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コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第316話 「門松」 第341話 「七夕」
第317話 「さすが!抜型屋さん」 第342話 「これは木?」
第318話 「年末年始」 第343話 「紙の帽子」
第319話 「住宅版エコポイント」 第344話 「ヒノキ酵素風呂」
第320話 「神々と檜」 第345話 「つまもの」
第321話 「ドングリと文明」 第346話 「キャンピングカー」
第322話 「我家の癒し」 第347話 「抜型用合板〜第2の人生〜」
第323話 「桃の節句と雛人形」 第348話 「盆休み考察」
第324話 「バンクーバーオリンピックと木材」 第349話 「夏休みの宿題」
第325話 「通信簿と決算」 第350話 「歯磨木」
第326話 「お線香」 第351話 「木を木れる?その2」
第327話 「打倒!ホームセンター」 第352話 「キノコ狩り」
第328話 「世界遺産」 第353話 「マンゴーの実と木」
第329話 「うれしい受注」 第354話 「JR旭川駅」
第330話 「もうすぐ木を木れる?」 第355話 「木製ハガキ」
第331話 「ムユウジュ」 第356話 「栗」
第332話 「仏壇」 第357話 「やるなぁ〜徳島県警!」
第333話 「人気のある神社」 第358話 「最近の新聞」
第334話 「間伐材ヒノキ」 第359話 「どんぐりの危機」
第335話 「木材利用促進法」 第360話 「廃棄部分ナシ椰子」
第336話 「食器棚」 第361話 「森を脅かすもの」
第337話 「地産地消」 第362話 「レッドカーペット?」
第338話 「日曜大工」 第363話 「癒される桧」
第339話 「屋上赤化?」 第364話 「TV台を作ってみました」
第340話 「経木の流行」 第365話 「鳥越神社」


27・12・2010 「鳥越神社」

いよいよ一年が終わろうとしています。

今年もいろんなことがありました。
会社的にも、個人的にも、ざっと思い浮かべるだけで20件ビックニュースがありました。
嬉しいことも、悲しいこともありました。
 
「一燈(とう)を提(さ)げて暗夜(あんや)を行(ゆ)く 暗夜を憂(うれ)うること勿(なか)れ 只(た)だ一燈を頼(たの)め」(佐藤一斎氏)
 
先が見えない真っ暗闇のような世の中です。
来年もいろんなことが起きるでしょう。
でも、私共は「木」という、たった一つの大事な提灯を持っています。
それを頼りにただただ前へ進んでいきます。
 
本年一年、皆様ありがとうございます。
来年、ウサギのように飛躍の年になるようがんばりますので、今後ともご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
皆様も良いお年をお迎えください。
ありがとうございました。

20・12・2010 「TV台を作ってみました」

家電エコポイントも半減するとあって、11月末の液晶TVの売上は昨年同月を大幅に超えて凄まじい数字だったみたいですね。

わが家も数ヶ月前に思い切って液晶TVを購入してしまいました。
 
後ろが大きいブラウン管から、いきなりのスリム液晶薄型TVになりました。
TVを置くスペースがかなり変わるということで、自作でTV台を作ることにしました。
自作でTV台を作るメリットとして大きく以下の事が挙げられます。
 1、寸法が自分で決められるので、TV台に無駄なスペースがなくなる
 2、部屋の色合いに合わせられる
 3、自分で作ったのでTV台にも愛着が湧く
 
いつもお世話になっている加工屋さんに相談したら、非常に協力していただき、割と簡単な物をと自分は考えていましたが、かなり本格的な物になってきました。
「今回、自分で考えて作ることによって、カットの寸法だけでお客様が何を作りたいのか分かるようになるよ。勉強になるね」

と作成前に加工屋さんがまず一言。
 
材料となる板の白ポリシナ合板20ミリ厚は当店で調達。
TV台のキャスターなどはホームセンターなどで購入し、加工屋さんにビス穴の開け方などの指導を受けながら約3時間で完成。
加工屋さんのご指導協力のおかげで、自分が設計したイメージのものより素晴らしいものができました。
そして早速作成した台にTVを置き、ゲーム機やDVDプレーヤー・CSチューナーなども設置。
ぴったりと設置されると非常に達成感があり気持ちが良いです。
こんなにも日曜大工が楽しいこととは今まで思いませんでした。
今度は何を作ろうかなと現在考えているワタクシです。(文:くりすけ)
13・12・2010 「癒される桧」

師匠も走るほど忙しいと言われる忙しい12月のある日、強運厄除の小網神社にご縁があり友人と一緒にお参りに行って来ました。

今戸神社に続き、日本橋の小網神社は一昨日テレビで取り上げられたばかりでした。
今戸神社とは雰囲気が違う、ビルの間の角にある静かなこぢんまりとした神社でした。
しかしその神社は1466年に創建され、長い歴史を持つ尾洲総檜造りの神殿と神楽殿ではありませんか。
なんとも趣のあり、温もりが伝わってきます。
檜の好きな私は、お参りの後に写真を撮りました。
檜はいい香りがして、加工性や強度、耐久性にも大変優れた特性を持っていますので、昔から寺院や神社に使用されました。
そして今も最高の材質として選択されています。
その小網神社をお参りできて、昨日の朝の通勤時に転んでしまった体の痛みさえも忘れさせてくれました。
皆さん、パワースポットの檜の神社は癒され、健康や元気を与えてくれますよ。(文:菊ちゃん)
06・12・2010 「レットカーペット?」

アッと言う間に涼しく?寒いと思われる季節がやって来ましたね。

最近のニュース、天気予報などで毎日のように画面に映り出されているのは、この季節ならではの紅葉ですね。
皆さんも毎日目にしていると思います。
自分が毎日のように通勤に利用している歩道が、日に日に色が変わって来ている事に、ふと気づいてしまったのです。
なんとそこは、VIP(来賓)が通る道かと思われる位の「レッドカーペット」に見えるではないですか。
なぜ赤いのかは、言わずと知れた紅葉が終り、見事に散って逝った葉なのでした。
木々に付いているときには、上を眺めながら都内での紅葉を楽しんでいましたが、役目を終えた葉が散って逝く度に今度は「レッドカーペット」として表れ、上から下に目線が変わって行く事に驚かされています。
上下と目線を変えながら通勤してきましたが、この先どこを見ながら通勤しようかと考えてしまう今日この頃です。(文:COMBATTO)

29・11・2010 「森を脅かすもの」

日本において、森林を直接おびやかす原因のひとつに、山火事が挙げあられます。

統計を調べてみたところ、平成15年〜平成21年の平均で、一年間に約2000件山火事は発生し、消失面積は約900ヘクタール、損害金額は約4.7億円になっています。
わかりやすく一日単位にすると、全国で毎日約5件の山火事が発生し、約2.5ヘクタールの森林が燃え、約1,300万円の損害が生じていることになります。
主な発生原因は、たき火が26.7%で一番多く、次いで放火(が疑われているものも含む)、タバコ、農作業などの火入れ、などがつづきます。
つまり日本の山火事は、自然現象を原因とするものは稀で、そのほとんどは人間によってひきおこされているのです。
発生しやすい季節は、やはり冬から春(12月〜4月)にかけて集中して発生しているようです。
冬場は、森の中に落ち葉が積もって燃えやすくなっていること、春先は、行楽や山菜取り・枯れ草焼きなどの農作業のために、山に入る人が増えることなどが原因のようです。
ようするに、火を見ると無性に興奮するけどたき火の仕方を知らない人や、山菜取りが大好きでマナーの無いスモーカーは、山に入ってはいけないということでしょうかね?
なんにしても、これからは山火事が発生しやすい時期です。
皆さん気をつけましょう。(文:ドサンコ)


22・11・2010 「廃棄部分ナシ椰子」

どこの家庭にでもある束子(タワシ)、当社の創業と同じころから売り出され、100年過ぎた現在でも売れ続けている超ロングセラー商品、実にすごいことだ。

束子の原材料は椰子だが、椰子で思い出す、仕事でマレーシアに行った数年前の光景。
飛行場に着いてまず目に飛び込んできた辺り一面にある椰子の木、目的地まで車で向かった車窓からも椰子の木があちこちで見られた。
マレーシアは世界有数のパーム椰子の原産国であるから何てことない光景ではあるのだが、その光景に何か違和感を感じつついたら原因が判明。
椰子の木の有る場所には必ずと言っていいほど伐採され放置された物もあったからだ。
現地の人に聞いてみたところ伐採された木は燃やして処分していると。
マレーシア国内で環境に良くないと大きな問題になっていて伐採された椰子の木の廃棄処分に手を焼き何かに利用できないかと色々と試行錯誤していると言っていた。
現在では、廃棄処分されていた椰子の木はどうなったのかと思いネットで何気なく調べてみたところ再利用されていた。
それも合板に生まれ変わって・・・合板に携わっていながら勉強不足で知らなかった。
パーム合板と言うそうで、どんな合板か現物を見てみてなくては。(文:兄貴6)

15・11・2010 「どんぐりの危機」 最近クマの出没がちょくちょくニュースの話題になっていますが、なぜクマが山を下りているのでしょう?

