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コラムバックナンバー 弊社の社員が木材についての記事を書いてまいります

第521話 「明けましておめでとうございます」 第547話 「CLTとTDLとELTの複雑な関係」
第522話 「春の海を聞きながら」 第548話 「伸びてる」
第523話 「合板再生工場」 第549話 「ポール師匠、新木場に現る」
第524話 「坂東から秩父へ観音巡礼」 第550話 「街路樹50年問題」
第525話 「マツのコモ」 第551話 「沖縄グッタリ旅」
第526話 「我が家のベースギター」 第552話 「ジョウロじゃないよジョウコだよ」
第527話 「木とお酒になりたい」 第553話 「みなさん木で虫除け」
第528話 「香りに誘惑されて」 第554話 「雑草と家紋」
第529話 「大雪の後で」 第555話 「非凡才盆栽」
第530話 「おっと値上げの悪口はそこまでだ」 第556話 「蝉はディズニーランドがお嫌い」
第531話 「世界の玉ちゃん」 第557話 「ドラえもんと福徳神社」
第532話 「光る職人技シリーズ第8弾」 第558話 「秋が来た、木を見に行こう」
第533話 「流通倉庫の屋根がつぶれる」 第559話 「杉の大群がエキナカに」
第534話 「エゾシカからの伝言」 第560話 「木のハガキで復興支援」
第535話 「桜が目印」 第561話 「ときがわ方式」
第536話 「学問の木なんて」 第562話 「がんばれ日本の製材所」
第537話 「西に新しい井戸ができた」 第563話 「ひさぎ」
第538話 「竹が怖い」 第564話 「ビールは木樽」
第539話 「まさかの虚偽報告!?」 第565話 「アスペンの割り箸」
第540話 「大工さんが6位入賞」 第566話 「木製スティックが好き」
第541話 「谷川岳の6年水」 第567話 「我が家は昭和の家」
第542話 「御苑とジイジイ」 第568話 「新築木造工場」
第543話 「木の折り紙」 第569話 「木のホットステイション」
第544話 「佐久間英樹とさくまひでき」 第570話 「桧石鹸で一年の垢を」
第545話 「榛の木」 第571話 「機雷掃海艇」
第546話 「イヌマキに癒される女性急増中」 第572話 「羊を食べつくす」


29・12・2014「羊を食べつくす」

いよいよ本年も終了です。

12月は平常業務以外にやることが多いので、いつもバタバタ。
それでも最後はみんなで忘年会。
社内忘年会を迎えると、毎年ホッとします。
事故もなく、みんな元気に年が越せるのがなによりうれしいです。
そして来年は未年。
精を付けて来年もピョンピョン飛躍の年にしようと、ジンギスカンで羊を食べました。
 
本年もみなさまありがとうございました。
来年もより一層お役にたてるようがんばりますので、よろしくお願いします。

22・12・2014「機雷掃海艇」

衆議院が解散してから民放のニュースで何度か党首討論を見ました。

首相が集団的自衛権について話す時、何度か機雷掃海艇は木でできていると言っていました。
気になり調べてみました。
機雷には磁気や音響に感応する物などがあります。
特に磁気機雷対策のため掃海艇は非磁性の木で作られるようになりました。
使用されている材は米松、ケヤキ、タモなど、当店でも集成材で取り扱いのある物ばかり。
ケヤキは好きで会社のマイデスクに使われています。
チャンスがあれば、掃海艇を見学してみたいです。
現在も多くの木造艇が活躍していますが、平成22年竣工した艇が最後の木造艇になるようです。
強度やライフサイクルコスト的に木から繊維強化プラスチック製に代わるようです。
これからも木造艇を作り続けてもらいたいものです。
作らなくなったら、木造船を作る技術を継ぐ人もいなくなってしまうのでしょうね。
素晴らしい技術は受け継いで後世に残してもらいたいものです。(文:兄貴6)

15・12・2014「桧石鹸で一年の垢を」

今年も大阪に本社のあるパワービルダー系の総勢約250人の親睦旅行に参加させていただきました。

行先は四国の香川県ことひら温泉で、まず羽田空港から飛行機で大阪伊丹空港へ移動。
飛行機に搭乗するのは何十年ぶりの体験だったので、離陸着陸の時は緊張しました。
そこからはバスで瀬戸大橋を渡り、大鳴門橋遊歩道から鳴門のうず潮を見学してからことひら温泉へ到着しました。
金毘羅宮は「こんぴらさん」と呼ばれて親しまれていて、海上交通の守り神として信仰されていて、漁師さんや船員さんなどの海事関係者の崇敬を集めています。
また、奥社まで登ると1368段にもなる参道の石段が有名ですね。
今回は時間の都合と自分の膝の調子が悪く最後まで登りきることができなかったので、次の機会があれば奥社までの参拝をしたいなと思います。
残念ながらの中途半端な参拝を終えて旅館の大浴場の洗い場に行くと、何やらヒノキの香りが漂ってきました。
ヒノキ風呂はなかったので何かなぁと思っていたら石鹸からのヒノキの香りでした。
ヒノキにはヒノキチオールと呼ばれる精油成分があって癒されますよね。
これまでもいろいろな所で紹介されていて皆さんご存じだと思います。
売店で販売していたのでお土産として購入しました。
この石鹸でさっぱりして明日からの仕事も頑張ろう!(文:ゴン)

08・12・2014「木のホットステイション」

昨年から始めている秩父34観音札所巡りも、お盆休みを利用して無事結願となる。

今年は12年に一度の午年総開帳と重なり、人出も多かった。
何度も通っていると秩父市内も詳しくなり、食事時にお店に入り、話をすることも出来るようになった。
地元の人々は秩父神社と夜祭りを誇りに思い、町がまとまっているようだ。
いつかは秩父夜祭りを見に行きたいと思う。
 
秩父のことを調べていたら「ちちぶ木の駅プロジェクト」にたどり着いた。
道の駅と同じで、地域の木製品を販売するところと思っていたが、違っていた。
「木の駅プロジェクト」とは、山で放りっぱなしになっている木(林地残材)を「木の駅」に出荷して、山をきれいにし、地域通貨を発行し地域のお店を元気にする試み。
全国50か所程で取り組まれている。
以前、裏高尾にある木材組合の保有林に、下草狩りや枝打ちに行ったが、作業環境は厳しかった。
急斜面で足場も悪く苦労したのを思い出す。(達成感は大きかった) 
買い取り価格¥6,000/トン、販売価格¥3,000/トン、差額は補助金で賄われるという。
財政上の問題や、林地残材が奥地化しているなどの課題も多いが、中には集落が活性化してきたところもある。
最初は地域外の力を借りてプロジェクトを立ち上げ、委員会で地域の人が話し合い、活性化する。
こんな取り組みが全国にもっと広がることを期待する。(文:Akio)

01・12・2014「新築木造工場」

先日、とあるお客様の工場が移転されました。

驚いたことに、東京の郊外にできたその工場はナント「木造」だったのです。
鉄筋全盛のこの時代に、私自身「えっ」というほどのかなりのオドロキでした。
中に入ってみると、まだまだ新鮮な木の香りがたっぷりと漂っておりました。
そして、天井が高いのでその木質空間にかなりの迫力を感じました。
柱は杉、梁はおそらくパインの集成ではないかと思いますが、たっぷりと積層されたそのぶ厚さが安堵感を増幅させてくれている感じがしました。
お客様いわく「やっぱ、木はいいッスね〜。なんかいやされますよ〜」
「ですよね〜」と私。
ただ、その時の私にはひとつ気になることが…
杉はともかく、パインと言えば輸入材…
う〜ん、せめて国産材使って欲しかったな〜。
さらに気になることがもうひとつ。
材木屋のうちから何も納入できてないじゃんか!
納入どころか相談もなかったよ〜(泣)
社長のしかめっ面が浮かんできた私は足早に帰路についたのでした。(文:正さん)

25・11・2014「我が家は昭和の家」

私が小学生の頃、家族で都電に乗り、日本橋にある白木屋デパートに連れてってもらったことがありました。

そのころ都電が大好きで、車窓から見る景色が懐かしく思い出されます。
高度経済成長期と言われる、勢いのある時代でした。
高度成長期と呼ばれる昭和30年から47年の住宅は、まだまだ木材が良く使われていました。
木造住宅を一軒建てると100万円で建てられました。
当時、サラリーマンの給料が1万3千円くらいだった時代です。
私にとって家を建てるのは夢でした。
 
昭和の家にはまだ和室が標準で付いていました。
和室は無垢のヒノキやケヤキがよく使われます。
今の人は「床の間」なんて知らなかったりして…。
床の間を作るのは大工さんの腕の見せ所でした。
今は和室を作る大工さんが少なくなってきました。
そんな我が家は築40年。
もちろん床の間がありますが、今はタンスが占領しています。
丈夫に作られているので、まだまだリフォームしなくても平気な我が家です。
当時の大工さんに感謝ですね。(文:バタヤン)

