1. ホーム
  2. コラムバックナンバー2004
コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第66話 「木材からホルムアルデヒドが?」 第84話 「国会議事堂の木」
第67話 「日本人の木材使用量」 第85話 「日本の夏、日本の家」
第68話 「成人式と記念植樹」 第86話 「リフォーム番組に物申す」
第69話 「ウッドマイレージ」 第87話 「マングローブ復活」
第70話 「木製新幹線」 第88話 「知床から法隆寺へ」
第71話 「木と大根」 第89話 「舞台裏」
第72話 「材木屋と木こり」 第90話 「日光の杉並木ピンチ」
第73話 「間伐材を牛の飼料に」 第91話 「サイエンススクエア」
第74話 「鉛筆」 第92話 「ワラ人形」
第75話 「御柱祭」 第93話 「木製サッシ」
第76話 「松の油」 第94話 「日本酒に浸した木材」
第77話 「木の種類基礎講座」 第95話 「おがくず」
第78話 「どんぐり預金」 第96話 「法隆寺とヒノキ」
第79話 「木を飲む」 第97話 「木の学校」
第80話 「森林環境税」 第98話 「借金の山」
第81話 「水を吸い上げる木」 第99話 「愛しのアオダモちゃん」
第82話 「めぐりん」 第100話 「自分祝、コラム百話達成」
第83話 「間伐材ガードレール」 第101話 「松竹梅」


24・12・2004 「松竹梅」

松竹梅といえば何を思い出されますか?
私は日本酒をイメージしてしまいます。
旅館の部屋の名前や、結婚式場のテーブルの席など、めでたい日にも目に付きますね。
いったいどうして「松竹梅」はよく使われるのでしょうか。
「松竹梅」は三種の樹木ですが、中国では厳寒の三友と呼ばれていて、寒い冬の時期でも彩りが良い樹木、という意味です。
松は、冬でも緑を保つことから長寿の象徴とされ、昔の中国では仙人の食べ物とも言われていたそうです。

竹は、松と同じく冬でも緑を保ち、雪の重みに耐え、丈夫で力強さがあり、無事を表しているそうです。
梅は、寒い冬の時期に花を咲かせるので鮮やかさから加えられているそうです。
新年を迎える門松には松竹梅が使われていますが、年々飾られている家が少なくなっていてさびしいですね。
門松の他に松竹梅が使われている例として、欄間があります。
欄間の松は主人を表し、竹は子供を表し、梅は奥さんを表しています。
家庭円満、平穏無事を祈るものとして使われているのですね。
おっと、我が家も早く松竹梅を取り入れないと!
家庭円満、平穏無事、それでは皆様、良いお年を・・・。(文:バタヤン)

13・12・2004 「自分祝、コラム百話達成」

自分よ、おめでとう。
ついにこのコラムで百話になります。
全コラムを読んでくださるという偉業を成し遂げた方はいらっしゃいますか?
もしいらっしゃったら有難うございます。
私と一緒に飲みに行きましょう、ぜひ。
そして木材談義に花を咲かせようではありませんか。
もちろんオゴらさせていただきます、浅草限定ですが…。
思い起こせば第1話を書いたのは、平成14年の1月31日のことでした。
在庫棚卸しの最終チェックをしていて、夜も遅くなってきてしまい、気分転換にちょこっと書いたのがきっかけでした。
それ以来、約10日毎にコラムを書いてきました。

塵も積もれば山となるですね、本当に。
当社ももうすぐ創業百年になります。
これからも木の特性を活かした商品・サービスを提供していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
ということで、百周年を記念して半纏を作りました。
背中に大きく「百」って書いてあります。
どうです、カッコいいでしょ。(文:木材バカ四代)

02・12・2004 「愛しのアオダモちゃん」

来ました、ついに!
何がって?
私のアオダモの苗木の植樹証が届いたのですよ。
去る9月25日、北海道苫小牧の森に無事植樹されたのです。
「アオダモ資源育成会」のお話は以前にもしましたが、野球のバットの最適な材料となるアオダモを絶滅の危機から救おうという会なのです。
これまでの植樹本数は4000本を超えています。

私、傍観しているだけではイカンと思い、賛助金を振り込みました。
待つこと三ヶ月、届きましたよ植樹証。
思わず「おぉぉぉ」と叫んでしまったほど、立派な植樹証でした。
「愛する自然と野球のために−。」さりげないですけど、なんとも味のあるキャッチコピーではないでしょうか。
そういえば、折れたバットを再利用した箸「かっとばし」さんも順調そうなことが先日の新聞に載っていました。
バットを通じての木のリサイクル運動、だいぶ活発になってきているようですが、まだまだこれから皆さんでがんばっていきましょう。(文:正さん)

22・11・2004 「借金の山」

全国の林業公社の累積債務が一兆五百億円に達したそうです。
目が飛び出る金額ですね。
一兆円分の一万円札を一秒につき一枚のスピードで数えたら、ゆうに三年はかかりますよ。
私の借金なんてたいしたことないなぁーなんて思えちゃうけど、でも実際大変なんですよね、これが…。
1960年以降、各公社が進めてきた植林事業が、まもなく本格的な伐採期を迎えます。
しかし木を販売しても価格の下落で巨額の損失が出るのは必至。
税金投入が避けられない状況です。
木材価格は1980年のピーク時に比べ、杉は三分の一、桧は半値以下。
市況が現状のままだと全木材を伐採、売却しても三百億円を越す赤字が残ってしまいます。
選挙で当選した国会議員の皆さん、外在輸入に高い関税をかけて日本の林業を守ってください。
そして建築基準法を改正して、木材を使えるようにしてください。
そうすれば林業公社の債務が減り、日本の森を守ることにつながります。(文:木材バカ四代)