その原因の一つにはえさ不足があると思われます。
それではなぜえさが不足しているのでしょう?
今年の夏の猛暑も要因になっているのかもしれませんが、私が驚いたのは「ナラ枯れ」という被害です。
今まで聞いたことのない言葉だったのですが、現在、被害は日本海側を中心に急速に拡大しているそうです。
ナラ枯れとは体長5mm程度のカシノナガキクイムシが樹幹下部に集中して生息してその部位からナラ菌が繁殖して通水疎害を起こして枯らしてしまうというという恐ろしい被害です。
各自治体では被害木の伐採や殺虫剤による虫の駆除などの対策はしているようですが被害には追いついていないのが現状のようです。
一刻も早く国が対策を講じていかなければいけない問題だと思います。
ナラ類の樹木が枯れていくということはその山に棲む動物たちの食糧であるどんぐりが無くなるということで特にクマは人を襲ってしまうこともありニュースになっていると思うのですが、えさを求め生きるために山を下りているのかもしれません。
それは山の異変を人間にしらしめる警鐘なのでしょうね。(文:ゴン)
08・11・2010 「最近の新聞」

最近、愛読している朝日新聞の夕刊に、「木よ、森よ」というテーマで木の事が連載されている。

戦後の林野庁の針葉樹(杉・桧)植林政策に、反対、抵抗する人々を取り上げている。
広葉樹と針葉樹が交じり、その土地にあった木々が生える森、里山を目指している人々である。
さすが大新聞。
よく取材をしており、全国の森を取り上げている。
林野庁も最近では、自然保護、治水等の関連から、広葉樹の植林を行うようになった。
敵対関係の両者が、一緒に植林事業を取り組んでいる所もあるとか。
又、公園や民家の大木が真っ黒に焼けながらも、震災、戦災から民家を守り、翌春に木が芽吹き、被災者たちを励ました事も書かれていた。
私が見たり、行った所のことも書かれてあり再認識できた。
夕刊の一面の下部に書かれ、目立つのでこのまま連載が続くことを望む。
喫茶店で見た読売新聞にも「ECOライフ」、樹皮を有効活用した植物栽培用の人工土壌ボードの事が書かれていた。
杉、桧の樹皮は繊維質が強く、殺菌作用もあるため、腐敗しにくく再利用ができず、ほとんどが焼却処分されてきた。
その欠点に注目し、「腐らない殺菌力を生かすことで、農薬不要の土壌材」を10年以上改良し、ついに商品化に成功したと言う記事だった。
全国ネットの新聞に木材の多様性や、可能性が掲載され、皆の目に触れ関心をもたれる事は私達の励みにもなる。
コラムのネタにもなるし…(文:Akio)
01・11・2010 「やるなぁ〜徳島県警!」

突然ですが、先日JR中央線の「201系」の車両が引退しましたね〜。

あの濃いオレンジ色の車両です。
何ともレトロでスキだったんですが、残念です。
しかし、最近の鉄道は新型車両がどんどん投入され、その設備や車両を眺めたり、また車内にモニターなどがついていて、雑学やいろんなニュースなどを流していたりして、乗っていてもあっという間に目的駅についてしまうとワタシは感じているのですが、みなさんは、そんなことないでしょうか?
とある先日もJRの某路線に乗っていたのですが、その時眺めていたモニターのニュースの中で「徳島県警、間伐材で交通標識」というタイトルが映りました。
ナニ?と思った時はすでに遅く、もう次のニュースに変わっていました。(もうちょっと長くやってほしいなぁ〜)
早速調べてみると、徳島県警は「県内産のスギの間伐材」を使い交通標識を徳島市内80箇所に設置したそうです。
耐久年数は鉄製の20〜30年には及ばないものの、10〜15年はもつのではないか、また設置費用は半分ですんでしまうのだそうです。
さらに木製ガードレールも5?整備する予定だそうで、これらを木製にすることにより、「万が一、車が衝突したときの衝撃も鉄製より少なくなり、また復旧の為のコストも削減される上、何より自然との調和がスバラシイ!」とのコメントを発表されておりまして、これを足がかりにドンドン木材使用を広めていかれるようです。
やるなぁ〜徳島県警!!!
と思いきや、すでに千葉県警、愛媛県警などもスギ間伐材標識を、北海道警では、10年以上前から「カラマツ」を使って道路標識を作っており、その耐久性も今現在全く問題はないそうです。
すぐに腐ってダメになりそうなイメージがありますが、その費用対効果を考えるといろいろな部分でかなりおトクってことではないでしょうか!
まだ実施していない全国の都府県警察のみなさん!
今すぐ、ご検討ください。(文:正さん)

25・10・2010 「栗」

長い夏が終わって、ようやく秋の気配が漂い始めて来ました。

秋と言えば食欲の秋。
カツオ、サンマ、松茸、生牡蠣など旬の食べ物が沢山あるなかで、今回は栗の話しをしたいと思います。
栗、ドングリ、胡桃などは縄文時代から重要な食べ物であったようです。
もちろん現代でも変わらず食べられていますが、私は栗をふんだんに使ったモンブランケーキが大好きです。
栗は木材としても有用な木です。
家の土台、屋根用の薄い板、床材として広く使われています。
栗材は硬く耐久性のある木材なので、鉄道の枕木としてもよく使われていました。
現在は枕木としては使われていませんが、当時の枕木は立派にリサイクルされています。
風雨に強い枕木を加工して、ガーデング材、園芸用の棚、店舗の意匠材として人気商品になっています。
以前活用していたものが、違う形で再利用され、またまた活躍できるって、木材のいいところですね。
人間も木材のようにリサイクルできる世の中にしたいですね。(文:バタヤン)

18・10・2010 「木製ハガキ」

当店では、端材(カットして残った材)をさらにハガキ大にカットしてサンプル用にしています。

(それでも残った材はお風呂屋さんの燃料として再利用させていただいております。)
ただ、サンプルとして差し上げているのは、今までは当店にお越しいただいた方のみにしていました。
というのも、あまりにサンプルのご依頼が多く、対応できなくなってしまったからです。
でもやっぱりサンプルはお送りして、現物を見ていただきたい…という気持ちもありまして、この度、サンプル発送を再開いたしました。
しかも、ハガキ大にカットしたサンプルを、本当のハガキとしてご利用いただけるようにいたしました。
郵便番号の枠を一枚一枚焼き印しています。
サンプルとしてご使用後は、転校していった小学校の幼馴染・悪への道から救ってくれた恩師へ等々、久しぶりにこの個性的なハガキを出されてみてはいかがでしょうか。
もちろん、サンプルとしてご検討いただき、本採用の際にはご注文いただけることを当店としては望んでおります。
お一人(一社)様一枚限定で無料(送料も無料)でお送りします。
二枚以上ご希望の方はサンプル代は無料ですが、送料はご負担ください(送料着払い)。
ご希望の方は商品名とお届け先を下記までお問合せください。
(商品によってはサンプルを切らしている場合があります。)
(厚みはご指定いただけません。) (文:木材バカ四代)