17・11・2014「木製スティックが好き」

ウィスキーが美味しく感じる今日この頃。

ビールだとすぐお腹がいっぱいになるので、ハイボールを飲む機会が増えています。
最近、サントリーの「山崎」が、世界最高のウィスキーに選ばれました。
ウィスキー、来てます。
 
そんなウィスキーのお話で、すごい商品が発売されました。
1日浸けておくだけで安物ウイスキーが高級品の風味に変わる木製スティックが開発されたのです!
その名も「Whiskey Element」。
開発したのはアメリカのTime&Oak社です。
 
安物ウイスキーは味が劣るだけでなく、豚やネズミの糞に存在するメトキシフェニルアセトアルデヒドオキシムと、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドが多く含まれているそうです。
一方で高級品には、こういった化学物質がほとんど検出されない。
その理由は、樽で長期熟成される高級ウイスキーは樽の木材が毒素を吸収するからで、さらに樽の香りが液体に移ることで味と風味が増すのです。
 
そこで、クシのように水平に切れ目が入ったオーク製の Whiskey Element を開発。
Whiskey Element を入れると、切れ目の隙間から液体が上昇する毛細管現象によってウイスキーがスティックに浸透し、不純物を取り除いてくれるのです。
実際スティックを24時間浸けた安物ウイスキーからは、アセトアルデヒドをはじめとする不純物は検出されず、3年間樽で寝かせたウイスキーと同じ味と風味が期待できるそうです。
しかも、オークとバニラ、メープルとスモーキー泥炭の4種類からフレイバーが選べるのです。
 
Time&Oak社さん恐るべしです。
いや、木材の可能性恐るべしです!(文:木材バカ四代目)

10・11・2014「アスペンの割り箸」

先日、スーパーに買い物に行った時に、ふと「アスペンの割り箸」が目にとまりました。

とってもエコロジーですよ…というような謳い文句。
割り箸は端材を利用した国産のものが一番エコロジーだと思いますが…。
アスペンは、ホワイトポプラとも言われていてとても成長が早い木です。
またほとんどが人工林で植林されている木です。
木材としての特徴は、外見が白く綺麗で、材質としては軽くて柔らかい。
加工がしやすく、割れは少ないですがパサパサしているイメージです。
遮熱性が高いので、箸やマッチ棒の軸木、サウナなどの内装にも使われています。
身近に使われている木材のひとつですね。
アスペンは成長が早い分、耐久性は低く長期的に使用するものには向かない材ではあります。
逆に長い年月をかけて育った木は、それだけ年輪を詰んでいます。


年輪の詰み具合は、そのまま木の強さとなって木材に引き継がれます。
木材になる前の木の成長段階まで知っておくと、その木材の特性を活かすのに役立ちます。
私が今まで全然気にしていなくて、佐久間木材に入社して教えてもらった事の一つでもあります。
またそういう知識を広げるのも楽しみのひとつにもなりますね。(文:くりすけ)

04・11・2014「ビールは木樽」

恵比寿様の絵が描いてあるエビスビールはご存知かと思いますが、JR山の手線の恵比寿駅が、エビスビール工場からビールを出荷する為に作られた駅だったとは知っていましたか?

先日、恵比寿ガーデンプレイス内にあるエビスビール記念館へ行って来ました。
エビスビールは明治23年に最初に発売されたそうですが、エビスビールの歴史を振り返りながら明治時代に思いを馳せました。
記念館にはその頃生ビールの入っていた木樽が3つ置いてありました。
木樽に入っているものって美味しそうに見えますよね。
日本酒、醤油、ワイン、そしてビールも。
現在は便利なスチールタンクが使われていますが、木樽熟成ならではの味を出すために、いまだに木樽を使い続けてつくられたビールもあるそうです。
ちなみに、木樽は年輪が密で、節がなく、木の目がまっすぐ通った最高級のナラ材が使われています。
 
ところで、エビスビールのラベルに描かれている恵比寿像は「どうか皆様がえびす顔で毎日を過ごせるように」の願いを込めているそうです。
エビス様を思い出しながら「ぷは〜、うまぁ〜」って言いながらビールを飲み、毎日えびす顔でいましょう。(文:菊ちゃん)

27・10・2014「ひさぎ」

有名なグループの中には、どうしても地味で目立たない人が存在します。

ビートルズで言えばリンゴ・スターさん。
たのきんトリオで言えばの野村義男さん。
キャンディーズの藤村美樹さん。
関東では群馬県さん。
戦国武将では上杉景勝さんなどなど。
実力がありながら、目立たない人がなぜか出てきてしまいます。
さて、木偏に四季の漢字がつくグループでも同じ現象が起こっています。
木偏に冬で、柊。
木偏に春で、椿。
同じく夏で、榎。
どれも人名や芸名、CMなどでも見聞きする有名な字です。


では木偏に秋では何と読むかわかりますか?
答えは楸(ひさぎ)です。
これは、ノウゼンカズラ科のキササゲ、またはトウダイイグサ科であるアカメガシワの古名とされています。
キササゲやアカメガシワは、河川敷や山野でよくみかける木です。
秋という字をあてるようになった由来は調べてみましたが、私にはよくわかりませんでした。
特に秋と関係が深いようにも思えないのですが…。
とにかく秋も深まってきたことですし、キササゲやアカメガシワを河川敷や山で見かけた際は、「これをかつては木偏に秋で楸と読んでいたのか」と感慨にふけってみようと思っています。(文:ドサンコ)

20・10・2014「がんばれ日本の製材所」

全国一の森林面積を誇る高知県に昨年9月、大規模な製材工場が誕生しました。

敷地面積3万9000平方メートル、工場をフル稼働すれば10万立方メートルの原木から5万立法メートルの製品を生産できるそうです。
住宅用に地元の杉と桧の無垢材を中心に製造販売をして1年経過しました。
四国のお客さんを訪問した際に拝見した新聞によると、6月までは売上計画を上回る月もあり好調とのこと。
国産材が順調に売れているのは喜ばしいことです。
今後、売上高10億円と原木消費量5万立法メートルを達成できると話しています。
ぜひ達成してもらいたいです。
ただ、既存の中小零細製材工場とは共存してほしいものですが…。
一般的に高知と言えば坂本竜馬、カツオのイメージが強いですが、加えて材木の言葉が入るように願います。
これから東京オリンピックのために木材を大量に使用すると思われます。
なるべく国産材を中心に使用してもらいたいと思います。
日本の山が良くなりますし、景気回復にも繋がると思いますので。(文:兄貴6)

14・10・2014「ときがわ方式」

皆さんが学生の頃の校舎はすでに鉄筋でしたか?

私も鉄筋コンクリート校舎で育ちましたが、小学校低学年の頃は机と椅子は木製のものでした。
その鉄筋コンクリートの校舎で最近注目を集めている事があります。
埼玉県のときがわ町で生まれた学校リフォームの「ときがわ方式」です。
ときがわ方式とは、低予算かつ短期間で木のぬくもりを生かした建物に生まれ変わらせるという改修工事です。
1973年に建てられた築35年の体育館は、雨漏りや床のきしみなどの傷みが激しく、調査に訪れた設計士も建て替えを進めると即答するほどでした。
しかし、4億円かかる新築は難しいと判断した町は、1億円をかけて大規模改修をしました。
そのうち1千万円をときがわ産の木材を使い、壁や床の表面に木材を張った内装の木質化を実施して木造風にリフォームしたそうです。
利点は視覚的な温かみがあり、保湿効果でウイルスの発生を抑制できたり、冬は廊下の結露もなくなり滑って転倒しにくくなったりなど様々あるそうです。
このときがわ方式は2000年、町が発案しました。
ときがわ町も林業が衰退していて地元産木材の需要喚起策としてはじめられたそうです。まさに地産地消で素晴らしい政策だと思います。
私もこんな木質校舎で勉強したいたら成績もよくなっていたのかなぁなんて思いました。(文:ゴン)

06・10・2014「木のハガキで復興支援」

先日、お客様の建設会社の事務所に打合せに行ったところ、机の上に木の葉書がありました。

木材のイベントとかでは良く見かけますが、建築屋さんで見るのは初めてです。
先方の部長さんに聞いたところ、3.11の大津波で被災し瓦礫化した岩手県の大船渡の松並木を葉書に利用しているとか。
部長は大船渡のご出身で、その関係で大船渡の復興支援プロジェクトに関わっているそうです。
東京方面で復興支援のイベントがあると、会社の休みを利用して手伝いに行くそうです。
でも3年を経過するとイベントに来る人が少なく、売り上げも減っているとか。
そこで、部長の会社でも木の葉書を置いているそうです。
私は喜んで、素敵な木の絵はがきセットを買いました。
家に帰り、「木の葉書」大船渡の復興支援を調べると、「ぼんずプロジェクト」の一環で震災の翌年、地元の人達が立ち上げたものだそうです。
「ぼんず」とは「絆」を英語にした「BONDS」のこと。
物販の売り上げの10%を大船渡市の復興事業に寄付をしています。