12・11・2004 「木の学校」

最近、木をたくさん使用した学校が増えていると言うニュースを目にします。
この間も、長野県和田村の小学校で木造の校舎を新築した記事が出ていました。
信州産のカラマツをふんだんに使った校舎だそうです。
さらに、新入生へ机の天板を一人に一枚、提供して六年間使用させ、その天板は六年後の卒業の時は記念として貰えるそうです。
いいことですね。
モノを大切にする心と、木のぬくもりを感じる心を育めるではありませんか。
昔、小学校の机に彫刻刀で相合傘等のイタズラをやってしまいました。
中学の頃は、机の上に「歴史は、夜作られる」と彫ってあったり、美人画などの先輩たちの名文・名画に感銘を受けたものですが、最近は机の表面が樹脂加工され、硬くて彫刻刀の刃が裁たなくなり、このような感動を得られなくなったのは非常に残念でした。
でも、無垢の木製天板が広まり、子供たちが他の子供の机にイタズラをやり始めたら、日本の彫刻業界は安泰かも!
そして我が業界も・・・!?(文:Akio)

02・11・2004 「法隆寺とヒノキ」

日本が誇る世界最古の木造建造物である法隆寺の五重塔は、607年ごろの創建とされていますが、現存する建物は670年に焼失した後に再建したものだということが、年輪年代測定で判明したそうです。
私、法隆寺が好きで二回見に行ったことがあります。
法隆寺は推古天皇と聖徳太子が用明天皇の遺志を受け継いで造られたお寺でして、聖徳太子一族の私寺でした。
その後は太子信仰に支えられ、皇室の寺、官の大寺の色合いが濃かったそうです。
一度焼失した時はすごくショックだったと思いますが、当時は建物を支えるヒノキの大材が豊富にあったので、すぐ再建できたのでしょう。
しかし現在は残念なことに国内のヒノキの大材は伐りつくされてしまい、あと千年待たないと役立つヒノキは得られません。
最後の宮大工と言われた西岡棟梁が手がけた法隆寺昭和大修理の時も、台湾からヒノキを持ってきました。
法隆寺は国の宝なのだから、国の壮大な事業としてヒノキの大材を育てていくべきだと思います。
千年先を考えた政治家が日本にいるでしょうか?(文:木材バカ四代)

23・10・2004 「おがくず」

「あなたなんて人間のクズよ!」なんて女性に言われる時の「クズ」は悪い意味に使われますが、「クズだって捨てたもんじゃないんだぞ!」というニュースがあります。
「おがくず」には、自動車排ガスに含まれている窒素酸化物の主要素である二酸化窒素を分解する機能があることが明らかになったそうです。
   (窒素酸化物は酸性雨や光化学スモッグに影響があります)
   (二酸化窒素は呼吸器疾患の原因になっています)
なんでも、おがくずは浄化能力が高く、開放空間でもおがくずを置くだけで浄化効果が出てくると分析しています。
また、生木よりもおがくずのほうが湿気を含んでいるので効果が優れているそうです。
そのおがくずは、国産杉と国産桧と米杉を比較したとき、国産杉がダントツでいい数値がでたんです。
うれしいニュースですね。
木が世の中のためになるというニュースは、私の栄養源です。
国産杉は戦後日本中に植林し、今ちょうど伐採期を迎えているのに、安価な輸入木材の影響などで価格が1979年の約24%に低迷しています。
その影響で間伐は間伐必要面積の約40%しか実施されず、間伐材は森に放置されているのです。
おがくず利用は日本の森を生き返らせる起爆剤になるかもしれません。(文:木材バカ四代)

13・10・2004 「日本酒に浸した木材」

今年の夏は暑かったので、毎晩ビールをグビグビしてしまい、すっかりビールっ腹が定着してしまった今日この頃です。
酒には興味があっても音楽はてんで興味がない私ですが、バイオリンやギターやピアノなど、昔からある楽器はたいてい木で作られていることは知っております。
きっと、音の出方や消え方が自然で余韻のある響きを出すのでしょう。
また、まだらな木目が音の強弱のバランスをとり、音に深みが出るのでしょう。
日本ビクターさんが昨年、カバ材を使って作ったスピーカーが爆発的なヒットで、生産が間に合わないくらいだそうです。
このスピーカー、なんと日本酒に漬け込んでから成形しています。
酒に含まれるグリセリンやぶどう糖の保湿作用がいい働きをしてくれていて、日本酒は日本酒でも甘口の日本酒がいい…とのこと、私は辛口の日本酒が好きですが…。
樹種選びも苦労され、いろいろ試した結果、北海道産のカバ材になりました。
「成形しやすいうえ、寒冷地特有のしまった繊維が音を引き立てる」…とのこと。
日本ビクターさんは今回の開発に七年の歳月を要しました。
いい仕事しましたねー、日本ビクターさん。
当、エコモクの材料であるMDFやホワイトバーチ合板や各種集成材を使って、手作りのスピーカーを作られる方が結構いらっしゃいます。
一度、日本ビクターさんのスピーカーも含めて、音の比較をしてみたいですね。
日本酒を飲みながら…、また太りそうです。(文:木材バカ四代)