09・10・2010 「JR旭川駅」

10月1日に北海道旭川市のJR旭川駅の新駅舎が報道陣に公開されました。

この旭川駅の新駅舎が注目を浴びている理由は、“木の街旭川”をアピールした地元のタモ材などをふんだんに使用した造りにあります。
使用原木が約3000本という数字の大きさにもびっくりです。
この新しい旭川駅には “旭川駅に名前を刻むプロジェクト”という企画をやっていました。
(人数に達したので現在は締め切られていますが…)
費用は2千円かかりますが、先着1万名で駅構内の壁に名前を刻めるという企画。
板の大きさが幅5センチで長さ80センチのタモ材だから結構な大きさですよね。
気付いたときには既に締め切られていたので、鉄道ファンでもある私は非常に残念です。
去年旭川駅に行ったのに何で気付かなかったのだろう…
この高架駅は10月10日に開業しますが、駅舎がすべて完成するのは来年秋の予定。
早く完成した旭川駅を見てみたいですね。
今から楽しみです。(文:くりすけ)

04・10・2010 「マンゴーの実と木」

猛暑の夏も過ぎひんやりとした冷たい風が朝夕吹く季節となり自然界にも着々と秋がやってきました。

そして私の大好きな夏の果物のマンゴーの時期も終わりに近づいています。
そんな先日、私のような庶民の口には中々入らない高級なマンゴーを頂いたのです。
そのマンゴーを食べながら、3年前に弊社で食べたすごく美味しいマンゴーを思い出しました。
その時の感動と衝撃は今も忘れられません。
衝撃の大きさを思い出しながら、マンゴーの木のことを調べてみました。
マンゴーの実がなる木は常緑高木で、40メートル以上の木もあるそうですよ。
又、収穫できなくなったマンゴーの木は、木材として再利用されています。
その商品1つに犬のオモチャがあり、犬はマンゴーの木を噛む事によりストレス解消できます。
私はマンゴーの実を食べてストレス解消。
そして地球は、マンゴーの木が二酸化炭素を食べてくれるので温暖化というストレス解消。
社会に貢献しているマンゴーがますます好きになり、感謝の気持ちで思わず手をあわせずにいられませんでした。(文:菊ちゃん)

27・09・2010 「キノコ狩り」

暑さもやっと収まり、大分涼しくなってきました。

涼しくなり、次に迎える季節が秋。
秋と言えば食欲の秋など様々な秋が有りますが、取りあえず最初にした秋の行事として、食欲の秋を選び、キノコ狩りに出かけてみました。
キノコ狩りとは言っても、自然の山で、知り合いの人とその仲間たちに交じってのキノコ狩りでして、慣れている人でも同じ場所に降りてはこれないような深い山にはビックリ。
こちとら曲りなりにも都会の人間。
付いて行くのに一杯一杯で、キノコを探すとか、そうゆう問題ではなく、一番の若手だった自分が一番の足手まとい。
年は関係なく、やっぱり地元の人にはかないません。
肝心のキノコ狩りですが、今年の異常的な暑さ等々、異常気象により、今回の収穫は殆ど無い状態で、いつもの年より大分遅れていると言う事でした。
それでも、数少ないキノコ等々で(等々がまた物凄く旨かった)、打ち上げに飲んだビールのこれまた旨いの、旨くないの。
こんな具合で帰れなくなったのは、言うまでもありません。
皆さんも、数あるいろんな秋を楽しんでみて下さい。(文:COMBATTO)

21・09・2010 「木を木れる?その2」

以前、当コラムで「もうすぐ木を木れる?」というタイトルで、 国産の間伐材を使用した服に関する話題がでました。

少しそれに興味を持ったので調べてみたところ、ありました、ありました。
(正確には日本じゃないとおっしゃるかたもいるかもしれませんが…)日本で、木を着ていた記録が!
“アツシ”、“アトゥシ”、アットゥシ織とも呼ばれるその伝統織物は、ニレ科の樹木や抜型用合板でもおなじみのシナノキの樹皮を使い、北海道アイヌの人たちの間で服などを作るときに使われていたそうです。
まず木の皮を剥き、それを温泉や水溜りに何日も漬けて柔らかくしたうえで、細かく砕いて繊維から糸を作り服を織っていたそうです。
アットゥシは、記録上17世紀には確認されており、18世紀の後半には、ニシンや木材と一緒に東北・北陸地方に輸出もされていたそうです。
ちなみにこのアットゥシは、今も北海道各地で服や反物、バッグなどの工芸品として売られています。
北海道に旅行されるかた、もし興味があればご覧ください。(文:ドサンコ)

13・09・2010 「歯磨木」

私たちが毎日あたりまえのように使用しているハブラシですが、大昔は現在のような物はなく木で歯を磨き掃除していたそうです。

現在でもインドやアフリカの一部では木で歯を磨く習慣があるそうで、これにはビックリしました。
もともとは宗教的な事から歯磨は始まったそうで、お釈迦様が広めた歯木が歯ブラシの初めだと言われています。
インドボダイジュの木はお釈迦様が投げた枝から根が生えて大きくなったと言われており、お釈迦様の作った木として、歯磨木する時にはその枝を切って枝先を噛み柔らかくして、歯を磨くようになったそうです。
木で歯を磨くのってどんな感触がするのかな?
試してみたいものです。
試してみるなら香りの強いヒバやヒノキがいいかもしれない。
木に携わる者が木の香りを漂わせながら木の話しをするなんて最高の組み合わせでは。
こんなことを思うのは吾輩だけか・・・
最近では口臭予防に飲む薔薇のフレグランスなる物も人気あるようですが、木のフレグランスでも開発してもらえないかな・・・
いつでも木の香りをほんのり漂わせていればお客さんと会って会話したりする時に癒しも提供できるなどと考えてしまいました。(文:兄貴6)

06・09・2010 「夏休みの宿題」

もう9月だというのにまだ暑い日(熱いでも良いくらい)が続いてうんざりですね。

この時期になるともうひとつうんざりするのが、子供の夏休みの宿題です。
この時期でもまだ終わっていなくて毎年恒例のようになってしまっています。
まあ、自分も最終日に泣きながら終わらせていたタイプなのであまり強くは言えませんが…
今年の工作の宿題は、以前「かえるクラブ」の活動で作ったゴム鉄砲を作ることを子供に提案しました。
ただ作るだけでは簡単なので、木育を兼ねて「木」には針葉樹と広葉樹があることや、年輪があることなどを図鑑を見ながら教えて、材料を切るのにのこぎりを体験させてゴム鉄砲を作り上げました。
さすがにお勉強嫌いだけあって木の事にはあまり興味は示さなかった息子でしたが、作ることは楽しいらしく、あっという間に作ってしまいました。
息子の将来は物造りの職人かなぁなんて思った父でした。(文:ゴン)

27・08・2010 「盆休み考察」

今年の盆休みはあまり出歩かず、のんびりしました。

朝の新聞もゆっくり読むことが出来ました。
その中で、「最古の現役木造建材」の見出しが目に留まりました。
「奈良の元興寺(がんごうじ)の禅室に、飛鳥時代初期の586年ごろに伐採されたヒノキが使われている。
世界で最も古い木造建築とされる法隆寺より百年古い、世界最古の「現役」の木造建築部材だ。
法隆寺より古く建てられた飛鳥寺の一部が、平城遷都による移築で元興寺禅室に再利用されたことが、年輪調査でわかった。」

ヒノキの耐久性の優れた特徴を象徴する記事でした。
私も、無垢の桧材の端材は後日再利用できると思い、大事に残しています。
その他の端材は結局、お風呂屋さんの燃料にしてもらいます。
 
もう一つ目に留まったのが、「無理なローン 家を失う、6万戸(2009年度)が競売に」という記事でした。
銀行、不動産屋さんの無理な営業のローン組みによる返済不履行のようです。
以前は100万戸以上の年間の住宅着工数で推移していたのですが、今後100万戸は夢の数字という感じです。
無理に住宅を取得するよりも、今の住まいや生活をエンジョイする人が増えてくるでしょう。
そうなると、リフォームや庭弄りなどの商品が売れてくるということでしょうか。
盆休みの昼下がり少し明るい未来が見えました。(文:Akio)