ネット上でWEB商店街を開いたり、全国のイベントに出品しているそうです。
9/28には大船で開催された「大船to大船渡 岩手県復興支援産業祭り」に参加。
部長も言われましたが、東日本大震災を忘れることなく、末永く支援に係わって行きたいと思います。
今年の年賀状はこの「木の葉書」を使います。(文:Akio)

29・09・2014「杉の大群がエキナカに」

それは、わたしの第2のふるさと新潟へ行ったときでした。



自宅の最寄り駅のような通い慣れた駅の改札を出たとき、妙な違和感が強烈にわたしを襲ったのです。
視界がやけに「茶色くなった」と思った瞬間、杉の大群に襲われたのです!
地元新潟県産杉を使った待合室の幅5メートルはゆうにありそうな長〜い椅子。
さらに真正面にある弥彦神社の大鳥居の脇には、ただの真っ白だった太い支柱の側面が杉でビッシリ覆われ、その大鳥居を見事に引き立てていたのでした。
多少薄暗くなってはいましたが、今までの殺風景さに比べればその差は歴然です。
どちらかというと、金属加工製品の街というイメージがあるこの地に、こういった杉などもふんだんにあるんだぞ〜と、アピールしているかのようにも感じました。
帰るときに、長椅子に座ってみました。
木と木の間にお尻の肉が挟まってイタイ!
座りごごちは決してよくはなかった。
でも、なぜかなかなかその場を離れることが出来なかったのでした。(文:正さん)

22・09・2014「秋が来た、木を見に行こう」

隅田川花火大会、浅草サンバカーニバル、深川八幡祭など下町の夏のイベントが終わりました。

そしていよいよ秋一番のイベント?「木と暮しのふれあい展」が、10月4日・5日と木場公園で行われます。
去年のこのイベントでは、マホガニー材で作られた希少で貴重な木製自転車を発見しました。
木と暮しのふれあい展は、木のぬくもり、木の香り、木の良さを肌で感じてもらうお祭りです。
去年のチャリティーオークションではケヤキ、ヒノキ、スギ、マツなどの切り落し材がたくさんありました。
四方削したらかなりいい材になります。
今年も狙い目です。
このイベントは東京都の各木材団体が協力して出店していますが、ご存じのように2020年に東京オリンピック、パラリンピックが決まっています。
大変楽しみです。
東京オリンピックにぜひ木造施設を造ってもらいたいです。
日本の木の文化を世界の人々に知ってもらうためにも、国産木材を大量に使ってほしいです。
6年後、私の地元江東区の有明に予定される競技場をマホガニーの自転車で見に行きたいと楽しみしています。(文:バタヤン)

16・09・2014「ドラえもんと福徳神社」

もうすぐ、福徳神社が完成します。

場所は日本橋室町のコレド室町の隣です。
創建は平安時代。
かつては広大な敷地にご鎮座されていたようなのですが、魚河岸の町・商人の町と変遷する中で規模が縮小され、近年は駐車場ビルの屋上にあったそうです。
この度、コレド室町など近隣が再開発されるにあたり、地元の方々や三井不動産が話し合い、再建が決まったとのこと。
 
写真はコレド室町2の4階から、無礼ながら見下ろした写真です。
白木が神々しい!
完成時には鎮守の森もできるそうですから、オフィス街に憩いのスペースが出来上がることでしょう。
楽しみです。
そして、早くどんな木が使われているのか、近くで見たい!
 
ところで、コレド室町には映画「ドラえもん」を見に行ったのです。
キレイな映画館です。
昔の映画館とはすごく違う。
浅草の映画館は館内で煙草を吸っている人もいたし、しゃべっている人もいたし、外の音もかすかに聞こえました。
それでもあの雰囲気、好きでした。
みんな余裕があったように感じます。
 
浅草の映画館にはよく「男はつらいよ」を見に行ったものです。
「男はつらいよ」の舞台になった土地土地も、味があって好きです。
今でもちょっと離島に行くと、路地裏で寅さんに出会えそうなところがあってうれしくなります。
 
さて、映画「ドラえもん」では未来都市が3D映像で描かれています。
とってもキレイですし、便利ですし、そんな世界はいつか実現するのでしょうが、ワタシはやっぱり木の塀があるような細い路地裏のある町が好きです。
 
うちの「木のヘイ」が広まっていけばいいな・・・。(文:木材バカ四代)

08・09・2014「蝉はディズニーランドがお嫌い」

夏も終わりですが蝉のお話。
前に住んでいたところが公園の前のマンションの4階でしたので、蝉の鳴き声はすごいし、ベランダで洗濯物を干していたら、虫が苦手なのに自分の背中にとまって鳴かれることもしばしばありました。
現在は周りがブルーベリー畑で木がないので、逆に蝉の鳴き声がすごく遠くに聞こえてむしろ少し寂しいくらいです。
蝉にもやはり好みの木があって、東京によくいるアブラゼミは広葉樹でいうとソメイヨシノ、針葉樹だとスギ・ツガ・モミノキなどが特に好みでよく見られるとか。
蝉を捕まえようとしている子供たちは是非ピンポイントで好みの木の前で待っていると良いでしょう。
意外にもイチョウにはあまり居ないみたいです。
東京の街路樹はイチョウが多いので、少し不思議な気がします。
都内の公園は意図的にいろいろな樹種の木が植えられているので、蝉にとっては沢山のご馳走がある夢の楽園かもしれません。
ですが人の夢の国“ディズニーランド”は海風の影響で、塩に強いマツ系の樹種が意図的に植えられているのでセミには夢の国ではないみたいですね。(文:くりすけ)

01・09・2014「非凡才盆栽」

新緑風盆栽展という、植物を形づくる粋なアートを見に行って来ました。
ロビーに入ると豪華な盆栽が出迎えてくれました。
緑の中に桃色の花をつけた、とても鮮やかな盆栽も楽しむことができました。
五葉松や黒松や楓などが多く、盆栽展を初めて見る私には十分見ごたえのある作品ばかりでした。
特にその中で気になったのは、幹や枝の部分が白骨化した盆栽で、うねりが美しく普通の木では見られない作品でした。
その展示場には外国の人達も写真を撮りながら楽しんでいる様子でした。
実は、盆栽というと日本ならではの趣味のイメージを持たれている方が多いかもしれませんが、今やヨーロッパを中心に愛好家が増えています。
BONSAIはそのまま海外でも通じる日本語のひとつになっています。
又、最近は日本でも若手盆栽家による、手軽に楽しめてマンションにも合う盆栽が誕生し、女性や若者のファンが急増していると言われています。
盆栽は人が勝手に創り上げるのではなく、木が持っている魅力を引き出します。
アートとして人気あるBONSAIをチャレンジしてみてはいかがでしょうか?(文:菊ちゃん)

25・08・2014「雑草と家紋」

お盆に実家へ帰省してきました。

墓参りにも行ったのですが、墓地にあるそれぞれのお墓にはさまざまな家紋が彫られていました。
実家の家紋は、木瓜紋(もっこうもん)とよばれるもので、これは家紋によく使われる十大紋と呼ばれるモノの一つです。
十大紋とは、「鷹の羽、橘、柏、藤、おもだか、みょうが、桐、蔦、木瓜、かたばみ」であるとされているそうです。
このうち鷹の羽をのぞいて、全て植物。
日本の家紋は植物をモチーフにしたものが多いのかもしれません。
また十大紋のうち、「おもだか」と「かたばみ」は雑草なのだそうです。
特に戦国時代の勇猛な武将は雑草の家紋を好んだとか。
「おもだか」は田んぼに生えるしつこい雑草。
「かたばみ」は畑や道ばたに生える小さな雑草。
戦国武将は、雑草のもつ生命力に子孫繁栄の思いを託したのかもしれません。
ただ、雑草は強そうに思われていますが、実は植物の世界では“強い”植物ではなく、植物同士の争いには弱いのだそうです。
森や林などの水や光を巡る植物同士の生存競争が激しいところでは、むしろ“弱者”なのだそうです。
そのため雑草は、他の植物が生えてこない場所である田んぼや畑、道ばた、民家の庭などに活路を見いだしたのだとか。
強さとは何か?を考えさせてくれる話だと思います。
また自分の強さを発揮できる場所の大切さがよくわかる話でもあると思います。
参考図書「弱者の戦略」稲垣栄洋 新潮選書(文:ドサンコ)