04・10・2004 「木製サッシ」

日本の住宅から木の窓が姿を消し始めてから、もう30年以上経っています。
現在では全国の窓の90%以上がアルミサッシになっています。
しかし、最近は北海道・東北・北陸などの寒冷地で変化が起き始め、結露しにくい木製サッシの人気が高くなってきています。
木製サッシの先進地である欧米の技術や資材を使って、以前の木製サッシとは比べ物にならないほど気密性や水密性といった窓の基本性能が向上したからです。
それに木材は自然素材なので環境に負担の少ない商品です。
第16話にも書きましたが、製造時に消費されるエネルギー(炭素放出量)の比率は、木1に対して、鋼材50、アルミニウム220です。
また、スクラップにする時にも同じようにエネルギーを消費します。
言い古された表現ですが、これってやっぱりエコです。(COMBAT)

24・09・2004 「ワラ人形」

先日、沢登をしてきました。
沢登りはあまりメジャーな遊びではありませんが、やってみるとかなり面白いです。
深い森の中で森林浴にもなるし、時には川にどっぷり浸かりながら進んでいきます。
きれいな川は冷たくて気持ちいいです。
岩場を登るにはそこそこのテクニックが必要で、落ちれば大怪我をするというスリリング感も味わえます。
もちろん危ないところは命綱を着けますが。
先日行った所には、登山道の入り口に小さな古い神社がありました。
社の近くに杉の大木があるのですが、そこには恐ろしい注意書きが…。
「この木にワラ人形を打ち付けるのはやめて下さい」
「やめて下さい」ってことはやる人がいるってことですね!
怖かったです。
ゾクゾクっと寒気がしました。
ワラ人形の呪術は今でも受け継がれているようです。
家に帰ってネットで調べてみると、ワラ人形をネット販売している業者もいて、中にはワラ人形・五寸釘・トンカチ・ろうそく・木片(樹皮付き)のセットで販売しているのもあります。
「自宅で気軽に呪いをかけられますよ」って…。
もしそういう業者に木片を売ってくれって言われてもイヤですよ、いくら高く買ってくれても。(文:木材バカ四代)

13・09・2004 「サイエンススクエア」

先日、国立科学博物館に講師として招かれました。
といっても、サイエンススクエアという夏休みだけのイベントの小さなブースで、一回講師をしただけでしたが。
内容は木の生長と比重と木目の話と、実験をしました。
小学生対象の約一時間の講義でしたが、思うように話が出来ませんでした。
例えば木材の伸長生長と肥大生長の話。
ほとんどの木材はある程度で伸長生長(上に伸びる)は止まり、肥大生長(横に太る)に移行します。
肥大生長の話の時、笑いを取ろうと自慢の太鼓腹を触りながらしたのですが、みんな笑ってくれずに真剣に聞いているのです。
すべったお笑い芸人の気持ち、少し分かりました。
比重の実験では、子供たちは水に沈む木(黒檀)を見て大変驚いていました。
また、木目だし(浮造り)の工作では力いっぱいゴシゴシ作業を行っていました。
最後に、水は木の中をどうやって上がっていくのかとの質問がありました。
その答えは当コラムの第81話にありますよー。(文:Akio)

02・09・2004 「日光の杉並木ピンチ」

日光東照宮の参道に植えられ、国の特別天然記念物と特別史跡の二重指定を受けている「日光杉並木」が、年間100本のペースで減り続けているそうです。
総延長距離37キロで、ギネスブックにも登録された世界最長の杉並木です。
現在1万2800本あります。
車の排ガスや道路と住宅に挟まれて、根を張るスペースがなくなっていることが倒木の原因だそうです。
この杉は樹齢約400年で、杉としては寿命を迎えています。
木は人間と同じように樹種によって寿命は違いますが、年をとると木は呼吸をやめてしまいます。
つまり、二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出すということをしなくなってしまうのです。
地球のことを考えると、日光杉並木は逆に伐採して、新しい木を植えたほうがよいのですが、国の天然記念物を伐採することはできないでしょうねー。(文:木材バカ四代)

23・08・2004 「舞台裏」

世界遺産に登録されている京都の清水寺の「清水の舞台」の床板張替え作業が七月に行われたそうです。
「清水の舞台」といえば、桧舞台の語源になったほど有名ですね。
高さ13メートルの崖の上にせり出した「懸崖(けんがい)造り」の舞台は、江戸時代初期に焼失し、1633年に徳川家光が再建したそうです。
釘は使っていないとのことで、当時の建築技術には驚かされますよね。
舞台の広さは約190?で、そこに厚さ10センチの桧の板を120枚使うそうで、材木屋としてはいくら位の金額になるんだろうな?なんてことも頭をよぎりますが、こういった木造建築は今後ずっと残していってほしいものです。
見学に行けば普段見られない本当の「舞台裏」がのぞけたそうで、ぜひ行って見たかったです。
舞台裏といえば、現在問題になっているオリックスと近鉄の合併や2リーグ制が今後どうなるのか、オーナー会議の舞台裏ものぞいてみたいものです。 (文:ゴン)

