日、9年ぶりに除夜の鐘を鳴らしに予約をして行って来ました。
鐘を打つ棒を撞木と言います。
読み方は「しゅもく」です。
鐘を打つので堅い木を使用しているのかと思ったのですがそうではなく、堅すぎず柔らかすぎない樹種がベストなのです。
昔はシュロの木を使用していました。
誰もが見た事があるヤシの木に似た木です。
束子や箒にも使われている材です。
現在では松や桧、北欧の材が使われています。
撞木は割れや反りがあるものは使用されません。
長い年月をかけ、しっかりと乾燥させてから作ります。
いったい何年ぐらいで撞木は交換されているのでしょうか?
今度、お寺で聞いてみようと思います。
お寺によっては自動の鐘突き機もあるそうです。
近くに設置されているお寺があれば、見に行きたいと思います。(文:兄貴6)
13.02.2017「久能山の東照宮へ」
今年のお正月のお休みに静岡県へイチゴ狩りに出かけました。
静岡のイチゴは大きくて甘くて、時間無制限の食べ放題ということもありたくさん頂いてしまいました。
さて、その小旅行の道中で久能山東照宮を初詣がてら参拝してまいりました。
東照宮といえば日光が有名で、私は静岡の東照宮は知りませんでした。
改めて調べてみると徳川家康公の遺言「遺体は駿河の国の久能山に葬り…」によって2代目の将軍秀忠公の命により久能山東照宮が創建された事が分かりました。
そういえば遠い昔に習っていたような気もします。
表参道の1159段の石段を登るのは結構しんどかったのですが、登り終えた場所から見えた海の景色はとてもすがすがしく美しいものでした。
さすがに国宝となっている御社殿などは、参拝していて心も清められた気がします。
それから、その中に気になる樹木を見つけました。
それは「金のなる木」です。
大きなクスノキが神木として祭られていて、私も拝んでまいりました。
これで今年は運よくなるかなぁなんて気でいます。(文:ゴン)
06.02.2017「薪ストーブと私」
木を燃やす薪ストーブや暖炉の設置が増えています。
20年前の倍以上(年間1万台位)の販売台数で推移しているそうです。
東日本大震災では電気やガスがストップするなか、薪ストーブで寒さをしのげたという状況も追い風になっているようです。
石油などを使わず、間伐材などを薪として使用するため、環境にやさしいという面も注目されています。
私も時計型の薪ストーブを北海道に行った時にお土産として買ってきました。
確か3千円ぐらいだったと思います。
今は東京でも買えますが5年ほど前は売っていませんでした。
最初は煙ばかり多くてうまく火を着けられませんでしたが、最近ではコツがわかったのか紙も燃やせるようになりました。(紙は結構、焼け残ってしまう)
私が子供の頃は、家のお風呂は薪で沸かしていました。(薪は材木屋なので木っ端が沢山ありました)
お風呂を沸かすのは私の仕事で、冬は暖かくて良いのですが、夏は暑くて大変でした。
定期的に煙突掃除屋さんが来て、煙突の煤を長いブラシで取ってくれました。
顔がいつも煤で所々黒くなっていて可笑しかったのを思い出します。
薪ストーブは煙突が大事で、これが温まらないとよく燃えません。
断熱材を巻いて、強い上昇気流を作り、燃焼を良くする煙突もあります。
最近では少しの薪で強い火力を得られるロケットストーブも出てきました。
薪ストーブは火災のリスクが非常に高いので、なるべく屋外で使用しましょう。
屋内で使用する時は、しっかりした防火の準備と煙突の掃除等を心がけしましょう。(文:Akio)
30.01.2017「あれから6年が過ぎ」
まもなくあれから6年が経とうとしております。
街の中心部は何事もなかったかのようにきらびやかに見えますが、海岸部分の復興はまだまだ十分とは言えません。
そんな中、先日私がよく通る海岸線名勝松島のとなり町、東松島町にある宮野森小学校の新校舎が完成したとのニュースを目にしました。
ちなみに、この学校は1年前に生徒数が少なくなった2校を統廃合してできたとのことです。
2011年3月に新1年生として入学した子らはこの6年間学校の場所を変えながら、ずっと仮設校舎で学んできたのですが、卒業を前にしたこの1月10日より新校舎での授業が受けられるようになったのです。
校舎は木造の2階建てで、東北地方のスギやヒノキ約5000本が使われているとのことです。
こりゃあ、サイコーなプレゼントですよね。
今までプレハブ校舎で学んできた子供たちは「木のにおいがして気持ちいい」と大変喜んで元気に飛び跳ねているそうです。
ウレシイニュースじゃありませんか!