18・08・2014「みなさん木で虫除け」

パーキングエリアのトイレに立ち寄った時に入口で見かけました。
始めは花が置いてあると思ったのですが、札を見ると何かが違う。
虫よけとして楠の木の木屑が置いてあると書かれていました。
木屑だからチップかと思いきや、楠の木の輪切りが2個置いてありました。
奥に入っていくと虫が殆ど居ない。
見かけたのは蛾の1匹だけでした。
楠の木は防虫剤として使用される樟脳が取れる木。
鼻を近づけてみたら輪切りからも樟脳の香りが微かにしました。
偶然に虫がいなかったのか、楠の木の効果なのか、その場で実証はできません。
ですが楠の木の効果だとしたら、虫除け剤をあれこれ買うより、各家庭に楠の木を1本置いておけばいいのにと思いました。
楠の木は神社の御神木になる木でもあり、かなり大きくなります。


家庭に植えるのは無理そうです。
玄関に虫除けとして楠の木の輪切りを飾っておくのもオシャレではないでしょうか。 (兄貴6)

11・08・2014「ジョウロじゃないよジョウコだよ」

先日あるお客様から「ジョウコって何?」というお問合せがありました。
「上小(ジョウコ)というのは木材の等級の事で、小さい節がある上小節の事ですよ」とお答えしました。
そのお客様は普段あまり材木を扱う仕事はしていない方で、意味がわからなかったそうです。
木材には節の有無により大きく分けて4つの等級があります。
節がない物を無節(ムジ)、小さい節があるのを上小節、その次に小節、節が大きくあるものを特一等と呼んで分けています。
さらに細かく内装に使用される造作材には節の有無により分類されています。
当然節がないムジは価値が高く値段も上がってきます。
ちなみに節にも枝が生きたまま包み込まれたものを生節(いきぶし)と言い、木目に溶け込んでいます。
枝が枯れてから包み込まれたのは死節(しにぶし)とい、死に節は製材した時には抜け落ちてしまいます。
最近では節があったほうが自然で良いという趣向もあるようです。
このようなランクを理解して木材を適材適所で使ってくださいね。(文:ゴン)

04・08・2014「沖縄グッタリ旅」

先日、30年ぶりに沖縄に行って来た。


空港に昼頃に着くや、あまりの暑さにグッタリ。
建物の中や車中のエアコンに感謝、感謝。
日中、歩いてるのは観光客のみ(中国語や韓国語が多かった)。
沖縄は車社会とは聞いていたが、本当の意味が分かった(冷房なしでの移動は無理)。
昼食に沖縄そばを食べに行く。
人気店らしく、午後2時過ぎなのに満席状態。
民家風の店舗で、大広間に通され、肉のはみ出ているソーキそばを食べる。
満腹したところで回りを観察すると、杉の柱に杉の梁(天井板は無い)。
沖縄には杉はないので、本土の方から運ばれてると思われる。
木目が荒いので地理的に近い、九州の杉か。
観光の途中でホームセンターに寄ったところ、材木は杉材ばかりだった。
シロアリやキクイムシの害を受けずらくする為か、加圧防虫処理されている(色がこげ茶)。
翌日の昼食に古民家を利用したピザ屋さんに行く(人気店で30分程待つ)。
小高い丘の上にあり、海を一望でき、風通しが良いのでクーラーもなし。
赤い屋根瓦の木造平屋、軒先が長い(これが沖縄の代表的な木造住宅)。
沖縄戦により、木造建築は皆無になり、戦後の急造住宅は度重なる台風で徐々に鉄筋コンクリート造りが増えている。
沖縄には琉球松(県木)があるが、沖縄戦で減少し、戦後植林もしたが松くい虫の被害も大きいと言われている。
その為か、建築材としてよりも、家具・木工品に使われているとか。
沖縄の住まいは、暑さと湿気、そして台風との戦いである。(文:Akio)

28・07・2014「街路樹50年問題」

街路樹50年問題ってご存知でしょうか?
一か月位前にテレビのニュース番組の中で報道していたのですが、「人々のためにがんばって働いてくれてきた街路樹が台風などが来たときに倒れてしまい、逆に人々にとって凶器となってしまっている」という話です。
いま都心部にある街路樹のほとんどは、東京オリンピックのころ植えられたものだそうで、ちょうど今年で50年になります。
樹木医が点検してまわったところ、かなり腐食が進行し危険な街路樹が少なくないとの診断結果が出ているそうです。
大自然の中にあればもっともっと寿命も長いはずなのですが、都心の劣悪な環境がその寿命を縮めてしまったのではないかと言われておりました。
先日も府中の国天然記念物に指定されているケヤキ並木の1本が突然倒れたそうです。
ケガ人がいなかったのが奇跡と言えるほど、人のにぎわう場所で倒れたのだそうです。
街路樹が突然倒れてくるなんて、誰も想像しませんよね。
でも、まだ東京はいいほうのようです。
財政難の地方の市町村では、樹木医に診断をお願いする費用もなかなか捻出できないのだそうです。
にわか知識を詰め込んだ役場の職員さんたちが、暇を見て一生懸命に街路樹の点検にまわっておられました。
とにかく、人にやさしいはずの木が凶器となるのだけは何としても避けたいものです。
木を扱う仕事をしている私たちも何かできないか考えてみる必要を感じました。(文:正さん)

22・07・2014「ポール師匠、新木場に現る」

木材の町、新木場駅前には、高さ10メートルほどのトーテムポールが飾ってあります。

何故新木場に飾られているのが不思議に思いました。
新木場にトーテムポールが飾られた理由は、カナダのブリティッシュコロンビア州から友好親善と両国の木材産業発展のシンボルとして贈呈されたからのようです。
トーテムポールは北アメリカの北西沿岸部に住む先住民が作る彫刻の柱のことです。
彫像の多くは、トーテムポールの持ち主の紋章です。
ちなみに江東区にはトーテムポールが3体あるそうです。
 
トーテムポールに使われている木材は米杉(ベイスギ)です。
レッドシダーとも呼ばれています。
ウッドデッキやガーデニング材として人気がある素材で、耐久性が高いです。
軽くて加工性がいいのも特徴です。
 
でも、うちの会社では米杉よりもぐっと耐久性のある、アセチル化木材を扱っています。
木の塀やウッドデッキなどで使ってみてはいかがでしょうか。
トーテムポールのように家のシンボルとなるでしょう。(文:バタヤン)

14・07・2014「伸びてる」

木材を売る際、例えば下記のように表記します。

幅910ミリ×長さ1820ミリ。
でも実際に採寸してみると、幅915ミリ×長さ1825ミリだったり、幅908ミリ×長さ1818ミリだったりします。
どうしてかと言うと、下記の三つが挙げられます。
 
・木材の収縮対策
・製造機械の性格
・輸送中の傷対策
 
木材は大気中の湿気を吸ったり、自らの含水率を吐いたりする性格があります。
湿気を吸えば大きくなり、吐けば小さくなります。
(その際に反りというまた別の問題が発生します)
そのため、製造時には少し大きめにカットしておかないと、使う時にサイズが違ってしまう可能性があるのです。
 
次に、木材の規格サイズは量産します。
製造機械は大きく、カットする刃も厚いものを使います。
一枚一枚が多少ずれることがあります。
正確には直角も出ていません。
 
あと、お客様の手許にお届けするまでに、サイズが大きいので傷つけてしまう可能性があります。
現場で大工さん等がカットして使うことをメインに想定しているため、大きめにしておくのです。
また、カットする際には鋸目が削られるため、少し大きめにしておきます。
 
そうは言っても、エンドユーザー様にお使いいただくケースが増えています。
ジャストサイズだと思われて購入される方もいらっしゃいます。
あらかじめお伝えしておかないといけませんし、今後はジャストサイズが主流になってくると思います。(文:木材バカ四代)

07・07・2014「CLTとTDLのELTの複雑な関係」

最近の木材業界の話題といえばCLT(クロス・ラミナ・テインバー)。

少し厚めの板(ラミナ)を、強度を出すために木目を90度交互に接着剤で貼り合わせて作るボードのことです。
集成材の一部と紹介されていますが、どちらかというと合板の方が近い気がします。
当社で取り扱っている三層パネルが非常に近い形です。
辺材・芯材・節有りと材料を選ばず製造でき、木材なので加工もしやすくコンクリートよりも軽いといういろいろな利点があるそうです。
農林水産省のホームページなどを見るとCLTはヨーロッパ等で既に流行っていて、木材業界の活発化の良い起爆剤にしたいという気持ちが感じ取れます。
この材料は構造用として使えるのですが、そうしたら木肌とかが隠れて何かもったいない感じ。
今年1月にJAS規格にも認定されました。
国の力の入れようをみると普及するのは、思っているより早くなりそうです。