12・08・2004 「知床から法隆寺へ」

先頃、北海道の知床で育ったイチイの若木650本が、遠く奈良の世界文化遺産の法隆寺や京都の金閣寺など六つの寺社まで運ばれていきました。
何でも、将来の修復に役立ててほしいということで、知床の地元町民から各寺社に贈られ、境内に植えられるんだそうです。
樹齢は20年から200年のものですが、200年でも若木とはいささか驚きですね。
それにしてもオラが町のオンコ(北海道ではイチイをオンコと呼ぶところもある)が世界文化遺産の一部となって、自分たちの子供や孫・ひ孫の時代までこれからまた何百年も生き続けてくれるかと思うと感動しちゃいますね。
山に置きざらしにされているより、さぞかしイチイ君たちも喜んでいることでしょう。
某CMではありませんが、イチイ君たちに会いに「そうだ、京都へ行こう!」と強く思う今日この頃です。

ちなみにイチイという木は美しい紅褐色で加工しやすく、彫刻材・家具材として用いられ、鉛筆用には最高の材料とされています。
これほど木工に好適な材はまず見当たらないとさえ言える優良材です。
また、イチイはあまり大きくなる木ではなくせいぜい10数mで、直径も60?は超えないといわれています。(文:正さん)

02・08・2004 「マングローブ復活」

もうすぐ終戦記念日ですね。
今から59年前の1945年8月6日、広島に原子爆弾が落とされ、14万の人々が一瞬のうちに亡くなりました。
さらに8月9日、長崎に原子爆弾が落とされ、7万人が亡くなりました。
そして8月15日に日本は無条件降伏することに…。
たくさんの人が亡くなり、たくさんの自然が壊されてしまいました。
それから30年後、1975年に終結したベトナム戦争では、100万人もの人々が亡くなったといわれています。
ベトナムの「緑の肺」と呼ばれるマングローブ林は、299回も散布された枯葉剤の影響で、4万ヘクタールも消滅したそうです。
ところが、その後ボランティアの植林運動によって、なんと8割近い約3万ヘクタールのマングローブが復活したのです。
専門家の話では100年は復活しないだろうといわれていたのが、20年余りでやり遂げたのです。
今ではカワウソやコウモリなどの動物も戻ってきて、ユネスコの生物圏保護区にも指定されました。
日本は戦後、経済復興こそいち早く成し遂げましたが、それが戦争以上に自然を破壊することになってしまったような気がします。
その結果が、最近の猛暑につながっているのではないでしょうか。
戦争を繰り返す人間の愚かさと、自然のはかなさと、自然を復活させる人間の力と、自然の影響力の強さを、複雑に考える今日この頃です。(文:木材バカ四代)

22・07・2004 「リフォーム番組に物申す」

現在、リフォームが大流行です。
私個人もちょっとハマっていて、先日は自宅のカウンターテーブルを解体して、ローテーブル2台にリフォームしました。
テレビでも随分リフォームを取り上げていますね。
リフォーム後に涙を流して喜んでいる方を見ると、観ている私もジーンとしてもらい泣きしちゃったりします。
私、最近かなり涙腺弱いです。
リフォーム後はリフォーム前よりも木質系を多く使う傾向があります。
「やっぱりみんな木材を求めているんだ」っと、材木屋としてはちょっと嬉しくなったりもします。
でも、あれらのリフォーム番組に一言、言いたいことがあります(一言じゃすまないけど…)。
(1)あの予算(金額)じゃーとてもできないんじゃないかなー。
(2)建築士の先生が自ら解体を手伝ったり、造ったりって、やらないんじゃないですかー。
(3)10年後・20年後に家族構成が変わったら使いにくいだろうなー。
(4)やたらに明り取りの窓や吹き抜けがあって、エアコン代高くなっちゃうだろーなー。
(5)後々のメンテナンスにかなり費用が発生しそうだなー。
(6)たいした発想でもないのに、やけにもっともらしく解説しているぞ、おい。
(7)DIYで簡単に出来ちゃったようにみえるけど、実際はかなり難しいですよー。
(8)やらせっぽいですなー。
リフォーム自体に文句を言っているというよりも、リフォーム番組の中にはかなり無責任なものがあるように思うのです。
ご注意ください。(文:木材バカ四代)

12・07・2004 「日本の夏、日本の家」

選挙が終わりましたね。
そしてまた、暑い日本の夏がやってきました。
昔の書物に「家の造りやうは夏を旨とすべし」(徒然草)と書かれており、家を建てるには夏に住みやすく造ったほうがよいそうです。
日本人は冬の寒さより夏の暑さを耐えられなく感じるからです。
でも最近の家は防火・防犯・耐震上、開口部が少なく、機械換気(空調)に頼る住宅になっています。
そのことがかえってシックハウスや地球温暖化に拍車をかけています。
ホントに年々暑くなっていますよね。
もうすぐお盆なので先祖のみんなが帰ってきますが、昔より暑くなっているのでビックリするんじゃないかな?
とりあえず、この夏はエアコンをあまり使わずに、打ち水や風鈴などで涼しさを感じながら、日本の家のあるべき姿を模索したいなぁと思います。
そしてまた、選挙は終わりましたが、日本のあるべき姿も模索しようかな。
さらに!私のあるべき姿も模索しなくてはなりますまい!?(文:Akio)