20・08・2010 「抜型用合板〜第2の人生〜」

今回も恒例(?)になりました、またまた新潟からのお話です。

なんと、そのお方(お客様)Fさんは列記とした抜型職人でありながら、こんなすばらしいものを製作してしまったのです!!!
ちなみに、これナニに使うかわかりますか?
わからないですよね〜。
実はこれは鳩のエサ箱なんです!
Fさんは数年前より鳩を飼い始めレースに参加され、近年では毎年優秀な成績を収められております。
ところが最近は、エサ箱のことで悩んでいたそうです。
というのは、市販されているエサ箱は窓の幅がとても狭く鳩同士がぶつかってしまって、30羽用のものであっても30羽全員が同時にエサを食べられないのだそうです。
鳩の健康もやはり人間同様キチンとバランスの取れた食事と運動が大事。
食べ過ぎても食べなさ過ぎても当然ながらよくない。
悩んだ末Fさんは「この形じゃダメだ、よし、それじゃ、自分で作ろう」ということで、これが出来上がったわけです。
しかもナントこれ、ほとんどが抜型用合板の端材廃材を再利用して作られているのです。
ウレシイですね〜。
役目を終えて、捨てられ燃やされていた抜型用合板に、第2の人生が与えられたのですから。
しかも、早速様子を見に来たお仲間さん達からこれまた大絶賛!!!
人づてに話がどんどん広がり大量の注文が舞い込み、今やどっちが本業なのかわからないくらい???(Fさんゴメンナサイ!)
また、市販品はコンパネなどで全て組み立てられておりますが、こちらは普通の方は普段ほとんど見る機会もないであろうシナ共芯合板を使用しているということで、その見た目の高級感も人気のひとつになっているのではないかとFさんは、おっしゃられております。
これからは鳩仲間さん達を通じその他一般の方々にもどんどんシナ共芯合板が知れ渡って行くことでしょう。
Fさん本当にありがとうございます!大感謝です!!!
 
追伸ですが、前回お話した越後杉が今度中国へ輸出されることになったそうです。
これまた非常にウレシイ話ではあ〜りませんか!(文:正さん)

12・08・2010 「キャンピングカー」

夏ですね!

暑い日が続いて汗が止りません。
どこか涼しい場所に出かけたい気持ちです。
先月、ビックサイドにてキャンピングカーショーを見に行きました。
会場では軽キャンピングカーから大型モーターホームまで、ズラリ120台ほど展示されていました。
キャンピングカーの魅力は、ホテルなど使わずに、景観を楽しみながら、自由気ままに移動が出来るところですね。
最近は団塊世代の中高年を中心にキャンピングカーの利用する人が増えています。
一番人気があるのは手頃な軽キャンピングカーのようです。
内装を改装する専門業者も多数あるそうです。
なかには家具職人のように無垢の木材を使えるプロもいます。
タモ材・ウォールナット材・チーク材などを、天井キャビネット・テーブル・収納・キッチンなど使ったりして、贅沢な空間を作り出しています。
キャンピングカーは、家族が集う楽しい空間です。
一緒に寝泊りしたりする家族の触れ合いが、よい旅の思い出になるのは間違いありません。(文:バタヤン)

06・08・2010 「つまもの」

木は余すところなく利用できる材料です。

製材落ちした端材で割り箸を作ったり、チップにしてパーチクルボードを作ったり…。
樹皮を利用してボードを作ったりもできます。
(当店でも桧の樹皮でつくった樹皮ボードがあります)
料理に添える「つまもの」は木の葉をうまく利用したものです。
メインの料理に脇役としてお皿の脇に添えてある葉って、見たことありますよね。
あれです。
 
先日、浅草は竜泉にある料理屋で「つまもの」で出てきました。
普茶料理「梵」というお店です。
普茶(ふちゃ)料理とは、約三百年前に中国から伝わった精進料理です。
精進料理なので肉や魚は出てきませんが、その分一品一品に手の込んだ工夫がされています。
疲れた胃袋を癒すには最適かも。
一品目には杉の葉が添えられ、次の料理には桧の葉が添えられ、その次には竹の葉が。
ちょっとした添え物でも人を和ますことのできる「木」に益々惚れ込んだひと時でした。
 
ちなみに「つまもの」はメインの料理に添える脇役ですが、我家の妻はメインとして輝いておられます。


 東京都台東区竜泉1-2-11
建物がまた素敵です。
数奇屋風のつくりで、欄間やお膳が桐で作られていました。
外国人を接待すると喜ばれそうです。 (文:木材バカ四代)

30・07・2010 「ヒノキ酵素風呂」

先日、当社で取り扱っている「おがくず」の利用法についていろいろ考える機会がありました。

おがくずは、水分や油分を吸い取るのに使用したり、匂い消しなどに使われるだけではなく、他にもいろいろあるだろうと調べてみたら、面白いものを発見しました。
ヒノキ酵素風呂です。
ヒノキのおがくずや米ぬかをブレンドし自然発酵させた酵素に15分くらいつかるそうです。
発汗作用が新陳代謝を活発化させ体に大変良いとのこと。
ヒノキ独特の豊かな香りが、リラックスこうかを呼び血圧を整え、ストレス解消に役立つ、またこの酵素風呂はシミそばかす・アトピーにも効果ありだそうです。
まさかこのようなおがくずの使われ方があるとは、まだまだ木にはいろいろな可能性がありますね。
機会がありましたら体験リポートも書きたいと思います。(文:くりすけ)

23・07・2010 「紙の帽子」

梅雨明けした街を歩いていると帽子をかぶった人を見かけませんか?

今年の夏はストローハット(麦わら帽子)やかんかん帽など流行しているそうです。
私は昨年無くしてしまったので、改めて新しく購入しましたが、何年かぶりに帽子売り場を何軒か見て種類が多いのにびっくりしました。
帽子の素材もパナ草、ラフィオ、イグサ、経木などがあり、不思議に思ったのは”紙”と書いてある帽子でした。
帽子の色も茶色、白、黒、水色、紺、ピンクと豊富でした。
後日、ネットで調べてみましたら、本当に紙が使われているようでした。
見た目は紙に見えず、しっかりした作りで、破ける心配はなさそうで、麦わらのような感じでした。
他にも木材パルプが原料の糸で作るエコ帽子もあるようです。
帽子1つにしても、おしゃれな発想で環境に適応していてすばらしいですね。
暑い夏がやってきますが工夫をして乗り越えていきましょう。(文:菊ちゃん)


16・07・2010 「これは木?」

毎年のように、某大手テーマパークに材料を納品してきましたが、年を重ねるごとに使用する木材の量が減ってきている事に気付きました。

仕上がった作品をしみじみ見てみると、遠目では分からない位の仕上がりなのですが、何とそこにあったのは、塗装を施した強化プラスチック製の偽木材ではありませんか。
見渡すと数多くのプラスチック製の偽木材が数多く使用されており、以前は小径木の丸太を使用していた所が、殆どがプラスチックに代わってしまっている事に悲しさと、残念さを感じさせられました。
見た目は木材、でも、やっぱり木材では無く、手に伝わる感触、時を重ねる事の風合い、その良さを分かって貰いたいものですね。
某大手テーマパークに関わらず、町中にも数多くの木材に見せかけた色々な物がありますので、皆さんも、テーマパーク及び、町中を歩くときに、「これは木」と思える物が周りにどれ位有るか確かめながら歩いてみるのも、面白いかもしれませんよ。(COMBATO)

09・07・2010 「七夕」

7月7日が終わりきました。

皆さんは、お願いを書いた短冊を何に吊るしますしたか?
当然、竹ですよね。
でもこれ、いまだに私は違和感があります。
なぜかと言うと、私の生まれ育った北海道では、七夕の短冊は柳に吊るしているからです。
なぜ柳?と疑問に思われるかと思います。
答えは単純。
北海道には竹が無いからです。
柳に吊るしてご利益があるのだろうか?と思われるかもしれませんが、 経験上、柳でも竹でも効果は変わりません。
もしよければ来年は、柳に吊るしてみてはいかがでしょうか?
あともう一つ言えば、北海道では七夕は8月7日にします。

そのため、実はここだけの話、7月7日の七夕というのも少しだけ違和感があるんですよね…。 (文:ドサンコ)

02・07・2010 「経木の流行」

数年前より流行した某牧場の生キャラメル、この流行を影で支えていたのが経木でした。

キャラメルと経木、何の関係があるの?
不思議に思う人もいると思いますが、キャラメルを包んだ後に入れる容器に経木を使われていました。
一度も購入した事もなく吾輩は知らなかったけど…
最盛期には工場の人員も増やしてかなりの忙しさだったとか。
最近では流行も落ち着き、経木の出荷量が減ってしまったそうです。
だからというわけではありませんが、経木のおもしろい使い道を紹介します。
電気スタンドの笠としての使い道です。
実物を見ましたが、電機の明りが経木を通ることにより、和らいだ温もりのある物に感じました。
自宅に1つ欲しいなと思いましたが、考えてみたら落ち着いた感じの部屋も見当たらず、経木の明かりは我家には釣り合わないと思いました。
もうひとつ感じたことが、同じ木に携わっている者として、新たな使い道を考え開発している点を見習はなければいけないなとつくづく思い知らされました。(文:兄貴6)


25・06・2010 「屋上赤化?」

皆様のオフィスビルの屋上は何かに活用されていますでしょうか?