間伐材の問題や林業の活性化に上手く繋がっていけば良いと思います。(文:くりすけ)

30・06・2014「イヌマキに癒される女性急増中」

小田原に行った時、小田原城内にあるパワースポットのイヌマキの木を見ました。

イヌマキとは高木になるマキ科マキ属の常緑針葉樹で、比較的暖かい地域に分布する事を知りました。
その木はお堀端通り沿いの赤い橋を渡り、小田原城跡公園の正面を入り、歴史見聞館を過ぎてすぐ目の前にあります。
小田原市の天然記念物に指定され、幹回りが4.5メートルもある市内最大のイヌマキで、主幹は左巻にタオルをねじったような縦じわが浮き出ていました。
樹齢は400年くらいで、堂々と均整がとれ猛々しく立つ姿は壮観です。
この城の歴史を物語っているようでした。
ちなみにマキ材は湿気に対する強さがヒノキやヒバに匹敵すると言われており、風呂桶などに用いられたり、強い抗蟻性を持ち、住宅の天敵であるシロアリに強く、住宅等にも用いられています。
そんな巨木にパワーをいただいて、イヌマキにはこれからも長生きしてほしいと思いました。
その後元気になった私達は、小田原城に向かいました。(文:菊ちゃん)

23・06・2014「榛の木」

「榛」。

この漢字、読めますか?
僕は全く読めませんでした。
これは「はん」と読みます。
ハンノキは、カバの仲間で日本各地や中国、朝鮮などに多く分布し、世界的にも主に沼地や湿地に自生しています。
ハンノキは湿地帯で森林を形成する数少ない木で、名前の由来には昔の言葉で「開墾」を意味する「墾(はり)」が由来という説があります。
ヨーロッパの先住民族であるケルト人の神話にもハンノキがよく出ているようです。
また農耕民族だった彼らにとって、肥料にもなるハンノキは大切だったようで、妖精の木として切ることはなかったとか。
アイヌの人たちは、ハンノキは赤ん坊のおしゃぶりの材料として使ったり、切ると赤い水がでることから皮を煎じると増血剤になると考えて、産後の女性に飲ませたりしていたそうです。
そのためアイヌ語で榛の木はケネ(血の意味)と呼ぶそうです。
現在の日本での用途は、建材やパルプ、当店でも販売しているパーティクルボードなどに使われています。
ヨーロッパではアルダーと呼ばれ、当店姉妹店のcomokuの雑貨の中でも扱っているメジャーな材料です。(文:ドサンコ)

16・06・2014「佐久間英樹とさくまひでき」

近ごろ、お気に入りの人がいます。
先代の社長と同じ名前「さくまひでき」さん。
出身も自分と同じ埼玉県なので親しみを感じます。
最近出した曲はスターダストレビューのカバー曲「木蘭の涙」を歌っています。
木蘭は中国原産の落葉低木で、花が蘭に似ているのが由来であると言われています。
現在では蘭よりも蓮の花に似ているとされ、木蓮と呼ばれるようになりました。
花の咲く季節は4月から5月頃、上品な芳香を放ちます。
我家の近くに木蓮の木があり、毎年花を咲かせ心地よい香りを漂わせ癒してくれます。
香りが良いので人気があり、香水にもなっています。
花の命は3日と短く、散る時は花びらが大きいので桜のように優雅ではありません。
モクレン属の花は最古の花木と言われていて、白亜紀の地層から化石も発見されています。
歌の木蘭ですが、愛しい人を木蘭の花が咲くころになると毎年思いだすという悲しい内容ですが、とても素晴らしい歌です。
一度聞いてみてください。(文:兄貴6)

09・06・2014「木の折り紙」

先日移動中の車内でラジオを聴いていたところ、埼玉県飯能市で行われるイベントの特集が放送されていました。

その番組のプレゼントが飯能市の特産品である西川材で作られた「木の折り紙」ということで興味をそそられて、応募しましたが残念ながら当選はしませんでした。
その後、調べてみたところ木の折り紙はスギとヒノキの2種類があり、その天然木を0.2ミリに超極薄加工したもので、紙のように折ることができるそうです。
今度実際に手に入れて子供と折り紙を楽しみたいと思っています。
ちなみに、この飯能市近辺で産出されているスギやヒノキは西川材と呼ばれていますが、なぜ西川材と呼ばれているかをご存知ですか?
西川材は江戸時代からの産業物でした。
江戸に運び込まれる時に入間川や高麗川、越辺川から荒川を経て運ばれました。
つまり江戸の西の川から運んだことから、いつしか「西川材」と呼ばれる様になったそうです。
当時は飯能から江戸の街が見渡せて、火事が起こるといちはやく西川材が運ばれて、江戸で火事が起こると飯能に蔵が建つという逸話があるそうです。(文:ゴン)

02・06・2014「御苑とジイジイ」

先日、テレビを見ていると「木のおもちゃ」のイベントを告知していた。



孫の誕生日プレゼントを思案中だったので、面白そうなので新宿御苑で行われているロハスデザイン大賞に行くことにする。
新宿御苑は小学校の遠足以来である。
その当時の記憶は全くないが、中に入ってあまりの広さ(18万坪)にびっくり。
新宿御苑のルーツは、江戸時代の内藤家の下屋敷から始まる。
明治時代になり、その敷地は明治政府、当時の宮内省への所管となり、皇室庭園となる。
戦後は、大蔵省、厚生省、現在は環境省の所管になり、管理は国民公園協会が行っている。
苑内は仏式整形庭園、英風景式庭園、日本庭園と大きく三つのブロックに分かれ、(境はよく判らない)大きなケヤキや、ユリノキ等が点在している。
あちこちに芝生広場があり、裸足でくつろぐ子供連れの若い夫婦が沢山いる。
(自分は場違いだと感じる)
又、天皇や皇族の休憩所として明治29年に創建された洋風木造建築の「旧洋館御休所」がある。
(見学をしたかったが第2・4土曜日しか公開していない)
イベント会場の「木のおもちゃ」が沢山展示されているところに行く。
即売もしているが、価格の高さにびっくり。
大量生産、大量消費に慣れた私の思考回路では躊躇してしまう。
ほしいと思った幼児用の組み立て式のイスは、孫のいる沖縄までの飛行機代と変わらない。
(LCCなら往復)
良いものは一生使えるとは言っても、幼児用のイスは大人になったら座れない。
アンパンマンのプラスチック製おもちゃなら、孫の笑顔が想像できるのだが、私は材木屋、木のおもちゃと決めている。
まだ、誕生日までには時間がある。
ジィジィのプレゼントに喜ぶ孫の顔を思いながら、新宿御苑を後にする。(文:Akio)

26・05・2014「谷川岳の6年水」

それは高速関越道の上り関越サービスエリアにありました。



下りはちょいちょい利用したことがありましたが、上りは初めてでした。
敷地のはじっこのほうで大勢の人が群がっており、「???なんだろう?」と思い近づいてみると、みんなペットボトルを持って行列を作っていました。
そうです、湧水を汲んでいたのです。
 
ここ谷川岳は群馬県と新潟県の県境近くに位置し、日本百名山のひとつで標高は2000mに満たない中級の山岳ではありますが、年間5万人の登山者が集まるスポットであります。
また日本3大岩場のひとつにもなっており、冬の遭難事故も多く別名「魔の山」とも呼ばれているそうです。
植物分布は、広葉樹帯〜針葉樹帯〜灌木樹帯(成長しても3m以上にならない木)と分布されていくのが普通ですが、ここはミズナラ、ブナなどの広葉樹帯から針葉樹帯を飛び越しいっきにミヤマホツツジやコメツツジといった灌木樹帯へと広がっているそうです。
その気象のきびしさから1500mより上は森林が育たないため、アルプスなどの3000m級の山と同様に多くの高山植物が見られるそうです。
 
そんな谷川岳に降り積もった雪がとけ水となり、山の中を6年かけて濾過されて湧き出てきているのです。
おいしくないワケがありませんよね。
ようやく人がいなくなったすきを見てパチリ&ゴクリ。
「ナニこの味!市販されているどんな水よりも断然おいしい!」
とてつもなくやわらかい軟水で、あの行列も納得。
次回からはでっかいペットボトル持参でこなきゃと思ったワタシでした。(文:正さん)

19・05・2014「大工さん6位入賞」

子どもの頃の将来の夢は何でしたか?