02・07・2004 「国会議事堂の木」

今月の7月11日(日)には参議院議員選挙があります。
イラク派兵問題や北朝鮮拉致問題や国民年金問題、はたまた景気問題などなどなど、日本が抱えている問題は山ほどあります。
国民レベル以上の政治は望めないと言われています。
私たちが責任を持って政治家を選ぼうではありませんか!
さて、国会議事堂の周りにはどんな木が植えてあるかご存知ですか?
国民年木じゃぁありませんよ。
なんと全国都道府県、47種類の木が植えてあるのです。
例えば青森県の青森ヒバ、秋田県の秋田杉、長野県の木曽桧などです(以上は日本三大美林と言われております)。
国会議事堂に行けば全国各地の木を見ることができるのですね。
もくすぐ参議院議員になられる皆様、日本の木材をもっともっと使えるようにしてください。
そうすれば各地方の林業、林産業が潤うので、その地域の産業を活性化させ、社会経済に良い影響を与えます。
そうすれば日本の森林も元気になるのではないでしょうか?
外国に負けないように、元気な日本を創って行こうではありませんか!!(文:バタヤン)

22・06・2004 「間伐材ガードレール」

先日、車をちょこっとガードレールにぶつけてしまいました。ショック!
ガードレールと女の子のガードは低い(もしくは無い)ほうがいいのだ!という男の身勝手な願望は別にしても…。
ガードレールって、いったい何のためにあるんですかね?
あんまり意味が無いような気がするのですが。
逆に歩道が狭くなるし、街の景観を害していると思います。
事故の多い危険な場所や、崖っぷちだけにガードレールを残し、あとは全部撤去すれば街は広々してきれいになるし、それに1メートル数万円はするだろうから、国の経費も削減できるはず!
ところで、東京・奥多摩産の杉間伐材を使ったガードレールが千代田区の内堀通り沿い約四百メートルにお目見えしました。
冷たい印象のある鉄製のガードレールよりも、木のぬくもりが感じられるほうがずっと良いですね。
それに荒廃が加速している日本の山を救うためにも、国産材利用は環境保護の大事な事業です。
いいと思います、間伐材ガードレール。
女の子のガードも間伐材ガードレールのようにぬくもりのあるものにして下さい。
男心は傷つきやすいのです。
何かあったのか!俺!?(文:木材バカ四代)

12・06・2004 「めぐりん」

東京都台東区では「めぐりん」という区内循環バスが、今までの区北部だけでなく、当社本社のある区南部にも走るようになりました。
早速先日の休みに試乗したところ、内装にビックリ。
木製ではありませんが、全体にナラ系のメラミン板を使用してあり、とてもWoodyでした。
よく見ると腰見切と押縁には無垢の木材(タモ)が使用されていました。
今年の3月に開業した九州新幹線も内装に木材をたくさん使用しているということは、以前のコラムに書きました。
やはり木の空間は「なごむ」のでしょうか。
ちなみに当社はめぐりんバス停「水道局前」から徒歩3分のところです。
当社ショールームでは、このサイトでご紹介している数々のエコモクや、その他いろいろなサンプルをご覧いただけますので、お気軽に「めぐりん」でお越しください。(文:Akio)

02・06・2004 「水を吸い上げる木」

私の身長は164センチです。
残念ながらこれ以上高くならないでしょう。
それどころか年々低くなっていくのではないかと恐怖におののいております。
ところで世界で現在一番背が高い木は110メートルもあります。
北米のカリフォルニアにあるセコイア(レッドウッド)という木です。
35階建てのビルに匹敵するのですが、なんとこの木が一日に発散する水の量は1900リットルだそうです。
いったいどうやって根から水を吸い上げているのでしょうか。
木には0.1ミリよりも細い管があります。
その管を通って一時間に数十センチのスピードで水を吸い上げているのですが、その管には水の逆流を防ぐ為の弁があるのです。
だから110メートルも水を吸い上げることが出来るのです。
それにしてもすごいですよね。
木は私のようにただぼんやり突っ立っているわけじゃないんですね。(文:木材バカ四代)

22・05・2004 「森林環境税」

森林環境税が高知県で導入されてから早一年が経ちました。
県民一人当たり年間500円ということですが、大きな混乱も無く進んでいるようです。
荒廃していく森や山を守る為の目的税ですが、ここに来てその動きが全国的に広がりだしたようです。
岡山県では「水源涵養税」という名のもとに、水1トンあたり1円の税をかけるという方式で、4月からスタートしました。
山は木を育てるだけでなく、水をスポンジのように蓄えたり、吐き出したりして私たちに水の供給をしてくれています。
荒廃した山は日が入らず木も土も朽ちていき、やがて土は雨を吸収するどころか、雨と一緒に滑り落ちていきます。
土砂災害や水不足を引き起こしてしまうことにつながります。
これらを食い止めるべく、水に課税するというこの方式、払う側もとても理解しやすく、個人的には賛成したいです。
ただ、単に市民から税金をむしり取る口実に終わることの無い様にしていただきたいですが…。
この他、鳥取・愛媛・鹿児島・岩手・香川の各県が来年度からの導入を目指して協議中だということです。
また、九州七県・沖縄・山口で1ブロックとし、合同で検討会を開いていたりするケースもあるそうで、トータルで35道県が導入を検討しているそうです。
国よりも各自治体の方がよっぽど真剣に考えて取り組んでくれているようですね。
日本から荒廃した山がひとつ残らずなくなるように、がんばっていこうではありませんか。
もちろん、私たちもがんばります。(文:正さん)