昨今の地球温暖化の問題やヒートアイランド現象の予防のために屋上緑化という取り組みをされているビルもあるかと思います。
今回のお話は、屋上緑化ではなく屋上赤化!?かとも思われてしまうのですが、屋上にウッドデッキを敷くという現場仕事がありました。
ウッドデッキといえば米杉やイペ材・セランガンバツー材などがメジャーなところですが、今回は「アマゾンチェリー」という材料を使用しました。
それは何故かというと、時代を反映してか安価なものをという依頼で探した結果、決まりました。
アマゾンチェリーという材料はあまり耳にされたことはないと思いますが、学名はマカランドュバと言い、南米アマゾン地域に分布している樹高30〜40メートルの大木です。耐久力に優れていてウッドデッキには適しているのですが比較的収縮率が多くひび割れや反りが出やすいのが欠点です。
今回の現場でもその欠点が出ましたが、そこは百戦錬磨の我がお客様の施工で大きなトラブルもなく収めることができました。
昼休みに屋上でひなたぼっこをしながら午後の英気を養うなんていうのは良いですね。
これからの季節は熱射病に注意が必要ですが・・・(文:ゴン)

18・06・2010 「日曜大工」

今年の5月の連休は、昨年と同様に実家の手入れをしました。

後ろの家が建たないことを幸いに、境のフェンスを簡単な鉄パイプで組んでいました。
わが実家を裏から見ることは、あまりなかったので気になりませんでしたが、家の手入れをあちこちすると、鉄パイプのフェンスがみすぼらしく見えます。
そこで、今年のゴールデンウイークはフェンスを製作することにしました。
私がやるからには、ウッドフェンス、いや木の垣根にしなくては。(しかも低予算で)
それからは、新木場に行くたびに問屋さんの不良在庫を探しました。
ありました、ありました。
桧の台棒や、杉板の落としなど格安で分けてもらいました。
デザインは、大和塀は技術的に無理、ラチッス系は時間的に無理、ピケット系に決定。
本体が杉の為、塗装が必要です。
大工さんが置いていった、オレンジ系の防腐剤を塗りましたが、皆が塔婆みたいだと言うので、油性の白に決定。
連休中は、杉材の加工、塗装に時間をとられ、基礎がいい加減になってしまいました。
適当に桧の柱をコンクリートで固定をしたので、フェンスの取付に苦労しました。
そこは木材、再加工が簡単で何とか収まりました。
何年持つか、不安ですが完成。
5月は、植物もあまり背が高くなく、やぶ蚊もいなく、外回りの仕事にベストシーズンだと思います。
来年はどこを直そうかな?(文:Akio)

11・06・2010 「地産地消」

先日、出張で新潟へ行った時のことですが、いつものように地元のホームセンターへ偵察に寄ってみると、入り口に「越後杉」と書かれた何本もののぼりが立っておりました。

「ムムム〜」と引き寄せられるように近づいてみると、そこには地元産の杉が山積みされておりました。
「う〜ん、いい香りだぁ〜」などと思いつつ、ふと脇を見ると「補助金が出ます!」と書いてあります。
よく読んでみると、何でも「ブランド認証」された同県産の杉を使って家を建てると、その比率により「最高で60万円の補助金」が新潟県からいただけるそうですよ。
ただそのブランド認証を受けるには、乾燥度合いや狂いや強度など品質面においてかなり厳しいチェックが入るそうで、認証工場で生産されたもののみがその名を語ることができるようです。
実は2年程前から行われていたようですが、今年の春に半年延長になったそうす。
好評だったということでしょうか。
東京には多摩杉があります。
その手入れなどには助成金が出ているようですが、その使用による補助金はないようです。
是非とも販促金として投入願いたいものです。
税金なんですけどね…。
 
そう言えば、弊社においても北海道産材を使い、北海道のメーカーさんが作った「白樺間伐材合板」を最近取り扱い始めました。
メイドインジャパン復活に向けて、また少しでも「地産地消」のお手伝いになれば、という気持ちも込めて現在一押し中です。(文:正さん)

04・06・2010 「食器棚」

ゴールデンウィークの休みを利用して、我が家の要らなくなった古い食器棚を解体しました。

素材は化粧ベニヤの貼り物でしたので、電ノコを使って細かく切って、燃えるゴミに出すことにしました。
食器棚の話ですが、最近大手の家具売り場で、天然素材を使用した北欧風の家具が若者達に人気があるようです。
家具用の木は広葉樹が多く、ブナ・ナラ・タモ・チーク材などがありまして、その中でも私はブナ材が好きです。
今、女性に人気のある食器棚は、電子レンジや炊飯器が一緒に収納できる食器棚だそうです。
マンションでも戸建でも、最近は和室が少なくなってきまして、木を身近に感じる空間がなくなってきているのを残念に思っていましたが、今はダイニングルームに木を使い、快適に過ごせる落ち着いた空間にしているのですね。
私も我が家のダイニングルームで家族揃って食事をするのが最高の幸せです。(文:バタヤン)

28・05・2010 「木材利用促進法」

我々は日本という国に守られ、法律に守られています。

普段の生活の中では当たり前のように感じてしまうものですが、世界的にはとても希少で有難いことです。
同時に規制もされています。
社会生活を送っていく上では当然ですね。
日本は世界的に見るとかなり自由な国かと思いますが、それでも偏った法律が現存するのも事実かと思います。
かつて、建築基準法や消防法で、木材をなるべく使えないようにする法律が作られてきました。
しかし、とうとう下記のような法律が登場しました。
 
『木材利用の促進に関する法律案が13日、衆議院農林水産委員会及び本会議上、全会一致で可決された。
公共建築物のみならず、ガードレールや防音壁、バイオマスエネルギーなどあらゆる構造物への木材利用の他、木材利用に関する建築基準法の緩和、撤廃も含まれる。』
(参照:林材新聞 平成22年5月20日)
 
さあ、面白くなってきましたよ。
これにより、今まで使うことができなかったところに木材が使えるようになります。
きっと木材業界のみならず、他業種もこれを好機と捉え、参入してくることでしょう。
大資本や大手がさらに有利になる状況が加速するでしょうが、当店のようなオチビちゃんもくい込んでいきたいと思います。(文:木材バカ四代)


21・05・2010 「間伐材ヒノキ」

間伐されていない密集林が増えて、日本の山が荒れています。

日本が抱えている大きな問題の一つです。
その対策の一環として、先日京都府が、京都府亀岡市の亀岡総合庁舎の案内プレートなど約100点を、従来のプラスチック製から京都府内産の間伐材を使用した木製に変更したそうです。
間伐材の利用を促して、森林整備の重要性を広くアピールするのが目的だそうです。
大変素晴らしいことですね。
調べたところ京都府は昨年度から、間伐材を使用する自治体に助成する「京の木の香り整備事業」を始めているそうです。
ヒノキの間伐材で作られたこの案内板は、従来の案内板と違い、きっとヒノキのいい香りがするのでしょうね。
他の自治体も是非取り入れていただきたいと思いました。
 
先日、新木場の合板博物館で、運び出す費用面の問題で、間伐した木が山に放置してある映像を見ました。
木を身近に感じてる自分には悲しい映像でした。
間伐材が有効に使われることが、日本の森林を救うことにもなります。
これからも間伐に関して興味を持っていこうと強く思いました。(文:くりすけ)