忘れてしまった方も多いと思いますし、覚えていてもその夢のとおりになった方は少ないと思います。
先日の子どもの日、将来の夢をアンケートした結果、なんと6位に大工さんが入っていました。
1位はパティシエ。
2位は医者。
3位はサッカー選手。
4位は野球選手。
5位は先生。
材木屋さんが6位に入っていればもっと嬉しかったのですが、それはないですね。
でも、木材に関連する職業である大工さん6位に入賞していて大変嬉しく感じました。
 
どの職業も一人前になるまで修行が大変です。
その職業が大好きで、失敗しても、怒られても、徐々に技術を覚えて、一人前になっていくのです。
今の大工さんは手加工が少なくなっています。
図面どおりにパソコンに入力すれば、機械が稼働して精度の高い刻みをしてくれます。
昔の職人と今の職人は求められる技能が変わってきていますが、仕事に対する姿勢は同じ。
真摯に一生懸命取り組む姿勢です。
子どもたち、素敵な職業についてくださいね。(文:バタヤン)

12・05・2014「まさかの虚偽報告!?」

木材に関する事故がありました。

下記の記事を引用させていただきます。
 
『13日午後1時25分ごろ、大阪市東淀川区菅原2丁目のホームセンター「コーナンPRO東淀川菅原店」で、積まれた商品のコンクリートパネル数十枚が落下し、客の女性(45)=大阪市都島区=に当たった。
女性は顔と左足を骨折する重傷。
大阪府警は、50代の男性店員がフォークリフトでパネルを持ち上げる際に操作を誤ったとみて、業務上過失傷害容疑で調べている。
東淀川署によると、パネルは1枚5キロ前後で、長さ182センチ、幅91センチ、厚さ1・2センチ。
男性店員がパネルを挟んで女性の反対側で、パネルを持ち上げる作業をしていた際、リフト部分がパネルの側面に接触。
数十枚が2〜3メートルの高さから横滑りして落下し、女性に当たったとみられる。
女性のそばにはパネルが300枚ほど積まれていたという。』
 
まずもって怪我をされた方の傷が早く良くなられるようお祈り申し上げます。
近年、DIYが盛んになり、日本でも近所にホームセンターがあるということが普通になってきました。
当店には、ホームセンターには在庫していない厚みやサイズや材料を探し求めて来られるお客様も多くいらっしゃいます。
また、ホームセンターのカット精度にご不満のお客様からのご注文も多くあります。
上記のコンクリートパネルはコモディティー化した商品なので、ホームセンターは目玉商品として格安で販売しています。
そんなことも理由の一つとして、当店では扱っておりません。
ちなみにコンクリートパネルとはコンクリート製のパネルという意味ではありません。
コンクリート型枠用に使われるラワン合板のことです。
 
当店では二台のフォークリフトが倉庫内をグルグル回っています。
直接当店にお越しのお客様が倉庫で材料を見られることもあります。
このような事故が当店でも起きないよう、改めて気を引き締めなければと思うニュースでした。
 
余談ですがこの記事に誤りがあります。
1枚5キロ前後と書かれていますが、実際は10キロ前後です。
まさか虚偽報告ではないですよね…。 (文:木材バカ四代)

07・05・2014「竹が怖い」

4月の中旬に父と私の友人とタケノコ掘りをしました。
場所は父の実家の竹やぶです。
数年前に豊作があり、その時に楽しいイベントと思いきや、あまりの量の多さに重労働と化した反省を生かし、近年は労働力として友人を誘うことにしています。
さて今年の山(千葉県君津市)ですが、例年より雨が少なく、まだ筍の頭10センチくらいしかタケノコが生えていませんでした。
だがしかし会場の管理人である、私には怖い存在の叔母から一言。
「私は足が痛くて今年はまともに掘れない、これ以上竹が育つと竹やぶが大変だから、出てるタケノコは残らず全て掘ってくれ」
という有り難いお言葉(指示)をいただきさっそく開始。
頭数10センチしか生えてないので、かなり下の方から掘り起こさねばならず、しかも山が急斜面(写真参照)で、なおかつほぼほったらかし状態の為、根が深くかなりの重労働になりました。
タケノコ掘り(竹の間伐)を行いながら、頭の中でこの竹の有効活用を考えましたが、木工品や竹炭くらいしか思いつかず、この山の竹は全て食材用にするしかないと思い、でてるタケノコはすべて掘り起こしました。
ゴールデンウイーク前後がは成長が早く、1日で1メートル近く伸びるので一番向いている時期だそうです。
タケノコという旬の食材を頂くという事とは別に、間伐ということでこの竹やぶに貢献できて非常に満足することができました。(文:くりすけ)

28・04・2014「西に新しい井戸ができた」

先日、娘に西新井大師に誘われ、厄払いに行って来ました。

そのお寺の正式名は、五智山遍照院總持寺(ごちさんへんじょういんそうじじ)と言い、その昔、弘法大師が教えを広めるために関東を巡り歩いた折、この地に立ち寄り、病に苦しむ人を救おうと21日間の祈祷を行ったそうです。
すると枯れ井戸から新しい水が湧き、その人々に与えた所たちまち平癒したと言う所から知られるようになったとのことでした。
そのお寺は関東三大厄除け大師と呼ばれ、總持寺と言うよりも西新井大師として親しまわれています。
娘は大本堂の中へ行き、畳に座り護摩を受けることができました。
床暖房になっていてホカホカだったそうです。
最後にお札をいただきました。
お札は白木に独特の書体で書かれていて、丁寧な仕上がりでした。
御護摩札は大きさや材質がいろいろあり、木製だけでなく紙製のものもあります。
樹種はスプルース、モミ、ヒノキなどを使用しているようです。
気分的にスッキリして、お札を大事に持ち帰る娘の姿を見て、どうか厄年を無事に過ごせますようにと祈る気持ちで一日を過ごしました。(文:菊ちゃん)

21・04・2014「学問の木なんて」

先週、映画を見に行く道すがら、時間つぶしに湯島聖堂を訪れました。

入場料が無料のわりには、お客さんは少なかったように思います。
でもそのおかげでゆっくりと見回ることができました。
そもそも湯島聖堂は、五代将軍綱吉によって儒学の振興をはかるために設立されました。
その後、教科書などにもでている昌平坂学問所と呼ばれる幕府直轄の学問所となります。
明治維新後は、一時期文部省がおかれていたり、日本最初の博覧会が行われたりしたそうです。
そのなかに、楷(かい)という木がありました。
これは中国原産の珍しい木で、枝や葉が整然としているので書道の楷書の由来となったといわれています。
儒学の祖である孔子が亡くなり、山東省曲阜の泗水に埋葬された際に、そのまわりに植えられました。
その後、孔林という大きな規模になったあと、科挙の合格祈願木となったことから、学問の木と呼ばれているとか。
日本に来たのは比較的最近で、大正四年のことです。
明治政府の林業試験場初代場長である白沢保美博士により、曲阜から種がもちかえられて植えられたことがはじまりなのだそうです。
発芽率が低く、花が咲くまでに20年近くかかるため日本ではまだまだ珍しい木らしいです。
調べてみると、日本でも学校や図書館、博物館の記念植樹として植えられていました。
正に学問の木、という使われ方ですね。(文:ドサンコ)

14・04・2014「桜が目印」

桜前線、日本横断中。

このコラムが掲載されるころには、東北地方が満開を迎えていることでしょう。
春の訪れを告げる桜、日本人には一番馴染みのある木ではないでしょうか。
新年度ごろに咲くので、誰しもが桜の花と一緒の写真を持っているのでは?
学校には桜の木が大抵あり、桜の花を毎年見ながら成長していく子供達。
大人になれば花見に出かけて風情を楽しむ。
そんな老若男女誰しも見たら分かる桜を目印に。
陸前高田市では、東日本大震災後に津波の到達ラインに桜の木を植えて桜並木を作り、津波の心配がある時には、桜並木より上に避難するよう後世に伝えていく活動をしています。
この活動を行っているのがhttp://www.sakura-line311.org/です。
すばらしい活動だと思います。
子供のころから春になると瞳に映りこむ桜ならば、避難する際に誰しも目印になると思います。
決して大震災が起こったことを風化させてはいけません。
桜と共に未来永劫語りつがれていくことでしょう。(文:兄貴6)

07・04・2014「エゾシカからの伝言」

先日の業界新聞にこんな記事が掲載されていました。

それは、北海道でのエゾシカの食害についての記事です。
記事によると北海道でのエゾシカの推定頭数は約59万頭にのぼり、農林業における被害額は約63億円となったそうです。
北海道だけでですよ。
北海道森林管理局は関係市町村と連携して、エゾシカ対策として林道除雪をしてシャープシューティング(餌場を作りエゾシカを誘引し、捕獲する)や囲いワナを仕掛けたり、様々な対策をしてシカを捕まえることに懸命になり、実績も年々上がっているそうです。
この時期になるとイノシシが畑を荒らしたり、クマが人を襲ったというニュースをよく見聞きしますが、シカの被害についてはあまり聞いたことがなかったのでこんなに大きいものだと知らずに驚きでした。
動物たちも生きるためには必死なので仕方がないことなのでしょうが、人に被害があるとなるとかわいそうですが捕獲も仕方のないことなのでしょうね…(文:ゴン)