12・05・2004 「木を飲む」

木を食べたり飲んだりすると体に良いっていう、そんな樹種があります。
例えば最近コンビニでも売っているフラバン茶。
フランス南西部に育つ海岸松の分厚い樹皮」から抽出したフラバンジェノールというものが、コラーゲンを作り出したり、血行を促進する効果があるんですって。
流行の美肌・美白にいいってことですね。
もう一つ例を挙げると、めぐすりの木茶があります。
日本にだけ自生しているカエデ科の落葉樹で、エピ・ロードデンドリンという成分が含まれており、樹皮や小枝、葉を煎じて飲めば目の疲労回復や肝臓の機能を強化してくれちゃったりするそうです。
他にも体にいい樹種ってまだまだあるんでしょうね、きっと。
当社の倉庫に眠っている在庫を片っ端から煎じて飲んでみようかな?
材木屋よりも儲かるかもしれないぞ!?(文:木材バカ四代)

04・05・2004 「どんぐり預金」

先日ラジオを聴いていたところ、『和歌山県では「かしの木バンク」を開設し、苗木のプレゼントをしている』というニュースをやっていました。
幼児や小学生が預金者の対象で、ドングリの実を県の林務課へ持って行くと、通帳を発行し、記帳され、点数が溜まると苗木と交換してくれるそうです。
子供や孫のために、親や祖父母も里山に入りどんぐりを集めているとか…。
家族で山の中や雑木林に入り、自然の尊さを学べる制度は全国に広まってほしいと思います。
当社は来年百周年です。
「かしの木バンク」のように世の中の役に立つ企画を考えています。 (文:Akio)

21・04・2004 「木の種類基礎講座」

木はたくさんの種類がありますが、みなさんは何種類上げることができますか?
樹木は針葉樹と広葉樹に分けることができます。
全体の見た目は、針葉樹が三角すい形で、広葉樹は丸い形をしています。
葉の見た目は、針葉樹が字の通り針のようで、広葉樹は広い形をしています。
材質は、一般的に針葉樹は軟らかく、広葉樹は硬いものが多いです。
日本では針葉樹が約50種、広葉樹は約1300種あるといわれていますが、ここで代表的な樹種をいくつか上げてみましょう。
針葉樹
杉・松・檜(ひのき)・ねずこ・樅(もみ)・椹(さわら)・唐檜・櫟(いちい)
広葉樹
楠(くす)・椿(つばき)・樫(かし)・柘(つげ)・漆(うるし)・たも・桐・桑・朴(ほお)・桜・ぶな・楢(なら)・栗・桂・栃・えんじゅ・栓・樺・しな・欅(けやき)
(結構漢字変換できない樹種がありますね。)(文:木材バカ四代)

12・04・2004 「松の油」

イラクの国内はいまだに戦争状態のようなものですが、日本の自衛隊はイラクに行きました。
そして今、民間人3人が人質に取られるという大変な事態になってしまいました。
いろいろ書きたいことがあるのですが、ここでは木に関連することだけ書かせていただきます。
イラクは石油の宝庫ですが、その昔日本が戦争をしていた時代に、石油が不足して松の木から油を取り出して使用していたそうです。
木から油を取り出して燃料にしていたとは驚きですね。
石油は出来上がるまでに数億年という長い時間がかかりますが、松の油は数十年で取られるので、すごいエコですね。
現在でも、油を取り出した傷跡が残っている黒松が数十本、滋賀県で見られるそうです。
中にはいまだに油が染み出ている松もあるのですよ。
なんだか戦争の傷を負った松が泣いているように感じてしまいました。
貴重な資源は戦争ではない違うジャンルで有効に活用してほしいです。(文:兄貴6)

01・04・2004 「御柱祭」

今年は七年に一度の諏訪大社の御柱祭がとり行われます。
簡単に言うと山の森から大木を切り出して、引っ張って、坂を落し、川を越え、柱を建てる祭りです。
大木に乗った若者達が急坂を一気に下り、次々に凪ぎ飛ばされる姿をニュースでご覧になった方も多いと思います。
この「木落し」は4月3・4日(上社)、4月9・10日(下社)に見られます。
凄いエネルギーを感じるお祭りですよね。
なんと平成4年まで5度連続死者がでた勇ましいお祭りで、日本三大奇祭の一つに挙げられています。
御柱祭の重要なところは、みんなで協力して行うことで団結して生きるっていう事なんじゃないかと思います。
近頃個人主義だとか言って、みんな自分一人で好き勝手に生きているんだと錯覚しているような時代だからこそ、御柱祭にシンパシーを感じるわけです。
この大木の樹種はモミの木で、長さ20m太さ3m重さ10トン、樹齢は最低でも190年〜200年だといわれています。
御柱用材の調達は用材不足が深刻化しているそうで、「今後30年は大丈夫だが、その後30年が厳しい。ただしそれを凌げば新たな木が育つ」と言われています。
平安時代以前から続いた伝統のお祭りを今後も続けていくために、みんなで協力して木を育てていきたいものですね。 (文:木材バカ四代)