13・05・2010 「人気のある神社」

天気の良いGWに、男女の神、イザナギノミコトとイザナミノミコトが祀られている浅草の今戸神社へ行って来ました。

その神社は縁結びとか色々歴史のある人気スポットとして、最近テレビで放送されていました。
私は友達と、浅草から隅田川沿いをワクワクしながら歩いてみました。
沢山の人が同じ方向に向かい、気がつくとお参りする人の長蛇の列になっていました。
まず私達もその列に並びお参りすることにしました。
並んでいる参道の両脇には大きな木が右と左に1本ずつ伸びていました。
その木は一つの根から二つの幹が伸びる、御神木「むすびの樹」だそうです。
その右と左の木に沢山の丸い絵馬が奉納されていました。
こじんまりした神社のなかの大きな2本の木と、沢山の招き猫の絵馬は迫力があり、びっくりしました。
ちなみに祈願絵馬と成就絵馬があるそうですよ。
それ以外には、社殿に大きな二体の招き猫と、にこやかに笑った福禄寿がお迎えしてくれて、思わず微笑んで祈る事を忘れてしまいました。
かわいい雰囲気の境内写真を撮り、パワーをいただき、癒された気がします。
パワースポットは神道にまつわる場所が多いですよね。
忙しい日常から離れ、境内で自分と向き合うそんないい一時でした。(文:菊ちゃん)
30・04・2010 「仏壇」

一生涯に一度、買うか買い替える物を買い替える事になり、ここまで悩むとは思いませんでした。

その物とは、「仏壇」でです。
仏壇がこんなにも種類があり、又、宗派により、事細かに分かれていようとは・・・。
見栄え、大きさもさることながら、材質も数多く有り、いざ買い替えるとなると、かなり迷いが出る事に驚かされました。
材質の代表的な物に、黒檀、紫檀などがあり、その中にも、高級感が滲み出ている無垢材、見た目には殆ど変わらない無垢調の単板貼りの物、金額的にはかなりの差があります。
建築業界においても、近年の家屋で使用される事が多くなっている、無垢調。
床柱など、表面的には黒檀、紫檀ですが、中身は別物、表面だけが無垢の単板で出来ている物です。
種類の多い中、選び抜かれたのが屋久杉でした。
御存知のとおり、屋久杉は天然記念物に指定されており、新たに切り出された物は出てはきません。
倒れた倒木だけで、作り出された物が姿を変え、仏壇となって出荷されています。
一生涯に一度買うか買わないかと言われる、家と同じ様なところに惑わされる、うちの仏壇の買い替えでした。(文:COMBATTO)
24・04・2010 「ムユウジュ」

私の知り合いが昨年インド人の方と結婚をしました。

結婚式は日本とインドそれぞれでやったそうなのですが、 インドでの式の際に木をおくられたとのこと。
それは、ムユウジュ(無憂樹)と呼ばれる木なのだそうです。
憂いが無いとはいい名だなと思っていましたが、それも当然、 なんでもこの木は仏教三大聖樹とよばれるもののひとつだったのです。
お釈迦さんが生まれたところにあった木ということで、インドでは結婚や出産に関係する縁起の良い木とされているそうです。
結婚式で縁起の良い木を送るというのもいいですね。
日本にも縁起の良いとされている木として、メジャーなものとしてサクラやウメ、榊(さかき)、花桃、カリンとかクヌギ、ナンテンなんかがありますよね。
日本でも木を送る習慣が広まって、木がもっと身近になるといいんじゃないでしょうか。
ちなみに三大聖樹の他二つは、サラソウジュ(お釈迦さんが死んだところにあった木)、インドボダイジュ(お釈迦さんが悟りを開いたところにあった木)らしいですよ。 (文:ドサンコ)
19・04・2010 「もうすぐ木を木れる?」

先日、某ニュース番組を見ていたら木の服の話題を取り上げていました。

国産の間伐材を薄く単板状に剥き、そのままでは簡単に破れてしまうので裏に紙を貼って強度を上げて縫い合わせて作ったそうです。
驚きはしませんでしたが、ついに木から服を作ることが可能になるのかと感心しました。
実際に展示している服を着ていましたが、黒っぽい色をして上から鱗のように段々になっていたので、甲冑のように見えたのは吾輩の気のせいかな。
ここ数年流行している歴女が喜んで着るのではなどと考えてしまいました。
服を着た感想はすごく軽くて思ったより暖かいらしいですよ。
ただし今回はアートとして作ったので、服として使用するには木が硬くて動きづらく壊れてしまうので座ることもできないそうです。
服としての商品化までには課題がまだまだあるようですが、吾輩も実際に着てみたいな〜などと思いながら見ていました。
是非とも課題を克服し、服としての商品化に成功してもらいたいと思います。
木をこよなく愛してやまぬ弊社社長のことですから、木の服が商品化された暁には弊社のユニフォームも木の服に変わるはず・・・キット (文:兄貴6)

12・04・2010 「うれしい受注」

最近、店舗の改装や什器の製作を手掛ける木工屋さんと話をしても「不況でなかなか仕事が決まらない」とか「予算がなく値切られた」など明るい話題がありません。

そんな中、久しぶりにうれしい注文がありました。
それは、千葉県流山市にある木工屋さんからの注文で、ブナの無垢材で保育園の幼児用の机と椅子を制作するとの注文でした。
少子高齢化といわれている昨今ですが、昨年もご注文をいただいて要領は得ているので、今回も同様に、ささくれやとげにならないよう材料の加工には細心の注意を払い、無事に納めることができました。
この机や椅子を使う子供たちには、無垢の木の温かさや柔らかさを肌で感じて健やかに成長して欲しいと思い、今後も春の恒例になるといいなあと思う仕事でした。(文:ゴン)



05・04・2010 「世界遺産」

先日、何気なく日本の世界遺産の案内書を読んでいたら、あることに気が付きました。

ほとんどが、木に関係があります。
自然遺産の知床(湿生植物)、白神山地(ブナ)、屋久島(杉)はもちろん、文化遺産の日光の寺社、白川郷・五箇山の合掌造り、古都京都の文化財、古都奈良・法隆寺地域の文化財、紀伊山地の霊場と参詣道、姫路城、厳島神社、琉球王国の遺産群の木造建築物。
文化遺産としてあと二つ残っていますが、石見銀山は銀の生産のために、近隣木材の伐採量の制限や積極的な植林への取り組みが、自然との共生として評価されました。
もう一つの広島の原爆ドームも、関連木材があります。
爆心地から1.3km離れた広島逓信局中庭で、原爆の熱戦と爆風を受けたアオギリです。
枯れ木同然の状態から翌年の春、芽吹きました。
その後、平和公園に移植され、現在でも芽吹いているそうです。
このように、私たちは昔から木材を利用し、共生し、伝えてきました。
今後も、この木の文化を継承したいと思います。
 
追伸
先日、第296話で書いた、新木場の木材会館のシンポジウムが満席の中、開催されました。
講師は木材会館を設計した設計士で、テーマは「都市建築における木材の復権」です。
木材を不燃化することなく、外装材や内装材、構造材に使用する道を切り開いた設計理念の話されました。
また、年月を経て露出した桧材は黄色からグレーに、コンクリートの部分はグレーから黄色に変化するそうです。
なんだか、これからが楽しみです。(文:Akio)

29・03・2010 「打倒!ホームセンター」

先日、私の大の友人であり某大手出版会社に勤めている先輩のKさんよりこんなメールをもらいました。

「正ちゃ〜ん、今度うちの会社で「すのこ」を使いたいんだけど、佐久間木材さんで販売されていますか〜?」

「もちろんですよ〜ただ既製品ではないですけど、製造できると思いますよ〜」

「でも今週中に欲しいのよ〜それと予算があまりないのでとにかく安いやつでいいから〜」

「了解しました〜何とかやってみます〜」

で、ご希望のサイズと用途をうかがうと、一時的に書籍数百冊を置いておく台にしたいとのことで、市販されているような押入用のすのこなどでは到底保たないだろうな〜などと思いつつ、とりあえず某ホームセンターに価格調査に行って見ると、
「やっすい!」

押入用の桐のすのこなど500円前後で販売されておりますし、丈夫そうな杉のすのこもちゃんとありました…
これはどう考えても値段では勝てないだろうなあ〜と思いつつも一応見積もってみることに…
やはりどう計算しても倍以上にはなってしまう…
「Kさ〜ん、ゴメン、ホームセンターのほうが全然安いわ〜」