私がよく訪問させていただくT社さんにも東松島町にお住まいの社員の方がおられます。
お子さんがこの学校に通っている方もきっとおられると思います。
今度おじゃましたら捜して、生の声を聞いてみよっと。(文:正さん)
23.01.2017「お待たせ最多件数更新」
嬉しい悲鳴ではありますが、不名誉な記録でもあります。
毎年、年始にはご注文が殺到しますが、今年は件数が例年より多いです。
ご入金いただいた方から順番にカットや梱包作業をしておりますが、ついに40件以上の出荷待ち送り状がズラーッと並んでしまっています。
お待たせすることなく、ご入金いただいたら即日出荷したいところですが、どうしても5日か6日はかかってしまいます。
スタッフの作業効率は上がっているのですが、人手不足です。
新しいスタッフを募集しているのですが、人が集まりません。
日本の失業率は3.1%ですから、やむを得ないのでしょうか…。
ちなみにアメリカは4.7%、イギリスは4.8%、ドイツは4.1%といずれも好調。
一方、ギリシャは25%、スペインは22%、イタリアは11%です。
世界的には悪化しているようです。

いずれにしろ、忙しい毎日です。
スタッフに疲れも見えます。
日々余裕がなくなっているのは事実。
でも、たくさんの需要があり、ものづくりのお手伝いが出来ているかと思うと嬉しい限りです。
贅沢な悩みとお叱りを受けるかもしれません。
でも何とかしなくちゃ。(文:木材バカ四代)
16.01.2017「軽い成長」
新成人の皆様、おめでとうございます。
新成人の皆様が生まれた1996年1997年を振り返ってみますと、消費税が5パーセントになった年でしたり、ワールドカップの予選を初めて突破した年、また昨年末解散したSMAPの人気番組SMAP×SMAPの放映がスタートされたのもこの年でした。 私としてはかなり懐かしいですね。
私からみたら相当昔に思えますが、新成人の親御さんからみたらあっという間のお子様のご成長だったかもしれません。
成長の早い樹といえば桐の木。
なんと植樹して約15年で成木となります。
昔は女の子が産まれると庭に桐を植樹して、結婚するときにその育った桐を使って箪笥を作るといった風習があったそうです。
木材としての桐は、湿気を通しづらく割れが少なく加工しやすい材料で、また熱伝導率が非常に低く燃えづらいという特徴もあります。
防虫防湿効果もあるので、箪笥や下駄箱などには非常に向いている材料ですね。
ただ建築の強度の求められる場所(柱や梁など)には使えません。
話は逸れてしまいました、桐は非常に軽い材ですが、新成人のみなさまには軽い行動をせず社会でご活躍される事を期待致します。(文:くりすけ)
10.01.2017「新しい事を始める」
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
新しい年が始まると何か新しい事を始めてみたい気分になります。
年末、14歳2カ月で将棋のプロ棋士になった藤井聡太さんのニュースがありました。
また、NHKにて『3月のライオン』将棋のアニメが放映中です。
趣味・習い事はめんどくさがりで、飽きっぽい私はなかなか続けることが出来ません。
家で気軽に、気が向いたらすぐに出来て興味があるものは…
将棋、ヒットしました。
図書館で「女性のための将棋教室」と「結果をだしつづけるために 羽生善治著」を借りてきました。
ハウツーは1人で学べますが、実践は相手がいないと出来ません。
友人で付き合ってくれそうな人がいるか、まずは話してみます。
筋トレならぬ、脳トレが出来そうです。(文:山ちゃん)