22・03・2004 「鉛筆」

ここ数年、エコブームとでもいいましょうか、環境問題から端を発して、いろいろ懐かしいものが取り上げられて注目されるようになりました。
もちろん木材業界も、古材の利用や建築廃材のリサイクル、また当「エコモク」サイトにも多数ご紹介しておりますが、端材などを使った再生品もグングン種類を増やしています。
だんだん皆さん、木材の持つ魅力に気付かれ始めたのではないでしょうか?
そういう私も先日、書きものをしようと思い、いつも使っているシャープペンではなく最近ほとんど触れていなかった鉛筆にしてみたところ、これがなんとも指にしっくりくるんですよ。
何かあったか〜いんですよ。
おかげでこのコラムもスラスラ書けております。
思わず、これは何の木だろう?と思い、調べてみると「インセントシダー」というヒノキ科の木でした。
この木はアメリカ・カリフォルニア州あたりに多く生息し、直径2m高さ20mにもなります。
ちなみに日本の鉛筆の年間生産本数は約4億本だそうですが、これを立木に換算すると54万本に相当するそうです。

おいおい、そんなに伐採しちゃっていいのか〜?」と、お思いでしょうが、大丈夫です。
しっかりと年間80万本植林しているそうですから。
…しかし、年間一人当たり3本以上使っている計算になるわけですが、そんなに使っていますかぁ?
さぁ、そこのあなたも今すぐシャープペンを鉛筆に握り替えてみてはいかがでしょうか。
一番手軽にできる木材とのエコ生活の始まりとなることでしょう!(文:正さん)

10・03・2004 「間伐材を牛の飼料に」

アメリカで発生したBSE(狂牛病)の影響により、我が青春の吉野家で牛丼が食べられなくなってしまいました。
思い起こせば学生時代、よく「並ツユダク」のお世話になったものです。
バイト代が入ると、吉野家スペシャル(大盛りツユダク・味噌汁・お新香の私オリジナルセット)を食べ、リッチな気分を味わった幸せなひと時を思い出します。
まあまたしばらくすればおいしい牛丼を食べられる日が来るでしょう。
ところで、間伐材を牛の飼料にするという宮崎県での取り組みが、三年かかって実用化されました。
間伐材を細かく砕き、蒸して柔らかくし、すり潰して草のように加工します。
通常の稲ワラ飼料を与えた牛と成長状態に差がなく、また動態が穏やかで、反芻が促され、排便状態も良好で、下痢が減り、毛艶が良くなったそうです。
この技術が開発された背景には、木材の輸入自由化により需要が低下し、間伐が停滞し、放置された間伐材が山林を荒廃させているという林業側の問題があります。
また、畜産業の側でも、現在稲ワラが入手困難になり、輸入牧草などを使用せざるを得なくなり、食の安全確保のためにも新しい飼料が求められていました。
近い将来、「やっぱり間伐材を食べている牛はうまいな〜」と言って、吉野家の牛丼をほおばる日が来るかもしれません。
楽しみです。(文:木材バカ四代)

01・03・2004 「材木屋と木こり」

先日、幼稚園の子が「材木屋さんのお仕事って木こりさんで、木を切って売っているんでしょ」と言っていました。
子供は面白いことを言うなぁと思いましたが、考えてみると、童話などで木こりはよく出てきたりするので、木に関係する仕事=木こりだと思ったのでしょうね。
一方材木屋の仕事は子供にも世間にもあまり認知されていないようです。
木こり(林業家)と材木屋は、就業人口が年々減少しているという点では共通していますが・・・。
これはヤバイ。
子供の授業を見に行く参観日があるように、親の仕事を見に行く参観日を作ろうかな。(文:兄貴6)

20・02・2004 「木と大根」

木は大根のように毎年収穫できるものではありません。
何十年、何百年の歳月を経て生長します。
その間、木を育てる人はただボーっとしているわけではありません。
まず「地ごしらえ」をしてから苗木を植える「植え付け」。
苗木の生長を妨げる雑草を刈る「下草刈り」。
木が大きくなって混み合ってきたら一部の木を間引いて、残った木の生長を促す「除伐・間伐」。
木の下枝を伐って節を少なくする「枝打ち」などの、気が遠くなるようなハードな作業をするのです。
私もボランティア林業を毎年体験しに行きますが、大変な作業を続けて出材した材木たちを、大切に使っていきたいと思っています。(文:木材バカ四代)

10・02・2004 「木製新幹線」

木製新幹線ってイメージできますか?
もちろん車体を木で作るわけではありません。(それはそれで楽しいかも)
今回ご紹介したいのは、2004年3月13日に九州で開業する九州新幹線「つばめ」の内装に地元の木が採用されたという話題です。
カバ合板を使った椅子、トイレの手すりは熊本産の桜材、仕切り壁には鹿児島産のクスノキなどなど、地元九州を意識した和風な仕上がりになるそうです。
九州に旅行に行く際はぜひ利用して、木のぬくもりを感じてみてください。
この決断をしたJR九州さんには心から拍手を送りたいです。
あぁ、私も早く九州新幹線に乗りたい!っていうか旅したい!っていうかまとまった休みがほしい!(文:木材バカ四代)