31・03・2014「流通倉庫の屋根がつぶれる」

昨年の桜は三月のお彼岸の頃に開花した。

今年の桜は二月の大雪の影響か、昨年より遅いようだ。(それでも平年並みとか)
一般的に桜は、ソメイヨシノを指す。
一本の元木から、挿し木をして全国に広がった。
江戸時代に巣鴨の染井村の植木屋さんが、エドヒガン桜とオオシマ桜を人工交配・育成したと思っていたが、諸説があるらしい。
その一つに、伊豆半島での自然発生説があり、DNA的に否定されたが韓国起源説もある。
松戸にある千葉大園芸学部で研究をしている。(水戸街道の最初のトンネルの上に学校はある)
桜の開花に影響を与えた二月の大雪は、我々の業界にも大きく影響した。
昨年の11月頃より、ユニットバスを中心に、取付職人さん不足で納期が大幅に伸びていたが、二月の大雪で北関東を中心に、生産工場、流通倉庫の屋根がつぶれ、生産・出荷が出来なくなった。
現在でもシステムキッチンを中心に受注ストップが続いているメーカーがある。
2005年の耐震偽装事件で住宅着工数が、120万戸から100万戸に。
2008年のリーマンショックで、100万戸が80万戸に減っていた。
将来的にも、少子化を考えると80万戸が平均値と言われている。
各建設会社、各種メーカーさんも80万戸に合わせてリストラ(再構築)をして来たのかなと思う。
それにより、職人さんの転職、廃業が進んだといわれている。
消費税値上げの駆け込み需要で、2013年の住宅着工数は98万戸、リフォームの数字もかなりあり、現在の事態になった。
取りあえず、早急に生産の再建と、職人さんが続けられる環境を望む。
ソメイヨシノは挿し木で増やせるが………(文:Akio)

24・03・2014「光る職人技シリーズ第8弾」

過去に何度かお伝えしてきましたが、先日ワタシの第2のふるさと新潟でこれまたスバラシイ技術を駆使した木工作品に出会いました。



新潟の三条、加茂周辺地域と言えば昔から桐の産地で有名で、桐箪笥をはじめとし桐を使ったさまざまな家具や木工品で栄えてきた町でした。
ですが、近年海外から安い商品が大量に入ってくるようになってからは、やはり押されており地元の加工製造業者さんも数十年前の3割程度になってしまっていると聞きました。
 
この作品の製作者は、ワタシのお客さまである三条市のSさん。
Sさんはその道30年以上になろうかという抜型職人さん。
レーザー加工が全盛の今、木工ミシンを巧みに操り抜型を製作されておられます。
この作品はムクの桐の板を使い、写真をスキャナーで大きく伸ばしたものを板に貼り付け、あとは自身のセンスで切り落としていくところを決めてミシンを挽いていくだけ。
という一見シンプルな作業のようですが、細かい部分の加工が非常に多く、その部分の精度が全体の出来映えを左右してしまうという、ものすごく緻密で奥深い技術が必要とされている、ということはみなさんもお分かりいただけると思います。
最細部は1ミリあるかないかくらいしか残っておらず、桐のようなやわらかい軽い木材だと、ふっとんでしまうのではないかと思い聞いてみたところ、「かたいほうが折れやすい、かえって柔らかいほうが粘りがあって割れないんだよ」とおっしゃっておられました。
ワタシのような凡人には「はぁー」としか言葉が出ませんでしたが、バイク好きなSさんの「バイク仲間」の高橋さんはこの作品を受け取られたとき「一生の宝にするよ」と涙を流し喜ばれていたとか。
 
もうひとつはSさんのお嬢さま、これもまたお嫁にいかれる時が来ても大事に持っていかれることでしょう。
計算高いワタシはこれは世界にひとつしかないものだし絶対売れる。
思わず「Sさん、これ商売にしましょうよ。うちで販売させてください!」というと、「バカヤローひとつ作るのに何日かかると思ってんだぁ〜!」と、お叱りを受けてしまいました。
当然ですよね。
何日ってことは数万…
でもあきらめきれないワタシでした。
次回は自分の写真持って行こうかな?
Sさん、お願いします!(文:正さん)

17・03・2014「世界の玉ちゃん」

最近テレビで、バナナ世代、キウイ世代、マンゴー世代という三世代の遊びについて取り上げている番組を見ました。



私は60歳を過ぎたバナナ世代で、昭和の子供のころを懐かしく思いました。
当時の遊びといえばメンコでした。
メンコは、長方形の形をした厚紙のカードです。
その時代は車が少なく、路上でたくさんの子供たちが真剣勝負をしたものです。
他の遊びといえばけん玉。
最近再ブレイクているそうです。
もちろん木製玩具。
昔は国産の天然木で作られていました。
グリップと皿はブナ材、玉はザクラ材といったところです。
今では世界的に人気が出ているようなので、きっといろんな樹種が使われているのでしょう。
日本で生まれた遊びが世界に広まっているなんて素敵ですね。
けん玉の技は300種類あるそうです。
オリンピック種目になるのも夢じゃないかな?
けん玉は子供から大人まで楽しめる手軽で楽しい遊びだと思います。(文:バタヤン)

10・03・2014「おっと値上げの悪口はそこまでだ」

値段を決めるって難しいですね。




値上げも難しいです。
最近木材の値段が上がり続けています。
毎月のように上がっています。
難しい。
難しい。
でも値段は決めなきゃなりません。
 
最近、当店に直接お越しいただいた方々向けの値札をリニューアルしました。
去年値札をポップのように付けたのですが、風に吹き飛ばされたり、値上げの更新が滞ってしまって外したままになっていたのです。
前回よりも見やすくてキレイになりました。
あとはこまめに更新を怠らないようにしなくちゃ。
※実はサイトでは販売していない材料もたくさんあります。
 
もうすぐ4月。
新年度です。
消費税が8%に上がります。
上がるのは誰でも嫌です。
ああ嫌だ。
でも受け入れなくっちゃ。
 
せなけいこさんの絵が印象的な絵本があります。
その名も「いやだいやだ」。
 
『何でもすぐに、いやだいやだってルルちゃんはいいます。
それなら、おかあさんだっていやだっていうよ。
おいしいおやつもいやだって言って、悪い子のお口には行きませんって。
おひさまだっていやだって言って、雲に隠れて雨ばかりになってしまうよ…。』
 
こんなシンプルなストーリーです。
私もあまり、嫌だ嫌だって言わないように気を付けます。(文:木材バカ四代)

03・03・2014「大雪の後で」

先日日本列島に直撃した大雪は、特に関東甲信越地方に大きなダメージを与えました。

雪が止んだ後に、神奈川県の山の方に住んでいる友人宅に電話をしました。
やはり相当な雪の量であったらしく、重たい雪なので建物が傷むので、すぐに雪を屋根から降ろすとのこと。
「夜になると凍るし日中しか時間がないんだ。すまんな」といって電話を切られちゃいました。
雪国出身者の豆知識なのですが、室内でガンガンに温度を上げて屋根の雪を解かしながら、雪降しをする場合、夜になると解けた雪が氷となり、下手をすると屋根ごと凍ります。
そして重みで氷が滑ると屋根材ごと剥がれてしまうなどといった惨事も起きてしまうことも・・・。
ですので夜の気温が低いとこはなんとか雪降しを日中で終わらせる必要があるそうです。
また友人宅にある、親父さんお気に入りの白樺の木が、雪で真っ二つに折れてしまったそうです。
非常に残念ですが、友人の親父さんのことなのでストーブの薪として再利用するんでしょうね。
写真は以前撮った親父さんの薪置場の様子です。
無事に怪我人もなく雪降ろしはできたと聞いて安心しました。
もうこのような大雪は降らないで欲しいですね。(文:くりすけ)

24・02・2014「香りに誘惑されて」

皆さんはストレスをためていませんか。

私の解消方法は銭湯へ行ったり、お酒、カラオケ、ショッピングです。
先日、デパートへ行った帰り、エスカレーターで降りている時のことでした。
なんだろう、この木の香りは、洋服売り場で木の香りが・・・。
とりあえず降りてすぐ左へ曲がったら、そこにはウッドチップ・ウッドチップ入りの枕・風呂桶・まな板・はし・しおり・シャンプー・ヒバ油・・・などなどの商品が並んでいてものすごい木の香りがしていました。
小さな木には青森産ヒバと書かれていて私はしおりの方へ行き手に取ってみました。
薄くて軽く加工されていました。
閉店間近だったのでおじさん達は商品を片付け始めていました。
慌ててしおりを買って帰りました。
 