「ホント〜?」

「せっかく頼ってもらったのにすみませ〜ん、お詫びと言ってはなんですが、買ってお届けしますよ〜」

「え〜ゴメンね〜」

で上の画像のようになった訳です。
 
ここ数年来、地方は元より都内やその近郊でもショッピングモールといわれる大型の店舗がどんどん出店されています。
ホームセンターをはじめとし食料品や衣料品なども取り扱いながら、こんな不景気の中にあっても例外な様子でどんどん業績を伸ばしているようです。
共通して言えることは「価格」と「品揃え」でしょう。

「価格」では到底かないません。
しかしながら私たちにはそこに「経験」という付加価値をつけることができると思います。
ホームセンターにはできない、小売業者の私たちにしかできない部分をどんどんアピールしていかないと、これは本当に大変なことになるなと思っている今日この頃です。(文:正さん)

23・03・2010 「お線香」

寒かった冬が徐々に暖かくなってきて、桜の花が咲く季節がやって参りました。

暑さ寒さも彼岸までと、昔から言われているとおりですね。
毎年お彼岸がくると、お墓参りしてご先祖さまを供養します。
私が住んでいる東京の深川は、昔は木材の町だけではなく、江戸時代から寺町として栄えた地域でした。
今は深川江戸資料館や清澄庭園など、昔ながらの趣のある観光の町としてにぎわう町にもなりました。
 
お墓参りには、お線香がつきものですね。
お線香はその香りで供える人の心を清め、広く隅々まで伝わるように…という意味だそうです。
消臭の意味ももちろんありますが。
お線香の歴史は古く、わが国へは仏教伝来とともにインド、中国から伝わってきました。
お線香の原料は、タブの木(クスノキ科)の樹皮を粉末したものと、杉の葉を乾燥させて粉末にした、二種類で作られているようです。
杉はこの時期、花粉症の原因になる木なので皆さんに嫌らわれがちな樹木ですが…。
タブの木は日本に自生する木であるし、杉は日本一の植林木であるので、お線香は日本に根付いたのでしょうね。(文:バタヤン)

12・03・2010 「通信簿と決算」

学校は終業式のシーズンですね。

小学生の頃、通信簿を担任の先生にいただく瞬間は緊張しました。
そしてその通信簿を親に見せる瞬間も緊張したことを覚えています。
やっとそのドキドキから開放されたと思いきや、同じように会社の通信簿も毎年でてきます。
 
今年もうちの会社の通信簿(決算)が出ました。
そして毎年恒例、銀行へ決算報告をしに行ってきました。
去年一年間の数字の結果報告だけでなく、短期事業計画・中期事業計画・長期事業計画を伝えます。
中長期の事業計画は数字よりもむしろ、ワタシの事業に対する「思い」です。
「こういう会社にしたいんだ!」という思いです。
 
うちの会社は創業105年になりました。
長い歴史の中で、当然商品もお客様も社員も社長も変わってきました。

しかし、創業者の理念や思いは代々引き継いでいかなくてはなりません。
変えてはいけないものはしっかりと引き継ぎ、そしてその上で、ワタシの「思い」をプラスして、目指していく会社を作り上げていきます。
企業は拡大するより続けることが大事です。
企業の10年後の生存率は5%だそうです。
子供にたとえるなら、小学校を卒業できない企業が多いということでしょう。
ワタシも気を引き締めていかなくてはなりません。
そして、来年も再来年も会社の通信簿を持って銀行に報告にいけますように。
 
あっ、でも借入がゼロになれば銀行に行かなくてもいいな…。
がんばろう!(文:木材バカ四代)

05・03・2010 「バンクーバーオリンピックと木材」

バンクーバーオリンピックが先日閉会しました。

バンクーバーオリンピックは、環境にやさしい木材の可能性を示したオリンピックでもありました。
BC州(ブリティッシュコロンビア州)の先住民から寄付された18種類の木材を使用した木の表彰台がやはり印象的ですが、スピードスケートの会場となった“リッチモンドオリンピックオーバル”の天井の木材の原料は、本来ならゴミと化してしまうロッジポールパイン(カナダ産マツ)のパインビートル(松食い虫)の被害材を一部使用したそうです。
地球に優しいですよね。
また会場の建設前に元々生えていた木は更衣室のベンチなどに再利用したそうです。
今回のオリンピックは浅田真央選手や高橋大輔選手などのたくさんの感動がありました。
でもこういった華やかなイベントの裏に、このような素晴らしいこともあったということを、競技と共にもう少し大きく伝えてほしかったと思いました。(文:くりすけ)

01・03・2010 「桃の節句と雛人形」

早いもので、この間バレンタインデーだったと思っていましたらもう3月です。

3月3日と言えば「桃の節句」ですね。
別名ひな祭りとも言われています。
皆さんはひな人形を出しましたか?
私は子供が小さい頃には毎年出していましたが、ここ数十年は出していませんでした。
27年前に私の両親が孫の健やかな成長を願って送ってくれたひな人形です。
娘はおかげさまで健やかに成長しましたが、私の両親は今はもう居なく、天国から孫の成長を喜んでくれている事でしょう。
そのひな人形を久しぶりに娘と一緒に出しました。
出しながら娘が、ひな祭りは室町時代から行われるようになり、現在のようなひな人形になったのは江戸時代らしい、今は色々なおひな様があるね…と言っていました。
そんな話を聞いた私は、世の中にどんなひな人形があるか調べてみました。
なんとなんと、樹齢100年の木材を使用した「木製ひな人形」や、今の暮らしや感覚に合わせた木の素材感を生かし、比較的にコンパクトに飾れる無垢の木のカリンのひな人形アートもありました。
見ていて楽しくなり、又、幸福な気持ちになりました。
伝統的なものは形が変わっても、季節の行事を取り入れ、愉しむのも素敵かなと思い、そして娘の幸福と健康をいつも願わずにはいられない母でした。(文:菊ちゃん)

22・02・2010 「我家の癒し」

各家には、大抵何か自分が癒される物が有ると思います。

観葉植物や、ペットなど色々な物で、ふと癒されている事と思います。
我家の(自分)癒しを与えてくれる物は、水槽(アクアリュウム)です。
水槽の中に各草などを植え付け育てていき、その成長と景観などを見て、出来栄えなど、自分の思っていた通りに成長、景観が進むにつれ、自己満足の世界で癒しを貰っています。
約3〜6か月位で今まで育ててきた草をクリアーにして、又新しく、今度はどの草を選び、どのような景観にするか、現在育てている間にも、次を考えさせられ、中々手の掛る事にも驚かされています。
 
まだまだ、寒い日が続いていますが、間もなく新緑の季節がやってきます。
木々に新たな緑が生い茂り、森林浴にでも出かけて見る、なんて事があると思います。
森林浴に何を求めているかと言えば、癒しではないかと思われ、何に癒されているかと言えば、木々に生える葉、緑に癒しを感じているのではないでしょうか。
自分も水槽に癒しを感じるのも、木々の葉、とまではいかないですが、水槽の中に生い茂る葉の緑に癒されていると思う今日この頃なのでした。
 
間もなく迎える新緑の季節、木々の葉、緑に皆さんも癒される事でしょう。
皆さんも、現在何かに癒しを感じている事と思いますが、癒しを求めすぎると、本当に手間の掛る物になるかもしれませんよ。
又、その手間が病みつきになるのです。
まだまだ、やめられませんなー。(文:COMBATTO)

15・02・2010 「ドングリと文明」

図書館で面白い本を見つけました。

タイトルは、『ドングリと文明 偉大な木が作った1万5000年の人類史』W.・B・ローガン著 日経BP社
この本では冒頭で、仮説を立てます。
ヨーロッパ文明の発展には、常にドングリの木が貢献してきた!というもの。
人間は、大昔には食料としてドングリを蓄え、あるいは飼料として家畜に与え(そういえば、あのイベリコ豚もそうですね!)、中世から近現代までにはドングリの木を使って家や船や大聖堂の屋根や武器を作ってきたことなど、ヨーロッパの文明の発展にドングリの木が貢献してきた事例がたくさん挙げられています。
そのためか、ヨーロッパには木や森にちなんだ名前がものすごく多いそうです。
森という言葉そのものを姓にしたものとして、ウッド・アトウッド・フォレスト・デユボア・ブスコ・ホルストなどがあるそうです。
他にも、森のなかの場所にちなんだ姓として、ブラッドリーは広い林のなかの空き地の意味ですし、ブラント、ブライアント、ブランドンは森が焼き払われた場所に由来しているなどなど他にもたくさんの例があげられていました。
日本にも木にちなんだ苗字は多いですよね!
“佐久間”という苗字もそうなのでしょうか? (文:ドサンコ)