31・01・2004 「ウッドマイレージ」

飛行機に乗れば乗るほど「マイレージ」がたまって、ある程度たまるといろんな特典がもらえる制度があるのは皆さんご存知だと思います。
木材にも似たような考え方で「ウッドマイレージ」を普及させていこうという運動があります。
木材は日本から遠く離れた海外から輸入すると、輸送に膨大なエネルギーを費やす事になります。
これではせっかく木材を使っても、ちょっと環境にやさしくなくなってしまう。
ウッドマイレージは輸送エネルギーの縮小を目指す、つまり国産材のメリットを指標化するものです。
木材の輸送距離と木材の量を掛け合わせた数をウッドマイレージとし、なるべくその値を小さくする事を目指しています。
例えば北米材で建築した住宅は100、近くの山の木で建てた住宅は1、とするのです。
この考え方、面白いですね。
でも私は飛行機の「マイレージ」のように、たまればたまるほどメリットがある制度の方がいいと思います。
例えば鉄ではなく、木の家をつくったら100、国産の木材を使っていたら200、アルミサッシではなく木製サッシだったら5、とか。
1000ウッドマイレージためたら木造の家一棟プレゼント!なんて。
名づけて「エコマイレージ」ってのはいかがでしょうか。(文:木材バカ四代)

20・01・2004 「成人式と記念植樹」

今年は1月12日に各会場で華やかに新成人152万人の為の成人式が行われました。
私が成人式をしてから??年が過ぎ、今では大人の色気プンプンのダンディ・ガイになりましたが、成人式がくると昔の青かった時の事を思い出します。
ところで、下町江東区にあるティアラこうとう(旧江東公会堂)は昔、結婚式場がありまして、そこで式を挙げられた方が桜の苗木を植えるという記念植樹が行われていました。
猿江公園の周りの桜の木は、ここで結婚式を挙げられた方々が植えられた桜なのです。
桜の苗木が立派な大きな木に育っていくのを夫婦一緒に仲良く見て、特に桜の花が満開に咲く頃にはラブラブの時代を思い出して幸せな気分になれればいいですね!?
小さな桜の苗木が夫婦と共に生長し、人間のように四季折々の表情を見せて、春にはきれいな花を咲かせる、すばらしいですね。
辛くて寒い時期があっても、必ず花を咲かせる時期がやって来ると思えば、その辛さにも耐えられるってもんです。
木は人間のドラマを作る、なくてはならない存在のように思えてきました。(文:バタヤン)

10・01・2004 「日本人の木材使用量」

昔から木は日本人の生活と深く関わり、なくてはならないものです。
日本には世界に誇る木造建築物「法隆寺」があり、木の文化の国だと言われてきました。
でもだんだんそうではなくなってきています。
現在国民一人あたりの木材使用量は0.7立法メートルです。
ちなみにアメリカは1.6立方メートルで、カナダは2.7立方メートル、フィンランドでは6.5立方メートルです。
自然環境に負担の少ない再生可能な資源として、木材をもっと有効に現代生活に取り入れる工夫が必要だと思います。
 
さて、おかげさまで当サイトはどんどんアクセス数を伸ばしています。
エコモクのご注文もたくさんいただき、ありがとうございます。
そこで、 「22222番目の木が好きな人」になった方にプレゼントを用意しました。
<名刺入れ>
材質は無垢の楢材とウォールナット材です。表面にレーザーでお好きな文字や絵を彫られる、あなただけのオリジナル名刺入れができます。
手書きの絵や文字もそのままレーザーで彫られますよ。
22222番目にアクセスされた方は、ゲットした時間を記入したメールをくださいね。 (文:木材バカ四代)

01・01・2004 「木材からホルムアルデヒドが?」

新年明けましておめでとうございます。
突然ですが、今年のテーマは「愛」でいきたいと思います。
「好きです。木が好きです。あなたが好きです。自分も好きです!」
…本題に移ります。
去年はシックハウス症候群がマスコミに大々的に取り上げられるようになり、ついに法律まで改正される運動にまで発展しました。
シックハウス症候群の原因の一つとされているホルムアルデヒドは、接着剤や塗料に含まれ、人体への影響が心配されているものでもあります。
いったん走り出したらどこまでも突っ走るタイプの我々日本人は、ホルムアルデヒド=危険な物質→悪の代表=フセイン…みたいに徹底的に排除しようとしています。
まるでブッシュ大統領のように単純!
でも実は、我々の身体からも(ブッシュ大統領からも)ホルムアルデヒドは出ているのです。
もっと驚かされるのは、自然食品にも多くのホルムアルデヒドが含まれているのです。
例えばリンゴや梨には2〜8ppm、魚や肉は6〜14ppm、生シイタケは6〜24ppm、乾燥シイタケはなんと100〜230ppmも含有しているのです。
だからと言って、これらの食品を食べて中毒になったり倒れた人がいるでしょうか?
杉や桧の無垢材からもホルムアルデヒドは出ています。
でもやっぱり桧の香りは落ち着くし、何となくホッとさせてくれます。
この感情は科学的な数値では測る事のできないものです。
私がブッシュ大統領を嫌いだということも科学的な数値では出てこないでしょ。
でも大っ嫌いなのだー。(文:木材バカ四代)