皆さんは青森ヒバを知っていますか?
ヒノキチオールという天然抗菌成分がたっぷりあり、白アリやダニやゴキブリ等の害虫を寄せ付けないのです。
また、優れたリラックス効果がある事が知られていて、日常生活の中でも森林浴効果で精神を安定させてくれます。
さらに女性にはうれしいことに、紫外線から肌を守ったり、シミ・シワ・たるみを予防し、強い皮膚を作る成分を増やす働きもするそうです。
すばらしいですね!
この青ヒバのしおりも豊かな木の香りが気分を癒してくれます。
現在はストレス社会と言われていますが、読書する時くらいはリラックスしたいですね。(文:菊ちゃん)

17・02・2014「木とお酒になりたい」

今月初め、地元の友人が干物とお酒を送ってきてくれました。

いままで何度も送ってきてくれていたのですが、今回、お酒がいつもの日本酒からウィスキーに変わってました。
三十歳をすぎて、胃もたれや二日酔いもひどくなってきているため、比較的糖質やカロリーの低いお酒に好みが変わってきているとか。
今年の正月には、その友人と二人でシングルカスクを飲みに町にくりだしました。
シングルカスクとは、ひとつの樽から取り出してそのまま瓶につめたウィスキーのことです。
通常ウィスキーは、蒸留所にある複数の樽から原酒をとりだしブレンドをして、おいしいウィスキーをつくります。
しかしシングルカスクは全くブレンドをしません。
ブレンドを全くせず、当然アルコールの調整もされないため、度数は50℃以上あるのもザラです。
でもとっても美味しいんです。
木は伐採され製材をしたあとも、呼吸をしつづけます。
当然、ウィスキー樽になったあとも呼吸をしつづけます。
そうやって何年、何十年という時を経て、樽はそれぞれの土地や蒸留所ごとの個性を持ちます。
シングルカスクは、その個性を楽しむことができるのです。
木材は、目で見たり、手で触れて楽しむことも出来ますが、喉や舌でも個性を堪能できる素晴しいモノだと思います。(文:ドサンコ)

10・02・2014「我が家のベースギター」

写真は我家のベースギターです。

趣味として始めようと買ってきました。
なんて冗談で、娘が高校に入学して軽音楽部に入部して買った物です。
もうすぐギターを買って1年、腕が上達しているかどうかは分かりません。
娘のギターはホワイトアッシュを使用しています。
ギターの事はサッパリ分かりませんが、ホワイトアッシュは適度に硬く耐久性に富み、重い材なのでベースギターの材料には最適らしいです。
その他にもギターの材料として多く使われている木材はハードメープル、マホガニー、アルダー、バスウッド、ブビンガなどなど、かなりの種類が使われています。
今では木製ではないギターもありますが、まだ大半のギターは木でできているそうです。
他の楽器にも木は多く使われていますよね。
楽器の良質な音色を引き出すには木が向いているのようです。
今度、詳しく調べようと思います。
 
娘がギターを演奏している姿を見たことがありません。
学園祭などで弾く事があるのなら、こっそり見に行こうと思います。(文:兄貴6)

03・02・2014「マツのコモ」

先日埼玉県草加市の松原の松並木を通りかかったときに、小学4年の息子が「何であの木は腹巻をしているの?」と問いかけてきました。

何のことかと見てみると、マツの木のこも巻きの事でした。
 
コモというのは藁で粗く編んだむしろの事です。
松の枝葉に付いているマツクイムシやマツカレハなどの害虫が、越冬のため地中に潜る秋口に、松の幹に「こも」を巻き付けるのが、「松のこも巻き」です。
草加市では冬の風物詩となっています。
虫が冬の寒さをしのぐため、こもの中を温かい土中と間違えて過ごす性質を利用したもので、伝統的な害虫の駆除法です。
 
「その腹巻にマツの害になる虫を集めてやっつけるんだよ」と教えてあげたら、「虫もかわいそうだね」とやさしい事を言っていました。
でも納得した様子でした。
子供の発想は面白いものだなと感じながら、春が待ち遠しい冬の木育のひと時でした。(文:ゴン)

27・01・2014「坂東から秩父へ観音巡礼」

ふとした事から始めた坂東三十三観音様巡りも、昨年の年末に最後の安房、那古観音で結願となった。

高台にある境内から見える館山湾の穏やかな水面に、思わず合掌。
この達成感を再度味わいたく、秩父三十四観音様巡りを思い立つ。
秩父三十四観音は、秩父盆地とその周りの丘陵に点在しており、徒歩でも巡礼できる。
実は昨年の11月から秩父巡礼を始めており、1番から12番までを駅前のレンタサイクルで巡拝を終えている。
1日で12ヶ所を巡ると、2〜3寺しか思い出せない。
これはダメだと思い、先達さんが案内するバスツアーに参加する。
先達さんの作法の教えや、お寺の由来を聞き、お経をあげる。
気持ちがスーとする。
今回は結願寺の水潜寺へ、巡礼順に捉われずに参拝する。
そこには木魚があり、それを叩きながら読経をする。
楠をくり抜いて製作する木魚。
日本には名古屋近辺に専業メーカーが十社ほどある。
輪切りした楠を、芯去りに製材し、荒削りをする。
更に、専用のノミで中をくり抜く。


2〜3年家の中で乾燥をさせ、仕上げる。
大変手間が掛かっている。
ポコポコといい音がする訳である。
宗派によっては、木魚を叩かないところもあるらしい。
私は小さい時から木魚を叩くお経を聞いてきたので、木魚入りの方が心が落ち着く。
今年、秩父札所は午年総開帳で混みそうだが、徒歩でゆっくりと春の秩父観音様巡りを心穏やかにしたいと思っている。(文:Akio)

20・01・2014「合板再生工場」

エコという言葉がこの世に出現してから久しいですが、先日とある抜型屋さんで、これは単純明快でホントにエコだと思うものに出会いました。



写真が小さいのでわかりづらいですが、切り落としたシナ合板の端材をまた使える程度の大きさまでつないで再生して、使用されているのです。
「捨てればゴミ、使えば資源」というステッカーがはられている清掃会社の車をよく見かけますが、まさにそのままであります。
端材同士のつなぎ方がひと工夫されており、双方をオスメス状にカットしてから組んでいるので、水平方向にはバツグンの強度があります。
さらに継ぎ目部分もほとんどすきまがなく、まれにあってもパティで修復できますし、まさに糸鋸ミシンのプロの仕事ぶりだなぁ〜と感動させられました。
多少の厚みの違いや反りで接合部分に弱冠の段差が出来ますが、これは仕上げのサンダー掛けでバッチリ補正できちゃいます。
もともと木目がうすいシナ合板ですから、遠目で見る限り全く違和感なく、接合部分がよくわからないほどです。
昨今、シナの原木は非常に品薄で希少であり、価格も年々上がり続けております。
茶碗に残ったご飯粒を一粒も残さず食べるという精神で、このシナ再生合板とも言うべき合板を、みなさんにひろく伝え、何とか実用化商品化していけないかと考えている今日この頃であります。(文:正さん)

11・01・2014「春の海を聞きながら」

新しい年がやってきました。
早いものです。
去年のお正月は、青春18キップで東京から博多まで26時間掛け、福岡の大宰府天満宮にお参りに行ってきました。
東京から在来線で博多まで、長い時間でしたが各地方の景色を見て、のんびりとした電車の旅でした。
今年のお正月はぐっと近く、地元富岡八幡宮に初詣に行ってきました。
その足で深川七福神めぐりに行って来ました。
七福神めぐりは谷中七福神が始まりだそうで、文化文政の項から各地で盛んになり、東京には30を超える七福神めぐりが存在しています。
深川七福神は、お寺と神社に囲まれた下町情緒あふれる深川ならではの魅力があって、多くの人々に親しまれてきました。
昔の深川周辺は材木問屋が多く、木の香りがする大変栄えた町でした。
七福神めぐりをしているとき、「春の海」が聞こえてきました。
琴の名曲で、お正月気分を盛り立ててくれる定番曲ですね。
琴の音色が素晴らしいです。


きちんと乾燥された最高級の桐を使用していて、精巧な細工が施された琴は音質も良い芸術品です。
今年のお正月は家でのんびりして体も休まり、最高のお正月休みでした。(文:バタヤン)

04・01・2014「明けましておめでとうございます」

新年明けましておめでとうございます。

日本ならではの「お・も・て・な・し」で東京五輪を招致したように、当店も「日本ならでは 浅草ならでは 材木屋ならでは エコモクならでは 自分ならでは」を心がけて仕事をしていきたいと思います。
スタッフ一同、力を合わせてより一層努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。(文:木材バカ四代)