08・02・2010 「神々と檜」

出張帰り、京都から新幹線に乗る前に20数年ぶりに蓮華王院に寄って来ました。

蓮華王院と言っても馴染みが無いかと思いますが、三十三間堂の正式名称です。
中に入り建物と1001体の観音像を見てきましたが、圧倒され心も清められた気がしました。
三十三間堂は総檜造り、観音像も檜の寄木造りでできているのです。
前に来た時には檜でできている事などまったく気にしたりしませんでしたが、材木屋に勤めたためか気になってしまいました。
長い年月を感じさせる渋く黒光りした太く大きな檜の柱に思わず頬ずりをしてみたくなりましたが、他にも観光客がかなり居たので手触りを楽しむだけにとどめました。
建築から700年以上も経っている大変貴重な国宝ですが、現存しているのも昔の人の努力の賜物なのです。
当時は他にも大建築物が数多く点在していたそうですが、地震や火事により短期間で消滅してしまっていたので、三十三間堂を建築するにあたり、かなり思考し工夫を凝らして建築にあたったそうです。
柱間を2本の梁でつないだり、地震の揺れを想定した組み方をしたり、現在の免震技術が取り組まれていたそうで驚きました。
じっくりと見ている時間も無く30分位でお暇してきましたが、今度行く機会があれば時間を気にせずに見てきたいものです。
見学し終えて京都駅に行くまでの間に、総檜造りであれほどの建築物を現在建てるとしたらどのくらいの年月と幾らぐらいかかるのだろうかと想像していました。
三十三間堂の中は残念ながら撮影禁止で撮ることができませんでしたが、写真は毎年恒例行事になっている通し矢の行事が開催される場所を撮ってきました。
柱には矢の当たったと思われる傷も多数ありましたよ。(文:兄貴6)


01・02・2010 「住宅版エコポイント」

先日、リフォーム工事を主な仕事とされているお客様から「リフォームにもエコポイントが付くの?」と聞かれました。

が、恥ずかしながら私もニュースで耳にした程度しか知識がなかったのではっきりとは答えられませんでした。
そこで、調べてみたので皆さんにご案内したいと思います。
 
住宅版エコポイント制度
対象となる工事
(A)エコリフォーム(平成22年1月1日〜12月31日に工事着手したもの)
1 窓の断熱改修
2 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
※これらに併せて、バリアフリーリフォームを行う場合は、その分のポイントが加算されます。
(B)エコ住宅の新築(平成21年12月8日〜平成22年12月31日に建築着工したもの)
1 省エネ法のトップランナー基準相当の住宅
2 省エネ基準を満たす木造住宅
発行されるポイントはリフォームの場合には面積により違いますが、どちらも上限は300,000ポイントです。(詳しくはhttp://www.mlit.go.jpを)
 
といった概要ですが、30万円分申請できれば庶民にとってはうれしいですよね。
この政策によって建築業界が活気付く事を願っています。
それから、この制度は平成21年度第2次補正予算が国会で成立することが条件となっているので、1日も早く成立されるようお願いしたいですね。
このところ国会のニュースはO氏の話題ばかりですが…(文:ゴン)

25・01・2010 「年末年始」

毎年、年末に普通列車を乗り継ぎ、京都の伏見稲荷、長野の善光寺に行っている。

京都駅の手前、山崎あたりからノコギリの歯のような家が増えてくる。
間口が4メートルぐらいの二階建ての新しい住宅が、間隔が10センチ程で繋がる様に10軒ほど建っている。
昔、京都では家の間口で課税されていたので、間口の狭い奥行きのある家が多い。
現在もその名残があるなんて、さすが京都は伝統文化の生きている町なのかと思ってしまう。
今回、電車の乗り継ぎに時間があったので、初めて京都駅の屋上に上がってみた。
何本もの長いエスカレーターを右側に立ちながら屋上に上がると市内が一望できる。
すばらしい景色である。
また、0番線の改札口から出て見上げる空間は広がりがあり、これもすばらしい。
当初は古都のイメージに似合わないかと思っていたが、何回か見ると、京都に来たと思えるようになる。
初詣は、長野の善光寺に行く。
人ごみが嫌いなので、元旦の早朝に行く。
人もまばらで、ライトアップされた、入母屋造り総檜皮葺き屋根の善光寺さんにお参りすると、心新たに今年もガンバルという気持ちになる。
善光寺は国宝の木造建築では3番目に大きいそうだ。
1番は奈良の東大寺大仏殿であるが、さて2番目はどこだろう?
旅行に行くと、車窓からや見学地の建築物が気になる。
デザインや使用材料、納め方等、思い巡らすことが楽しい。
今年はあちこち、旅行に行けますように!
また、皆様のご多幸をお祈りします。
本年もよろしくお願いいたします。(文:Akio)

18・01・2010 「さすが!抜型屋さん」

私共がいつもお世話になっている抜型屋さん、その仕事内容はもう皆さんご存知でしょうが、ここ数年の景気の低迷のあおりをまともに受けて、ほとんどの抜型屋さんが、まさに未曾有の大不況の中にいます。

テレビなどでは、日本が世界に誇る技術のひとつとして、金属加工などの分野で精密な部品を作っている所や、100分の1ミリの精度が出せるといった工場を紹介している映像をたまに見かけますが、これらは当然どこの抜型屋さんでも持っている技術なのです。
右の画像は、ある抜型屋さんが型を作るときに使うレーザー加工機を用いて作ったお店の看板です。
通常、抜型を作る時などは合板に対してレーザー光線の光を貫通させてしまうのですが、分かりづらいかもしれませんが、実はこれは貫通しておりません。
貫通手前で寸止めされております。
はっきり言って、この技術は相当に高いレベルです。
この他にも、携帯電話や液晶テレビの中に使われている非常に細かい部品など、100分の1ミリの精度をクリアしている抜型もたくさん作られているんです。
さらに最近のダンボールや箱、特にお菓子類の箱ってすごく複雑な形状のものが多いと思いませんか?
もちろんこれらの箱の抜型を作るのも大変な技術ですが、なんと箱のデザインそのものを紙器メーカーに対して提案して差し上げたりしているんです。
スゴいです!
そんな「抜型屋さん」が今年こそ、もっとひろ〜く認知され、必要とされ、復活の年となるよう私も業界の方々と一緒にがんばっていこうと年頭に思った次第です。(文:正さん)

08・01・2010 「門松」

私は毎年、元日が来ると地元の富岡八幡宮の方に初詣に出掛けています。

他にも、江東区の風物詩、深川七福めぐり、神社とお寺を七ヵ所お参りするのが恒例でした。
深川、木場の町を歩いていると、昔と違ってお正月の飾りが寂しくなり、今は「謹賀新年」という印刷した紙を張っているだけで、なんだか時代の流れを感じました。
お正月の飾り物と言えば、玄関前の両側に並ぶ門松です。
クリスマス、ツリーと違って派手ではないですが、門松は日本のお正月には欠かさない代表的なお飾りだと思います。
門松は、古くから木の梢に神が宿ると考えられていた事から、年神を家に迎えるための意味合いらしく、お正月になると玄関先に松の枝を飾るのが、習慣になっているのです。
一般の家庭では既に少なくなってきましたが、最近では飲食店に飾られる門松も毎年少なくなってきて寂しい時代になりました。
飾り物でよく使われる日本の木は、松・竹・梅がありますが、その中でも私は、松が好きです。
建築材に使われている赤松(ピーラー)は、加工すると赤っぽい色がでてキレイに仕上がり、造作材には最高な素材です。
 
今年は、寅年なので、強く、優しく、穏やかな年になるように願っています。(文:バタヤン)